この公演は、彼が現在開催中の全国ツアー「レキシツアー2017 不思議の国のレキシと稲穂の妖精たち」の東京公演として実施されたもの。武道館公演は10日の「~稲穂の日~」と、本日11日の「~キャッツの日~」の2DAYSで行われ、会場には彼のライブグッズである稲穂を手に、満員のファンが集まった。
ファンタジックな公演タイトルよろしく、舞台上に置かれた特大オルゴールの中から姿を見せた若君姿のレキシは、逆光に照らされながら「ここは……そうか、武道館ー!」とファンに呼びかけた。彼は冒頭から、さまざまなアーティストのヒットナンバーを自身の楽曲に積極的に盛り込んでいく遊び心満載のパフォーマンスを展開してファンを一気に惹きつける。バックバンドの面々は彼のリクエストに即座に対応しながら楽し気なアンサンブルを響かせ、変幻自在の演奏力にレキシは「これも不思議の国のなせる業!」と口にした。
1曲のパフォーマンスの濃密さから、公演時間の長さに見合わない披露曲数の少なさが持ち味となっているレキシのライブだが、この日彼は「画期的な方法を手に入れました」とメドレーコーナーを展開。「飛脚記念日なぅ」と名付けられたこのメドレーでは3曲が一気に届けられたが、ただ順に曲をつなげるのではなく3曲のフレーズを何度も行き来する複雑な構成でファンの驚きを誘った。また彼は曲数をさらに稼ごうと、ライブ定番曲の「きらきら武士」や「狩りから稲作へ」のフレーズも盛り込んでしまう。メドレーを終え「普通にやるより長くなったな」とつぶやいた彼のサービス精神に、観客は笑い声を上げながら喝采を送っていた。
また、この日の公演にはゲストとしてニセレキシこと
ライブ終盤には、デビュー10周年について触れたレキシが「これもひとえにあなた、あなた、あなた……1人ひとりのおかげだと思っています」と客席を指差しながら感謝を伝える一幕も。レキシとバンドメンバーが頭に稲穂を生やしたキュートな“稲穂の妖精”になって登場したアンコールでは、その感謝の大きさを表したかのような“大稲穂様”なる巨大な妖精の人形がステージ上に降臨してファンの驚きを誘う。大稲穂様を誘って登場したやついいちろう(エレキコミック)と共に披露されたラストナンバーは「狩りから稲作へ」。コール&レスポンスあり、ギャグの応酬ありの約30分にもわたるセッションは、会場中が待ちわびた大きな「キャッツ!」のひと言で締めくくられ、レキシは「今日も茶番に付き合ってくれてありがとうー!!」と感謝を叫びながら稲穂の揺れる客席に手を振っていた。
レキシは10月21日にツアーの最終公演として沖縄・ミュージックタウン音市場にて「不思議のウチナーのレキシと稲穂の妖精たち」を開催する。
レキシ「不思議のウチナーのレキシと稲穂の妖精たち」
2017年10月21日(土)沖縄県 ミュージックタウン音市場
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ぺろ太郎 @ken19770626
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