「ミス・サイゴン」開幕!市村正親「“リターンズ”あるかも」と復活の足上げ

2

277

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 95 177
  • 5 シェア

ミュージカル「ミス・サイゴン」が、プレビュー公演を経て、本日10月19日に東京・帝国劇場にて開幕。初日にエンジニア役を演じる市村正親、キム役の笹本玲奈、クリス役の上野哲也が囲み取材に応じ、意気込みを述べた。

ミュージカル「ミス・サイゴン」フォトセッションの様子。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈。

ミュージカル「ミス・サイゴン」フォトセッションの様子。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈。

大きなサイズで見る(全9件)

ミュージカル「ミス・サイゴン」フォトセッションの様子。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈。

ミュージカル「ミス・サイゴン」フォトセッションの様子。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈。[拡大]

本作は、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台に、国と国に引き裂かれた人々の葛藤と悲劇を描いたミュージカル。1989年にロンドン・ウエストエンドで初演されたのち、1992年に日本にも上陸。1年半のロングラン公演を行ったあと5度の再演を重ね、今回2年ぶりに上演される。なお前回行われた2014年の公演では、市村が胃がんのため初日に出演したのみで降板し、大きなニュースとなった。リベンジとなる今回で、市村は「サイゴン」卒業を発表している。

市村正親

市村正親[拡大]

囲み取材は、市村演じるエンジニアがキャデラックのボンネットに乗って歌う、2幕ラストの「アメリカン・ドリーム」のセットの前で行われた。体調は万全かと聞かれた市村は、おなじみの“足上げ”を繰り出し「このくらい戻りました」と復活をアピール。「今回は復活と同時に“ファイナル”です。元気だったら“リターンズ”をやっちゃうかもしれないですけどね」とおどけながらも「でも今回で“ファイナル”。来年1月の大千秋楽まで精いっぱい努めたいと思います」と語った。

笹本玲奈

笹本玲奈[拡大]

2004年からキム役を演じている笹本は、そんな市村を「不思議な存在感がある方」と改めて紹介。「市村さんが舞台に立つだけで、あたりがベトナムの空気になるんですよね。一緒にお芝居をするだけで引き込まれていく感じがあって。『この世界で生きる!』とカンパニーの絆が強くなります」と目を輝かせた。

上野哲也

上野哲也[拡大]

2012年にアンサンブルとして本作に初参加した上野は、その際に起こった市村とのエピソードを披露。「本番中の袖中で僕の名前を呼んで『お前、真面目だな』と声をかけてくださって。それがとてもうれしくて今日まで励んできました」と告白するも、市村は「真面目っていうのは“つまんない”っていう意味だったんだよ!」とかわす。しかしすぐ「今のはジョーク。いろんなことを考えてちゃんと演じていることがわかったよ」とフォローし、後輩の顔を見ながら笑顔を浮かべた。

ミュージカル「ミス・サイゴン」フォトセッションの様子。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈。

ミュージカル「ミス・サイゴン」フォトセッションの様子。左から上野哲也、市村正親、笹本玲奈。[拡大]

さらに市村は初演時の思い出を述懐する。「傾斜の大きい帝劇の舞台でしたね。それまでは日生劇場が多かったけど、初めて帝劇の舞台に立たせてもらったのが『サイゴン』で、帝劇の大きさを実感しました」と述べる。さらに「劇団四季を辞めて初めての大作で、1年半のロングランだったんですよ。サイゴンスクールも入れたら約2年半。高校3年間をみんなで共に過ごした感覚かな。いい経験をさせてもらいました。この作品があったからこそ、僕にとっての『アメリカン・ドリーム』、ミュージカル界におけるドリームを叶えることができました」と感謝の気持ちを述べた。

東京公演は11月23日まで。その後、岩手、鹿児島、福岡、大阪、愛知と巡演し、2017年1月22日に大千秋楽を迎える。

この記事の画像・動画(全9件)

ミュージカル「ミス・サイゴン」

2016年10月15日(土)~18日(火)プレビュー公演
2016年10月19日(水)~11月23日(水・祝)
東京都 帝国劇場

2016年12月10日(土)・11日(日)
岩手県 岩手県民会館 大ホール

2016年12月17日(土)・18日(日)
鹿児島県 鹿児島市民文化ホール

2016年12月23日(金・祝)~25日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

2016年12月30日(金)~2017年1月15日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

2017年1月19日(木)~22日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
作:アラン・ブーブリル、クロード・ミッシェル・シェーンベルク
音楽:クロード・ミッシェル・シェーンベルク
演出:ローレンス・コナー
歌詞:リチャード・モルトビー・ジュニア、アラン・ブーブリル
ミュージカル・ステージング:ボブ・エイヴィアン
オリジナルフランス語テキスト:アラン・ブーブリル
追加振付:ジェフリー・ガラット
追加歌詞:マイケル・マーラー
舞台美術原案:エイドリアン・ヴォー
翻訳:信子アルベリー
訳詞:岩谷時子

出演:市村正親駒田一ダイアモンド☆ユカイ / 笹本玲奈昆夏美、キム・スハ / 上野哲也、小野田龍之介 / 上原理生、パク・ソンファン / 知念里奈、三森千愛 / 藤岡正明、神田恭兵、池谷祐子、中野加奈子 ほか

※ダイアモンド☆ユカイの「☆」は六芒星が正式表記。

全文を表示

読者の反応

  • 2

FUJII @kurozude

「ミス・サイゴン」開幕!市村正親「“リターンズ”あるかも」と復活の足上げ - ステージナタリー https://t.co/FXalljjEfe

コメントを読む(2件)

関連記事

市村正親のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 市村正親 / 笹本玲奈 / 駒田一 / ダイアモンド☆ユカイ / 昆夏美 / 上原理生 / 藤岡正明 / 上野哲也 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします