2013年の初開催以来、エビ中にとって毎年夏の恒例行事となっている「ファミえん」。タイトル通りの遠足気分を満喫すべく、全国各地から現地までのバスツアーが組まれたほか、東京・大月から富士急ハイランド駅までのJR区間では「エビ中電車」も走行した。今年は台風接近の影響による悪天候となったが、会場にはおよそ8000人のエビ中ファミリー(エビ中ファンの総称)が詰めかけた。
開場時には雨雲が去り、晴れ間が覗く中で開演時間を迎えた。過去の「ファミえん」では開催地の町長ら代表者が開会の挨拶をするのが恒例となっていたが、今年のオープニングは富士吉田市のご当地キャラクター・吉田のうどんぶりちゃんと、富士急ハイランドの戦隊ヒーロー・絶叫戦隊ハイランダーが登場。客席中央に設置されたサブステージでコント仕立ての寸劇で開会宣言が行われたのち、メインステージには「今年のファミえんが始まったぞー!」とエビ中の姿が。8人は同じく恒例となっていたオープニングナンバー「ご存知!エビ中音頭」ではなく、2014年の「ファミえん」テーマソングとして制作されたサマーチューン「ラブリースマイリーベイビー」でライブの幕を開けた。
ブラジル・リオデジャネイロオリンピックを意識したかのようなセレクトの「ほぼブラジル」、3rdアルバム「穴空」から初披露の「マブいラガタイフーン」、2015年夏のシングル「夏だぜジョニー」と夏らしい楽曲が4曲歌われたところで、場内にはぽつりぽつりと雨が降り始める。エビ中は雨雲に負けず元気に自己紹介を行い、小林歌穂は「水もしたたるいい中学生になりましょう!」と挨拶。真山りかは前日自身のブログにしたためていた合言葉「帰るまでがファミえんです!」を叫び、雨合羽姿のエビ中ファミリーを鼓舞した。「大好きだよ」「I'm your MANAGER!!!」では徐々に雨脚が強まる中、メンバーは8台のトロッコにそれぞれ乗り込み、場内通路を移動しながらサブステージへ。「キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~」「ちちんぷい」では天候もお構いなしにウォーターキャノンによる豪快な水しぶきが上がり、メンバーも観客もずぶ濡れ。9曲を終えたところで中山莉子は「それでは後半戦、行ってみましょう! なんて嘘でーす。まだ半分も行ってません!」と奇妙な冗談を言い、観客とメンバーをキョトンとさせた。
メインステージへと戻り4曲を歌ったエビ中が一旦ステージを去ると、エビ中の妹分的存在・桜エビ~ずのメンバー桜井美里がレポーターとなり、客席のエビ中ファミリーにインタビュー。独特の間合いで観客を脱力させたかと思うと「あ、そうだ。VTRがあるって言われたんだ」とメインステージ脇のスクリーンに注目させる。スクリーンには明らかに「シン・ゴジラ」を意識したエビ中職員(スタッフ)の会議映像が流れ、9月21日にエビ中のメジャー通算10枚目となるニューシングル「まっすぐ」、11月16日にベストアルバム(タイトル未定)2枚をリリースすることが発表された。
突然の発表に観客が沸き上がる中、ちらりと肩が覗く和風の衣装に着替えて再登場したエビ中は、「全力☆ランナー」「MISSION SURVIVOR」など盛り上がるナンバーを連発。再びサブステージへ移動しての「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」ではステージを囲む噴水から炎も立ち上がり、夕闇の中にエモーショナルな光景を作り上げた。続く「いい湯かな?」では一転しっとりとしたムードになり、涙を浮かべるメンバーの姿も。続けて「ポップコーントーン」が歌われたところで、場内には突然チャイムが鳴り、エビ中の“校長”こと藤井マネージャーより「校内放送、校内放送。ただいま遠足行事の途中ではございますが、私立恵比寿中学全生徒、全職員ならびに父兄の皆様に、私立恵比寿中学2016年度最大行事決定をお知らせします」とのアナウンスが流れた。校長が「ドコドコドコドコ……ドーン! こちら!」と口頭でドラムロールを鳴らすと、メインステージ右に「12月22日(木)・23日(金)今年もやります2Days!」の垂れ幕が落ち、メンバーが「どこで!? どこで!?」とうろたえていると、今度はメインステージ左に「クリスマス大学芸会 代々木第一体育館 開催決定!」の垂れ幕が。サブステージから2つの垂れ幕を確認し歓喜するメンバーに、四方を囲むエビ中ファミリーから盛大な拍手が送られた。
8人は「涙は似合わない」を歌いながらトロッコでメインステージへと移動し、幻想的な余韻を残す「幸せの貼り紙はいつも背中に」を披露。本編の最後には大沢伸一がサウンドプロデュースを手掛けた今年の「ファミえん」のテーマソング「summer dejavu」が初披露された。アンコールでは昨年の「ファミえん」テーマソング「ナチュメロらんでぶー」、3rdアルバム「穴空」のラストを締めくくるハードなダンストラック「参枚目のタフガキ」が歌われ、ラストは盛大な花火が上がる中「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」でフィニッシュ。安本彩花は「私は変わらないエビ中と変わっていくエビ中が2つ見られるのが『フェミえん』の魅力だと思っていて。『ファミえん』はお祭り騒ぎだから、メンバーはめっちゃ素で楽しんでるの。毎年毎年水かかってさ、子供みたいに大騒ぎではしゃいでさ。でも1年の成長って大きいから、少しずつだけど大人へと変わっていく一面もあって。大人になりたいけど、まだまだ子供でいる葛藤とか、その葛藤をすごく楽しんでいるのがエビ中の魅力だなって私は思っていて、その魅力が一番味わえるのが『ファミえん』だなと思うんです。だから来年も、再来年も、大きくなったエビ中の魅力を『ファミえん』でいっぱい伝えていけたらいいなと思います!」と笑顔で締めくくった。
なお今年の「ファミえん」の模様は、10月16日(日)にフジテレビNEXTおよびフジテレビNEXTsmartでオンエアされることが決定。ライブの模様にメンバーの独占インタビューを加えた90分の放送となる。またエビ中オフィシャルサイト内にはニューシングル「まっすぐ」の特設サイトがオープンしており、エビ中のYouTube公式チャンネルには早くも表題曲のミュージックビデオがフルサイズでアップされている。エビ中はこのシングルを携え、9月22日より全国6年を回るツアー「私立恵比寿中学秋ツアー2016~エビ中って現役中学生一人も居ないグループなんだって!~」を開催。10月15日には秋田・秋田県民会館でのライブ「私立恵比寿中学秋田分校 ~地域と変革の学芸会~」も予定されている。
私立恵比寿中学「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 富士急 2016」
2016年8月20日 富士急ハイランド コニファーフォレスト セットリスト
01. ラブリースマイリーベイビー
02. ほぼブラジル
03. マブいラガタイフーン
04. 夏だぜジョニー
05. 大好きだよ
06. I'm your MANAGER!!!
07. キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~
08. ちちんぷい
09. Lon de Don
10. 梅
11. オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~
12. 仮契約のシンデレラ
13. 金八DANCE MUSIC
14. いつかのメイドインジャピャ~ン
15. ハイタテキ!
16. 全力☆ランナー
17. I can't stop the loneliness
18. MISSION SURVIVOR
19. 春休みモラトリアム中学生
20. 放課後ゲタ箱ロッケンロールMX
21. いい湯かな?
22. ポップコーントーン
23. 涙は似合わない
24. 幸せの貼り紙はいつも背中に
25. summer dejavu
<アンコール>
26. ナチュメロらんでぶー
27. 参枚目のタフガキ
28. Go!Go!Here We Go!ロック・リー
フジテレビNEXT / フジテレビNEXTsmart「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 富士急 2016」
2016年10月16日(日)19:00~20:30
私立恵比寿中学秋ツアー2016~エビ中って現役中学生一人も居ないグループなんだって!~
2016年9月22日(木・祝)群馬県 桐生市市民文化会館
2016年9月25日(日)静岡県 富士市文化会館ロゼシアター
2016年10月1日(土)茨城県 日立市民会館
2016年10月9日(日)栃木県 栃木県総合文化センター
2016年10月23日(日)鹿児島県 宝山ホール
2016年11月3日(木・祝)長野県 まつもと市民芸術館
私立恵比寿中学秋田分校 ~地域と変革の学芸会~
2016年10月15日(土)秋田県 秋田県民会館
私立恵比寿中学 クリスマス大学芸会(仮)
2016年12月22日(木)東京都 国立代々木競技場第一体育館
2016年12月23日(金・祝)東京都 国立代々木競技場第一体育館
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