東京芸術祭 2022 芸劇オータムセレクション「となり街の知らない踊り子」が11月4日から6日まで、東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて上演される。同作の作・演出・振付を手がける
「となり街の知らない踊り子」は2015年に初演され、国内外でも上演を重ねている作品。登場人物25人を、北尾が踊り演じ分ける。上演に向けて山本は「初演から7年経ってとても新鮮に戯曲や北尾の身体と向き合えています」と稽古の手応えを語り、「今作を観たことない方はもちろん、一度観たことがある方にも、スマホをアップデートするかのごとくぜひ観てもらいたいです。これが私たちの最新です」とコメント。北尾は「世界の変化に我々の年齢的な人生経験も重なり合って、そして新たなスタッフさんも加わってくださった事でディスカッションは大いに白熱しています。その事は身体にも作品にもダイレクトに影響し、表現は多大な進化を遂げると思います(舞台上には私1人なので、こう発言しながら些かプレッシャーも感じていますが)」と意欲を語り、「出会って17年の卓卓くんとの旅路、ここが最新で最前線。ぜひ見届けて頂きたいです」と観客にメッセージを送った。
山本卓卓コメント
初演から7年経ってとても新鮮に戯曲や北尾の身体と向き合えています。戯曲については初演から微修正を施したくらいで、ほとんど変わりません。しかし私も北尾も経年とともに変化してみると、まったく違う作品に思えてくるのが不思議です。変わらない言葉と変わり続ける身体と時代。その対比のなかで、とてもシンプルなビジョンに辿り着きました。今作を観たことない方はもちろん、一度観たことがある方にも、スマホをアップデートするかのごとくぜひ観てもらいたいです。これが私たちの最新です。
北尾亘コメント
2015年に横浜ではじまった小さな旅路は、海を渡り多くの経験と時間を積み重ねてふたたび日本に戻ってきます。「ダンスであるのか? 演劇なのか?」そんな問いは遥か遠く、パンデミック直前の2020年1月にニューヨークの地に置き去りにして。
この7年間、時に友人として、時に濃密に関わり合った山本卓卓と私は、激情と平静を行き来しながら社会を見つめ、舞台芸術を通してその都度アクセスして来ました。それぞれが養った創造(想像)性や価値観をこのクリエーションの場に持ち寄り、交感して応答し合う。この作業はある種ライフワークのように感じられる程になりました。ただ今回はその密度が異様なほどに高まっています。世界の変化に我々の年齢的な人生経験も重なり合って、そして新たなスタッフさんも加わってくださった事でディスカッションは大いに白熱しています。その事は身体にも作品にもダイレクトに影響し、表現は多大な進化を遂げると思います(舞台上には私1人なので、こう発言しながら些かプレッシャーも感じていますが)。
「今、この時代にしか見られない」、もっと言うと「その瞬間にしか生まれない表現」で満ちた舞台。この表現がお客様にどう届き何を持ち帰っていただけるのか? それが最も楽しみで、今日もお稽古に勤しみます。
出会って17年の卓卓くんとの旅路、ここが最新で最前線。ぜひ見届けて頂きたいです。
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東京芸術祭 2022 芸劇オータムセレクション「となり街の知らない踊り子」
2022年11月4日(金)~6日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
作・演出・振付:
振付・出演:
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