キニナル君が行く!

キニナル君が行く! 第15回 [バックナンバー]

作った楽曲を配信リリースするには、どうすればいい?

TuneCore Japanの山本祐哉さんに直撃取材!

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ヤッホーみんな! 僕、キニナル君。音楽愛する大学生♪ 将来の夢は音楽でごはんを食べていくことだよ。でも、正直わからないことばかり。だからこの連載を通して、僕が気になった音楽にまつわるさまざまな疑問を専門家の人たちに聞きに行くよ。

この間、すっごくいい曲ができたんだ! その名も「キニナル☆ランデヴー」。みんなにもサブスクで聴いてもらいたいなぁ。でもどうやったら楽曲の配信ってできるんだろう? 気になって調べたらデジタルディストリビューションサービスというのがあるみたい。そこで今回はTuneCore Japanの山本祐哉さんにお話を伺ってきたよ!

取材・/ キニナル君 撮影 / 池村隆司 イラスト / 柘植文

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ディストリビューターとは

──はじめまして! 僕、こないだ「キニナル☆ランデヴー」っていうすっごくいい曲を作ったんです!

自信満々に「キニナル☆ランデヴー」をアピールするキニナル君。

自信満々に「キニナル☆ランデヴー」をアピールするキニナル君。 [高画質で見る]

へえ、それは聴いてみたいね(笑)。

──でしょ? ぜひみんなにもサブスクで聴いてほしいんですけど、TuneCoreさんにお願いすれば配信してもらえるって本当?

本当だよ。TuneCore Japanはいわゆるデジタルディストリビューターと呼ばれる会社で、日本で初めて誰にでも開かれた仕組みとして2012年にスタートしたんだ。デジタルディストリビューターというのは、Apple MusicやSpotify、TikTokなどに楽曲を配信して、その収益を利用者に分配するサービスのことだよ。

──それまでは誰でも配信できるわけじゃなかった?

TuneCore Japanがローンチした頃はまだ日本でストリーミングサービスが始まっていない時代で、配信はiTunes StoreやAmazonでのダウンロード販売しかなかったんだけど、それでもレコード会社さんやレーベルさんと契約する必要があった。そういうコネクションがないと、作品を多くの人に届けることができなかったんだ。それに課題を感じたTuneCore Japanの立ち上げメンバーがニューヨークに飛んで、TuneCore本社に直談判しに行ったんだよ。そうして、日本にローカライズしたジョイントベンチャーという形でTuneCore Japanは始まったんだ。

──すごい行動力! そのおかげで、僕みたいな普通の大学生が作った音楽でも配信できるようになったんですね。

そう、本当に誰でも配信できるよ。鼻歌だって配信できる(笑)。実際にTuneCoreを使っていただいてるユーザーの方々の層はすごく幅広くて、小学生から80代までいるんだ。新しいことにチャレンジしようという思いに、年齢は関係ないんだよね。

ほかのディストリビューションサービスとの違い

──調べたらほかにもBIG UP!やFRIENDSHIP.といったディストリューターがあるみたいですけど、TuneCoreさんはほかのサービスとどういう違いがあるんですか?

まずは、さっき話した誰でも審査なく使える点。もう1つは利用料の形態だね。配信で得た収益をミュージシャンに還元する割合はいろんなパターンがあるんだけど、TuneCoreは特に還元額にこだわっていて。年間利用料を払っていただければ100%ミュージシャンに還元するから、例えばストリーミングで1億円稼いだなら、その1億円は全部ミュージシャンのものになるよ。

──すごい! 聴かれれば聴かれるほど儲かるんですね......! ほかのディストリビューターは違うの?

利用料金が無料の代わりに、還元率が80%だったり70%だったりする場合もあるね。初期費用はかからないけど、リターンは低くなってしまう。自分にあった条件のディストリビューターを選ぶのがいいんじゃないかな。あとTuneCore Japanは2025年2月に「Unlimitedプラン」という年間定額料金で何曲でもリリースできるサービスも開始したよ。駆け出しのアーティストはコンスタントに楽曲をリリースすることが多いと思うけど、そのたびに利用料がかかっていてはコストだけが膨らんでしまうリスクがあって、リリースを躊躇してしまう人も多かった。それでは本末転倒だから、思い切って「Unlimitedプラン」をスタートさせたんだ。配信される楽曲数は毎月増えていて、どんどん活発になっているよ(参考:TuneCore Japan野田威一郎インタビュー)。

──僕も友達と食べ放題チェーンのすたみな太郎に行くと、元を取ろうとしてついつい食べすぎちゃうから、定額だとたくさんリリースしたくなる気持ちはわかります!

友達とすたみな太郎によく行くキニナル君。

友達とすたみな太郎によく行くキニナル君。 [高画質で見る]

同じ気持ちなのかもしれないね(笑)。正直、ローンチ前は売上が下がると思ってた。でも、我々は「All for Independence」というミッションを掲げているから、スタートさせたい気持ちが強くて。配信楽曲が増えるということは会社のシステム的にも負担が大きくて、対応してくれたエンジニアのみんなにも感謝です。

──曲を預けると、どういうところで聴けるようになるんですか?

Apple Music、Spotify、Amazon Music Unlimitedのようなグローバルなプラットフォームに加えて、各国のローカルなプラットフォームでも配信できるよ。現在は185カ国以上の、55を超えるプラットフォームに配信されていて、年々増えているんだ。

配信する際に必要なもの

──TuneCoreさんで配信してもらうときに必要なものを教えてください!

非常にシンプルで、まずは音源。次にカバーアートで、最後にその曲のタイトルやクレジット、ジャンルなどのメタデータ(テキスト情報)だね。

──僕、曲は作れたけど、カメラマンの知り合いもいないしデザインもできないから、カバーアートが用意できるか不安です……。

カバーアートが作れるか心配なキニナル君。

カバーアートが作れるか心配なキニナル君。 [高画質で見る]

インスタにアップしている写真をそのまま使う人もいるし、最近はAIで生成した画像を使う人もいるから、そこまで気にしなくてもいいと思う。個人的にはクオリティよりも初期衝動というか、そのときのその人にしか出せないものを重視したほうがいい気がするな。

──なるほど! カバーアートにアーティスト名や曲タイトルも入れたほうがいい?

入れる人も多いけど、なくても大丈夫。逆に企業のロゴなんかはカバーに使っちゃダメなんだ。

──NGもあるのか。ちゃんとクリアできるかな……。

事前にこちらで審査するから心配いらないよ。今まで200万曲くらい配信してきたけど、全部人の手で審査してきたんだ。審査といっても、楽曲やデザインのクオリティを判定するんじゃなくて、DSP(デジタル音楽配信事業者)のレギュレーションに準じているかどうかを見るものだから安心して。もし不備があっても、そこを修正して改めて送ってもらえたら問題なく配信できるよ。

──わかりました! さっそくAIを使って作ってみました!

キニナル君「キニナル☆ランデヴー」ジャケット

キニナル君「キニナル☆ランデヴー」ジャケット [高画質で見る]

お、いい感じだね(笑)。

──なんか、いつもの僕よりキラキラしてます(笑)。アーティスト写真やプロフィール文はあったほうがいいですか?

必須ではないけど、自分のことも知ってもらうためにはあったほうがいいね。リスナーとのコミュニケーションにもなるので。最近は顔出ししてないアーティストも多いから、アー写じゃなくてキービジュアルでもいいと思うよ。音楽業界の人もプロフィールを参考にすることもあるから、自分の音楽の世界観がわかるような文章が1行でも書いてあるほうが業界の人の目に留まる可能性が上がるんじゃないかな。

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あのアーティストもTuneCoreを使っていた

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読者の反応

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音楽ナタリー @natalie_mu

◤楽曲を配信するには?◢
TuneCore Japanの山本祐哉さんに直撃取材!
https://t.co/u4Kd3eNHNm

・配信する際に必要なもの
・還元率やストリーミングの再生単価
・配信以外のサービス

#キニナル君 https://t.co/3Hm5fJoPdO

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