本作は、1992年スティーヴ・マーティン主演の映画「奇跡を呼ぶ男」をもとに、2010年にミュージカル化され、アメリカ・ニューヨークのブロードウェイで上演された作品。音楽を
会見には、ジョナス役の竹内をはじめ、ジョナスの妹・サム役の
作品にちなんで礼拝堂にて行われた製作発表記者会見は、 劇中歌3曲の歌唱披露でスタート。「君の心」では竹内と真瀬が登場し、相入れないはずのジョナスとマーラが、相手の内面をどれだけ見通せているかを競う掛け合いを、パワフルに披露した。続く「人生はハイウェイ」では、まず昆、チッチ、MARIA-E、マルシアが自らの覚悟を確かめる女性たちの心境を力強い歌声で歌い上げ、続いて竹内、糸川、木原がジョナスとアイザイアの対立が浮かび上がるパートを歌唱。曲の進行と共に、それぞれのドラマが浮かび上がった。最後は、竹内がバックコーラスの“スペシャルエンジェルス”を従えてパフォーマンスする「ラストチャンスサルベーション」。イカサマ伝道師ジョナスが聖歌隊と共に会場を盛り上げながら金を巻き上げようとするナンバーに乗せて、竹内はエネルギッシュな歌声を響かせた。歌唱中には、舞台裏に控えるキャストたちから手拍子や歓声が飛び、会見場は熱気に包まれていた。
演出のタンは「日本でお仕事をするのは初めてですが、素晴らしいアーティストに囲まれ、本当に幸せな時間を過ごしています。この作品は私たちに降りてきた素晴らしいギフトだと思っています。アメリカやイギリスではそこまで有名な作品ではありませんが、それゆえに私自身とキャストのみんなで、新しくこの作品を自分たちのものにしようという形で進めていくことができます。日本のお客様の心に響く良い作品にできるよう尽力してまいります。ゴスペルにインスパイアされたソウルフルな作品を届けられること、『信じれば奇跡が起きる』というメッセージを伝えられることを楽しみにしています」と語った。
竹内は「今日は僕らの作品の温度感や熱量が皆さんに伝わればいいなという気持ちで歌いました。良いチームワークで届けることができたと思います」と手応えを口にする。続けて「この作品を届けることは決して簡単な道のりではなく、楽曲の難しさや言語の壁、文化的な違いなどがありますが、チームみんなの信じる力でその距離を縮められたら、劇場で“奇跡”が起きるのではないかと信じて毎日稽古をしています」と語った。
昆は「レプリカ版ではなくオリジナル演出版として、みんなで一からトライアンドエラーをしながら作っている過程に『稽古をしているな』という実感があります。ジェニファーさん、振付のアレックスさん、主演の竹内さんをはじめ、皆さんがとてつもないエネルギーでお稽古を進めているので、私も置いていかれないようにしっかりついていきたいです」と意気込む。本作が初のミュージカル出演となるチッチは「稽古初日は震えるような気持ちでしたが、Wキャストの昆ちゃんや皆さんに精神面でも支えられています。サムはとても強い女の子なので、弱っちい自分を蹴飛ばすような気持ちで稽古に励んでいます。みんなで『フー!』とか『ヘーイ!』と言う瞬間が大好きで、自分の性格が明るくなった気がします」と笑顔を見せた。
糸川は「ジョナスと対立するキャラクターを演じるので、涼真くんと共に作り上げていきたい。今日の製作発表でもどの曲を披露するかスタッフの方々も頭を悩ませたのではないかと思うほど、素敵な曲ばかり。このカンパニーには無限のエネルギーを作り出す可能性を感じているので、お客様と一緒に作品を完成させ、日本中にエネルギーを届けたい」と話し、木原も「歌唱披露のときも裏でキャストが盛り上げていた通り、稽古も楽しくやらせていただいています。その盛り上がったままの状態をお客様にも楽しんでもらえたら」と続けた。MARIA-Eは「日本初演に参加できる幸運を感じています。毎日本当に楽しくて、歌っている姿をご覧いただければわかる通り、みんな本当に良い顔をしてるんですよ」とアピールした。
真瀬は「破天荒な詐欺師が巻き起こす、たった3日間の物語ですが、人を信じる気持ちの美しさ、絆、愛、一方で人間の愚かさや弱さといったメッセージがギュギュッと詰まっています。私も力を出し切り、千秋楽まで精進したい」と語った。マルシアは「このカンパニーの中で私が一番年長者だと発見しました(笑)。初めて挑戦するゴスペルがハードで、実は毎日泣いています(笑)。ミュージカルはセリフ、踊り、歌をすべて一瞬でやらなければいけない総合芸術。何十年やっていても改めてすごい仕事だなと感じます。大千秋楽で大泣きできるようがんばります」と覚悟を見せた。
記者から「カンパニーの印象や、座長としてどんな作品にしたいかの理想」を問われると、竹内は「雰囲気はすごく良いです。めちゃめちゃ仲が良いですし、お互いをリスペクトし合っています。ジェニファーが序盤にデスクワークの時間を作って、みんなの心を一つにしてくれたことに感謝しています。どういう作品にしたいか? それは観に来ればわかります。観に来たら絶対に後悔させない自信がある。みんなの力を借りながら、本当に奇跡を起こしたいです」と熱弁する。
昆は、自分と演じるキャラクターの共通点を問われ、「サムはタフな女性で憧れますが、私との共通点はあまりない。サムはジョナスと仲間をまとめる女性ですが、私はまとめ役でもないし、むしろ逆。サムには兄がいますが、私には妹がいたり。違った役どころを演じるのが俳優の醍醐味なので楽しみです」と語る。チッチは「稽古はハードで悩みも多いですが、それ以上に楽しい。1人ひとりがプロフェッショナルで、みんながキラキラしていて『すごい!』と思うんです。わからないことがあったら絶対恥ずかしがらずに誰かに聞くと決めていて、答えをいただいて自分なりの答えを見つける、そんな時間を過ごせています」と充実感を滲ませた。
マルシアは、家族を演じる糸川、木原、MARIA-Eとのチームワークについて問われると、「稽古場では家族役のみんなで固まって座っています。彼らは私の本当の子供たちと同じくらいの年齢なのですが、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃうるさくて(笑)。私が“マイワールド”にいたいときに話しかけられると『ちょっと黙ってて』と言うくらい(笑)。『ママ』と呼ばれるくらい仲が良く、“家族旅行”の約束もしています」と話す。すると糸川、木原、MARIA-Eが「ママ大好き!」と口々に声を上げ、マルシアが「わかったから、うるさい! 私の番!(笑)」と一蹴して場を和ませた。
劇団四季退団後、初のミュージカル出演となる真瀬は「俳優人生で大切にしていることの一つが『自分に新しい風を入れ続けること』。本作は日本初演で、初めてご一緒するクリエイターやキャストが多く、力強い風が吹くチャンスだと思い、すぐにお返事しました」と出演の決め手を語った。作品の魅力については「ジョナスがパワフルな曲を歌うとき実は心理状態がヒリヒリしていたり、逆に私とサムが歌う滑らかなメロディの中に女性の力強さが込められていたりと、表と裏がある。ただショーアップされたミュージカルに留まらず、非常に立体的な作品です。音楽の素晴らしさに溺れず、あくまで役のセリフとして歌うことを大切に表現していきたい」と語った。
最後に竹内は「僕にとっては2作目のミュージカルですが、この作品以降はミュージカルをやらないかもしれない。それくらいの熱量をかけて挑んでいます。どうせやるなら歴史に残るようなミュージカルにしたい。カンパニー全員で大きな波を作ってぶちかまします。楽しみにしていてください」と力強く締めくくった。
公演は4月4日から24日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、5月1日から3日まで大阪・フェニーチェ堺 大ホール、8日から10日まで福岡の久留米シティプラザ ザ・グランドホール、15日から17日まで愛知・名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)で行われる。
ミュージカル「奇跡を呼ぶ男」
開催日程・会場
2026年4月4日(土)〜24日(金)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2026年5月1日(金)〜3日(日・祝)
大阪府 フェニーチェ堺 大ホール
2026年5月8日(金)〜10日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
2026年5月15日(金)〜17日(日)
愛知県 名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
スタッフ
音楽:
脚本:ジャナス・サーコーン / ウォーレン・ライト
作詞:グレン・スレイター
演出:
出演
ジョナス・ナイチンゲール:
サム・ナイチンゲール:
アイザイア・スターデヴァント:
オルネラ・スターデヴァント:
ジェイク・マッゴーワン:
アイダ・メイ・スターデヴァント:
マーラ・マッゴーワン:
芦田琴 / AYAKA / 荒川湧太 / 伊藤俊彦 / 岡本華奈 / 河野駿介 / 塩川ちひろ / 髙原華乃 / 早矢仕彩 / 増⼭航平 / 松谷嵐 / 三井夕萌 / 森山大輔 / ユンフィス / りんたろう
スウィング
大倉杏菜 / 松村桜李
※U-25チケット、U-20チケットあり。
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【会見レポート】竹内涼真「歴史に残るミュージカルに」、礼拝堂でエネルギッシュな歌声響かせる
製作発表会見に竹内、昆夏美、セントチヒロ・チッチ、糸川耀士郎、木原瑠生、MARIA-E、マルシア、真瀬はるか、ジェニファー・タン出席
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