fromis_9インタビュー|キャリア9年目でつかんだ日本デビュー!メンバーに聞くグループの魅力、絆、強さ

fromis_9が、4月1日に日本デビューEP「LIKE YOU BETTER (Japanese ver.)」をリリースした。

fromis_9はASND所属のK-POPガールズグループ。2018年に韓国でリリースされた1stミニアルバム「To. Heart」でデビューした。“メンバー全員ビジュアルセンター”と称されるほどの華やかなビジュアルと、清涼感と中毒性を併せ持つ楽曲が魅力で、これまで「Supersonic」「DM」「WE GO」などのヒット曲を世に送り出してきた。2025年1月からはハヨン、ジウォン、ナギョン、チェヨン、ジホンの5人体制で活動しており、同年8月から今年3月にかけては初のワールドツアーを盛況に終えた。2022年の初日本公演のチケットは即ソールドアウトするなど、かねてより日本での活動を望む声は多く、今年2月に音楽ナタリーで日本デビュー決定のニュースを報じた際にはSNSで“万バズ”を記録し大きな反響を呼んだ。

本特集ではfromis_9にインタビューを実施。日本デビュー作についてはもちろん、成熟したキャリアを歩む彼女たちに、改めてグループの魅力やメンバー個々の個性、自身のオススメ楽曲などについて聞いた。日本語を交えながら気さくに回答してくれた、彼女たちの等身大の姿を感じ取ってほしい。

取材・文 / 松田美保

キャリア9年目でつかんだ日本デビュー

──2018年の韓国デビューから8年。ついに日本デビューEP「LIKE YOU BETTER (Japanese ver.)」が4月1日にリリースされます。本作に収録される3曲について教えてください。

ジウォン まず、1曲目の「LIKE YOU BETTER (Japanese ver.)」は、さわやかでエネルギーあふれる楽曲で、これからの季節にもぴったりです。

──「LIKE YOU BETTER」のオリジナルバージョンは、昨年7月にfromis_9が新体制となって初めて音楽番組で1位を獲得した楽曲です。この曲に込めた思いとは?

チェヨン この曲の歌詞は、flover(fromis_9ファンの呼称)の皆さんに伝えたい気持ちを詰め込んでいます。特に「君を“明日”と呼ぶよ」という歌詞(日本語版では「明日に向かう君と」)は、毎日やってくる明日のように、「毎日会えるし、一緒にいればなんでもできる」。そんな思いを込めています。

ジホン 2曲目の「Love=Disaster (Japanese ver.)」は、ロックの曲調が魅力です。伸びやかなボーカルにも注目してください。

ナギョン 英語と日本語の歌詞を織り交ぜているのですが、日本語ならではの発音が難しかったです。例えば、「突然」の「つ」と「ぜ」はどちらも韓国語にない発音なんですよね。だからレコーディングでは、そこが不自然に聞こえないよう特に意識しました。

ハヨン この曲の韓国語バージョンには「明日のことは明日考えて」という意味の歌詞があるんですが、日本語にそのまま直訳すると少し不自然に感じられるので、今回リリースする日本語バージョンでは「成り行き任せ」という表現になりました。意味はほとんど同じですが、新しい言葉になって、とても新鮮な気持ちになりました。

ハヨン ©2026 ASND ENTERTAINMENT. All Rights Reserved.

ハヨン ©2026 ASND ENTERTAINMENT. All Rights Reserved.

──3曲目の「Sky Runner」は?

ナギョン この曲は私たちが初めてリリースする日本オリジナル曲です。軽快で、聴いているだけでエネルギーがあふれてくる楽曲に仕上がりました。

ジホン キリングパートにも注目してください! 「だめだだめだ」というパートは、演技をするように歌ってほしいとディレクションを受けたんです。ため息をつくように歌うのが最初はとても難しかったんですが、テイクを重ねているうちにどんどん楽しくなって、結果的に自分にとってのお気に入りのパートになりました。

思い出のステージにもう一度立って

──「LIKE YOU BETTER (Japanese ver.)」と「Love=Disaster (Japanese ver.)」は、2月に東京で開催された、ワールドツアー「NOW TOMORROW.」のアンコールコンサートで初披露されましたね。

ナギョン レコーディングのときも、日本語の歌詞を勉強して1つずつ意味を理解して臨んだのですが、今回のライブで、ステージの上で初めて皆さんに日本語バージョンを披露するということで、準備にたっぷり時間をかけました。その過程もとても楽しかったです。

──東京でのアンコールコンサートは、初めてのワールドツアーの締めくくりとなりました。公演はいかがでしたか?

ジウォン とても熱く盛り上がってくれて……本当にうれしかったです。5人で初めてのワールドツアーを無事に終えることができて、floverの皆さん、そしてスタッフの皆さんにもとても感謝しています。

ジウォン ©2026 ASND ENTERTAINMENT. All Rights Reserved.

ジウォン ©2026 ASND ENTERTAINMENT. All Rights Reserved.

ハヨン 会場の立川ステージガーデンは、私たちの初めての日本単独コンサート「2022 fromis_9 concert <LOVE FROM.> IN JAPAN」と同じ会場だったんです。そんな思い出深い場所でアンコールコンサートを行うことができたのは、私たちにとっても非常に意義深いことでした。

チェヨン 2022年の日本でのコンサートのときはまだコロナの影響があり、歓声が制限されていた状況だったんです。そんな中でも、日本のfloverの皆さんが思いっきり拍手をしてくれたのを覚えています。今回のコンサートでは大きな歓声を届けて、前回と同じように泣いてくださった方もいて。私たちもとても感動しました。

──今回のアンコールコンサートでは、日本語曲をカバーするソロコーナーもありましたね。

チェヨン トップバッターは私でした。昨年9月のZepp Hanedaの公演では、ブリトニー・スピアーズさんの「Toxic」をパフォーマンスしたんですが、今回は初めての日本語曲のカバーに挑戦しようと思って、Official髭男dismさんの「Pretender」を歌いました。緊張はしたけれど、この曲の切ない世界観を皆さんにしっかり伝えられるように集中して歌いきりました。

チェヨン ©2026 ASND ENTERTAINMENT. All Rights Reserved.

チェヨン ©2026 ASND ENTERTAINMENT. All Rights Reserved.

ナギョン 私は普段からよく聴いている、tuki.さんの「晩餐歌」を歌いました。大好きな曲をファンの皆さんの前で歌うという、とてもありがたい機会になりました。

ハヨン 私も大好きなアニメ「君の名は。」の「なんでもないや」をカバーしました。この映画の主人公の気持ちになって、ファンの皆さんの目をしっかり見ながら歌うことができたので、いいステージになったと思います。

ジホン 以前から、私がいつか日本の曲をカバーするなら、松原みきさんの「Stay With Me」を歌いたいと思っていました。今回のライブで披露するにあたって、松原さんはこの曲をどう表現したのか、どんな振付だったのか、映像を観ながら自分なりに研究しました。ファンの皆さんが喜んでくださったので、とても心強かったですね。

ジウォン 私は優里さんの「ベテルギウス」をカバーしました。この曲はとても難度が高いんですが、皆さんにいいステージをお見せしたくて、たくさん練習しました。力の限り最善を尽くしたので、喜んでいただけていたらうれしいです。

──「NOW TOMORROW.」ツアーは、昨年8月に韓国からスタートして、その後アメリカ、台湾、香港、日本を回りました。ツアーで各地を巡る中で印象に残っていることは?

チェヨン アメリカでは、韓国語の歌詞を完璧に覚えていなくても、とりあえず一緒に歌ったり踊ったりして盛り上げてくれました。韓国の場合は、言葉もわかるから、一緒に歌ったり掛け声を楽しんでくれたりして。日本では、公演が始まるとファンの皆さんが立ち上がって応援してくれるんです。熱い眼差しで見つめてくれるので、そこからいろんなメッセージを受け取ったし、温もりを感じました。