ASIAN KUNG-FU GENERATIONは1996年に同じ大学に在籍していたメンバーで結成され、2003年4月にミニアルバム「崩壊アンプリファー」でメジャーデビュー。インディーズ期に伊地知潔(Dr)が一時脱退する事件もありつつ、デビュー以降は一度も活動休止することなく第一線をひた走り続けている。そんな彼らが長いキャリアの中で世に放ってきた楽曲は約200曲。アニバーサリーライブではその中から厳選された新旧の楽曲が、Achico(Cho /
1曲目を飾ったのは
ステージにはキャンピングカー、パラソル、道路標識、ビルボードを模したLEDスクリーンが並び、場内には外国語が飛び交う通りや車が激しく行き交う道の音が響く。雑然とした空気が漂う中、約1万人の観客がそれぞれの席につく。アジカンと同世代のファンもいれば、中には結成時には生まれていなかったであろう少年少女たちの姿も。老若男女、さまざまな世代のオーディエンスが見守る中、変則的なビートがスピーカーから流れ出す。そのビートが「新世紀のラブソング」のイントロであることを多くの観客が認識したとき、喜多建介(G, Vo)の弾く柔らかくひずんだギターが鳴り、後藤正文(Vo, G)が語りかけるように歌い始めた。するとメンバーの真上に設置されたステージ照明は演者だけでなく客席も照らし、この日のライブの主役がアジカンだけでなく、オーディエンスも含んでいることを示唆していく。
「ASIAN KUNG-FU GENERATIONの結成30周年を記念したコンサートに来てくれてありがとうございます」「集まってくれた人も、配信で観てくれている人も、そうじゃない人も祝福する1曲を……」という後藤の言葉に続いたのは、約1年前にリリースされた「ライフ イズ ビューティフル」。「失われた30年」と呼ばれる時代に結成され、音楽の聴かれ方も大きく変わる中で、歩みを止めずに活動してきたアジカン。「未だ、未来は僕らの手の中」と高らかに歌う1曲をメンバーは一枚岩のアンサンブルで奏で、集まった1人ひとりを鼓舞した。
“アジカンスタンダード”を届けた序盤
「ソラニン」が作り出したノスタルジックなムードを引き継ぐように、アジカンの4人は“ゼロ年代”の黎明期から成熟期にかけて作られた「ブルートレイン」「君の街まで」「君という花」という3曲を連続でプレイ。当時のミュージックビデオがスクリーンに投影されるその下で、40代後半に差しかかったメンバーが誇らしげな表情を浮かべながら楽器を鳴らす。時代を超えても聴き継がれる強度を持ったスタンダードナンバーが、過去と現在をつなぐ映像演出とともに高らかにプレイされた。
「ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブには特に楽しみ方の決まりはないんで。自由に、自分らしく」と優しく語りかける後藤。「俺は音楽なんて、いつ好きになってもいいと思うんだよ。1回離れて、戻ってきたっていい。俺たちは自分たちの好きな人のことを囲い込むことはしたくなくて。その都度、アルバムがよかったとか、今回の新曲すげえよかったとか、そうやって毎回毎回、毎曲毎曲出会い直せたらうれしいな」と素直な思いを語る。「今日は『イエーイ』じゃなくて、こうして、ここに居合わせてくれている人たちに伝えたい言葉は『おかえり』……」と「おかえりジョニー」をMVとともに優しく届けた。
初期レア曲を4人だけで
骨太なサウンドが耳に残る「出町柳パラレルユニバース」の演奏終了とともに、ステージは後藤、喜多、山田貴洋(B, Vo)、伊地知の4人だけに。後藤は自身が設立に携わった静岡県藤枝市の音楽スタジオ「MUSIC inn Fujieda」について紹介し、次世代の音楽シーンを担う若手アーティストの支援を観客に求める。能登の木材によって生まれ変わったデビュー初期の愛機、ギブソン・マローダーを見せつつ、「俺の青春とともにあったギターだけど、これをもう一度取り戻して、新しい音楽とかそういうものに向き合っていきたい」と真摯に語る。
そして、「山ちゃん、じわじわ前に出てきて。もうそろそろいいと思うんで……このギターで作った曲を演奏します」という言葉を受けて、ベースを構えた山田が前へ歩み出る。熱い視線を一身に浴びた彼が轟音を鳴らしたのを合図に、伊地知の刻むタイトで硬質なビートが加わり「遥か彼方」へ。ギリギリの均衡を保ちつつ、BPM約175という前につんのめりそうな豪速球のナンバーを奏でる4人。その勢いのまま「羅針盤」「Hold me tight」「サンデイ」「粉雪」と、いわゆる初期のプリミティブな楽曲を鳴らしていく。“スペシャルな時間”の最後を飾ったのは、喜多がメインボーカルを務める「嘘とワンダーランド」。抜けのいいハイトーンボイスが、広いアリーナに爽快にこだました。
「リライト」の2番はみんなのもの
その後、再びAchicoとGeorgeが合流し、6人編成でのパフォーマンスへ。喜多の強いリクエストでセットリスト入りを果たしたという「さよならロストジェネレイション」を経て始まったのは「転がる岩、君に朝が降る」。後藤が2008年に反戦歌として書いた「出来れば世界を僕は塗り変えたい 戦争をなくすような大逸れたことじゃない」と歌う曲が、切実な願いを伴って会場に響いた。その祈りのような思いは、先日リリースされた新曲「スキンズ」にも引き継がれていく。ステージで4人は、軽やかなアンサンブルを紡ぎつつ、「NO WAR」の文字を背に「敵も味方も この星の上 今のあなたを ただ抱きしめていたい」と歌い上げる。
まさに総ざらい。バンドのキャリアを総括する「30th Anniversary Special Concert "Thirty Revolutions"」も、いよいよ終盤へ。「センスレス」でギアを入れ替えたメンバーは、ロックバンドとしての一面を見せる骨太なナンバーを連投。伊地知が鳴らす乾いたスティックカウントに続き、鋭くひずんだギターの音色が耳に飛び込んできた瞬間、会場の空気が爆発的な勢いで熱を帯びる。観客の期待に満ちた視線を浴び、あらんかぎりの声で歌う後藤に、爆音を鳴らす喜多、山田、伊地知の3人。それを前に、会場を埋め尽くす観客たちは熱狂的に盛り上がる。1番を歌い終えた後藤がおもむろに口にしたのは、「2番のサビの歌唱権を私は放棄しました。昨今、フェスなんかで後ろの人の声が大きいとか諍いが起きてますが、せめて『リライト』は自由に。ある一定のデシベルを超えると天井が開くんじゃないかと。皆さんの声で上を開けてください」という言葉。1万人は我が意を得たりとばかりに、サビで大声を張り上げ、後藤の声をかき消すほどの大合唱を繰り広げた。
祝祭感と解放感の両方が立ち上る景色を前に、思わず笑みを浮かべるアジカンの4人。万感の空気の中、「荒野を歩け」「ボーイズ&ガールズ」の2曲がオーディエンスへのエールのように届けられ、本編はフィナーレへ。「ボーイズ&ガールズ」のラストフレーズ「はじまったばかり We've got nothing」が力強く響くとともに、まばゆい白光がステージを包み込んだ。
「俺たちの音楽を見つけてくれてありがとう」
初日公演では、アンコールの1曲目として「迷子犬と雨のビート」を届けたアジカンだったが、2日目は初めてメンバー4人で作ったという2013年リリースの「今を生きて」をセレクト。さらにメジャーデビュー20周年のタイミングで制作した「MAKUAKE」を高らかに鳴らし、バンド結成30周年という新たな時代の“幕開け”を示した。なお、「今を生きて」の前に「30年で偉そうなこと言うなって感じかもしれないけど」と謙遜しながら、丁寧に言葉を紡いだ後藤。「いいときもあれば悪いときもあったけど、こうやって30周年というタイミングに、こんなにたくさんの人が両日居合わせてくれて。このあと俺たち、またライブハウスを回って、そこでいろんな人に会って。その後またホールを回って。またいろんな人に会えると思うと本当にうれしくて。何度も同じこと言ってるけど、俺たちの音楽を見つけてくれてありがとう」と語り、これからもアジカンとして歩み続けることを誓った。
2日間のアリーナ公演を無事終えたアジカンは、海外公演を挟み、秋から2027年春にかけて3rdアルバム「ファンクラブ」を再現するライブハウスツアー、全21公演のホールツアー、結成30周年の集大成としてアリーナ公演を開催する。
セットリスト
「30th Anniversary Special Concert "Thirty Revolutions"」2026年4月5日 有明アリーナ
01. 新世紀のラブソング
02. アフターダーク
03. エンパシー
04. ライフ イズ ビューティフル
05. ソラニン
06. ブルートレイン
07. 君の街まで
08. 君という花
09. おかえりジョニー
10. 出町柳パラレルユニバース
11. 遥か彼方
12. 羅針盤
13. Hold me tight
14. サンデイ
15. 粉雪
16. 嘘とワンダーランド
17. さよならロストジェネレイション
18. 転がる岩、君に朝が降る
19. スキンズ
20. センスレス
21. スタンダード
22. Re:Re:
23. リライト
24. 荒野を歩け
25. ボーイズ&ガールズ
<アンコール>
26. 今を生きて
27. MAKUAKE
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x年も聞いてライブ行ってるが、このゴッチさんのビジュがあまりにもよすぎてメロつきながらヘドバンしてる(?)
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