神保彰

これのドラムを聞け!5秒だけでもいい Vol. 33 [バックナンバー]

神保彰が完全にノックアウトされた曲は

「『タン』ではなく『タシッ』とポケットにハマる感じがたまらない」

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楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。

第33回は、ニューズウィーク誌の特集「世界が尊敬する日本人100人」に選出されたこともある、日本を代表するドラマー・神保彰さんの登場です。

構成 / 丸澤嘉明

ドラムフレーズが好きな曲とその理由

ポール・サイモン「恋人と別れる50の方法」(ドラム:スティーヴ・ガッド)

イントロからドラムのパターンがとても印象的です。ルーディメンツと呼ばれるマーチングのテクニックを駆使して、技巧的でありながら楽曲に絶妙にマッチするドラミングは、名演として末長く語り継がれるでしょう。

ジョージ・ベンソン「Breezin'」(ドラム:ハーヴィー・メイソン)

この人にしか出せない絶妙にハネたリズムが全編で最高に心地よいです。スネアドラムのサウンドも特徴的で、「タン」ではなく「タシッ」とポケットにハマる感じがたまりません。

Tower of Power「Squib Cakes」(ドラム:デヴィッド・ガリバルディ)

たった4小節のドラムイントロで完全にノックアウトされました。この曲にはこのパターン以外ありえないと思わせる、音楽性とテクニックが高次元で融合したスタイルはこの人ならではです。

自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること

ここはこのフレーズしかありえないと決めてプレイする部分と、フリーに感じるままにプレイする部分のバランスをうまくとることを心がけています。どちらかに偏ってしまうと全体にしっくりこない感じになるケースが多いです。

自身のプレイスタイルに影響を与えたドラマー

スティーヴ・ガッド、ハーヴィー・メイソン、デヴィッド・ガリバルディの3人から最も大きな影響を受けました。今気になっているドラマーはルイス・コールです。

神保彰

1959年2月生まれ。1980年にカシオペアに加入してプロデビューして以来、40年以上の長きにわたって活躍するトップドラマー。2007年、ニューズウィーク誌の特集「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。国立音楽大学にて2011年より12年間客員教授を務め、後進の指導に尽力した。1986年から始まったソロアルバム制作は33作品を数える。また近年は初期カシオペアメンバーと組んだかつしかトリオ、鳥山雄司とのユニット・PYRAMIDでの活動も活発に行っている。

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