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礼衣「ハートマーク feat. 川谷絵音」ジャケ写

礼衣 ハートマーク feat. 川谷絵音

アーティストとしての個性、クリエイターとしてのさらなる進化を示すミディアムバラード

文 / 森朋之

ロマンティックで切なくてはかない。礼衣の楽曲「ハートマーク feat. 川谷絵音」は、2026年の日本における、もっとも良質なポップミュージックを体現している。

2019年から2024年にかけて音楽ユニット・ツユのボーカルとして活躍。YouTubeチャンネル登録者数136万人、動画の総再生回数4.5億超という実績は、彼女の多彩なボーカルによるところが大きい。ソロとしてのキャリアは2025年に本格的にスタート。MAISONdesの新プロジェクト・日曜日のメゾンデのボーカルを務める一方、初めて自身で作詞作曲した楽曲「違法建築」を発表するなど、表現のフィールドを広げている。そんな礼衣のアーティストとしての個性、そして、クリエイターとしてのさらなる進化を示しているのが「ハートマーク feat. 川谷絵音」だ。

作詞を礼衣と川谷絵音、作曲を礼衣と角田隆太(モノンクル)が手がけ、編曲を角田が担当したこの曲は、オルタナR&Bのエッセンスを感じさせるミディアムバラードに仕上がっている。ゆったりとした浮遊感をたたえたヴァース、心地よく上昇していくコーラスの対比がとにかく美しく、“ずっとこの感覚を味わっていたい”という思いに捉われてしまう。奥行きのあるシンセ、厚みのあるベースライン、生々しい打ち込みのビートを軸にしたトラックメイクも見事。モノンクルのアルバム「僕ら行き止まりで笑いあいたい」を発表したばかりの角田のクリエイティビティにもぜひ注目してほしい。

楽曲の軸を担っているのはもちろん、礼衣の歌。恋の終わりの始まりをテーマにした歌詞の情感をリアルに映し出すボーカルには、彼女のシンガーとしての魅力がたっぷりと詰め込まれている。特に印象的なのが「キュンとして後悔するの / 同じ温度になれないの」というフレーズにおける声の表情。川谷のラップが入ることで、楽曲の主人公とその相手の関係性や温度感が立体的に表現されている。

「ハートマークfeat.川谷絵音」によって礼衣の存在は、さらに幅広い音楽ユーザーに認知されるはず。彼女のキャリアにとっても、大きな分岐点になる──そんな可能性がはっきりと伝わってくる。

ハートマーク – 礼衣 feat.川谷絵音 Music Video

礼衣「ハートマーク feat. 川谷絵音」
2026年1月21日(水)配信開始 / Echoes
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作詞:礼衣、川谷絵音
作曲:礼衣、角田隆太(モノンクル)
編曲:角田隆太(モノンクル)

礼衣(レイ)

礼衣

2019年から2024年にかけて音楽ユニット・ツユのボーカルとして活躍。2025年9月に1stシングル「違法建築」を配信リリースし、ソロアーティストとしてのキャリアを本格的にスタートさせた。2026年3月には、ゲストに川谷絵音を迎えた楽曲「ハートマーク feat. 川谷絵音」を発表。またMAISONdesの新プロジェクト「日曜日のメゾンデ」のボーカルとしても活躍している。