テルマ、ワンマンで決意表明“心で音楽を作る”

青山テルマが、昨日9月12日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて最新アルバム「Lonely Angel」を携えたワンマンライブの東京公演を開催した。

ライブの序盤は、3年2カ月ぶりにリリースしたオリジナルアルバム「Lonely Angel」を中心としたステージ。ダンサーとともにヘソ出しルックで登場したテルマは、「TOKEYO」「GIRLS」「We Fell In Love」といったアルバムの収録曲を歌、ラップ、ダンスで魅せていく。さらにアルバムから、唯一の失恋ソング「Missing You」、美しいファルセットで聴かせる「Take It Slow」のバラード群も披露した。

中盤は「先日、デビュー7周年を迎えることができました！ 皆さんのおかげで好きな音楽を7年間もできて幸せです」というMCに続いて、デビュー曲「ONE WAY」から「HIGHER」「Happiness」「ママへ」「忘れないよ」「守りたいもの」を盛り込んだヒストリカルなメドレーを展開。その後はファレル・ウィリアムスのカバー「HAPPY」や、アコースティックギターの伴奏のみの「大っきらい、でもありがと」で盛り上げる。「ずっと。」ではテルマが始めたばかりのギターを抱え、「がんばれー！」というオーディエンスの温かいエールに応えながら弾き語りを初披露した。

本編ラストのパートは、m-flo「come again」の“インスパイアソング”「WANNA COME AGAIN」、タオル回しが繰り広げられるレゲエチューン「サマーラブ!!」、コール&レスポンスを煽る「LET'S PARTY!」で会場を熱くさせる。テルマはアグレッシブにオーディエンスとの一体感を高めながら、ハッピーな空間を作り上げていった。

代表曲「そばにいるね」で明けたアンコール。テルマはMCで、自らロサンゼルスに赴いてトラックメーカーを探し、曲を作っていったというアルバム「Lonely Angel」に込めた思いを吐露した。「青山テルマには何が求められてるんだろう？って頭で考えながら作っていた時期もあったんですけど、もっと心で音楽を作りたい、セールスだったりウケを考えるじゃなくて、何年後かも聴けるようなアルバムにしたいと思って『Lonely Angel』を作りました」という彼女。「大人の人たちから『もっとわかりやすいほうがいい』『もっとダサくしてください』って言われたりもしたけど、私はファンのみんなの耳をバカにしたくないしナメたくない。今回のアルバムは自分が思ってる以上に売れてない。でも私がいいなって心から思うものを、胸を張ってこれから届けていきたいです」とアルバム完成に至るまでの苦悩を告白した。

テルマは最後に、アルバムのタイトル曲「Lonely Angel」と、アルバムでもラストを飾る「SMILE AGAIN」でステージを締めくくった。決意を新たにした彼女は晴れ晴れとした表情でファンに感謝を述べ、ライブは温かい雰囲気でフィナーレを迎えた。