ART-SCHOOL、モーサム、syrup16gの3組が20年の時を超え集合!Zepp Hanedaで実現した夢の光景

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ART-SCHOOLのトリビュートライブ「Dreams Never End vol.7」が昨日4月3日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

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ART-SCHOOLは結成25周年を記念してリリースされたトリビュートアルバム「Dreams Never End」と連動したライブを昨年10月から行っている。トリビュートライブの各公演には、アルバムに参加したアーティストが出演。7公演目となる「Dreams Never End vol.7」にはMO'SOME TONEBENDERsyrup16gが出演した。

MO'SOME TONEBENDER

MO'SOME TONEBENDERはステージに現れるなり、「ヒューマンビーイング」をアクセル全開でプレイ。ライブ序盤からありったけのエネルギーを放つように「youth」「アンハッピー・ニューエイジ」といったナンバーを爽快に演奏した。武井靖典(B)が「今日はART-SCHOOL祭りだ。あなたたちには2つの選択肢があります。わっしょいするか、超わっしょいするか」という言葉で、彼らのライブでは恒例の祭りの時間がスタート。武井が「祭」の文字が描かれた大きなうちわを掲げると、フロアは盛大な「わっしょい!」コールに包まれる。その流れから「ロッキンルーラ」に突入し、フロアをヒートアップさせた。

武井靖典(B / MO'SOME TONEBENDER)

武井靖典(B / MO'SOME TONEBENDER) [高画質で見る]

「Have you ever seen the Stars?」では心浮き立つようなストレートなサウンドが届けられ、澄んだ空気が会場に広がっていく。「GREEN & GOLD」では美しい轟音がオーディエンスの胸を撃つように響き渡った。武井はART-SCHOOLに向けて「お互いしぶといね。お互いまだまだやっていこうよ。またどこかで一緒にやろう」と呼びかけ、「あと10秒ー!」と絶叫。彼らは衝動的に身を任せるようにART-SCHOOLの「あと10秒で」を演奏し始める。ART-SCHOOLではサポートメンバーとしてドラムを叩いている藤田がこの曲でギターを弾くという、MO'SOME TONEBENDERのステージならではの光景も見られた。

藤田勇(Dr, G / MO'SOME TONEBENDER)(撮影:河本悠貴)

藤田勇(Dr, G / MO'SOME TONEBENDER)(撮影:河本悠貴) [高画質で見る]

武井が「ART-SCHOOL、今日は呼んでくれてありがとう。このメンツでやるのはすごくひさしぶり。渋谷で打ち上げをして外で暴走したのを覚えています」と懐かしそうに語る。そして最後に彼らは初期ナンバー「echo」を力強くエモーショナルに届け、ステージをあとにした。

百々和宏(Vo, G / MO'SOME TONEBENDER)(撮影:河本悠貴)

百々和宏(Vo, G / MO'SOME TONEBENDER)(撮影:河本悠貴) [高画質で見る]

syrup16g

2023年に行われた木下理樹(Vo, G)の生誕祭イベント「KINOSHITA NIGHT 2023 ~木下理樹生誕祭・SHIGONOSEKAI~」にsyrup16gが出演した際、未発表の新曲を続けて披露して木下とオーディエンスを驚かせたことがあったが、この日もsyrup16gは近年ではめずらしいセットリストでライブを展開。「光のような」を皮切りに、「Star Slave」「赤いカラス」といった3月に行われた結成30周年ライブでも披露されなかった楽曲が続いた。乾いたギターの音色に乗せて剥き出しの歌声が響き渡り、オーディエンスは唯一無二のアンサンブルに心地よさそうに浸っていく。「赤いカラス」ではオレンジの光で生み出された夕焼けの景色に五十嵐隆(Vo, G)がたたずみ、ポツリポツリと言葉を発して最後は絶唱した。

五十嵐隆(Vo, G / syrup16g)(撮影:河本悠貴)

五十嵐隆(Vo, G / syrup16g)(撮影:河本悠貴) [高画質で見る]

冒頭の3曲を経て、syrup16gは少し緊張感をはらんだ空気の中でART-SCHOOLの「EVIL」を演奏し始めた。ART-SCHOOLのナンバーの中でもグランジ要素が強いこの曲。syrup16gの3人がグルーヴ感たっぷりに放つ音にオーディエンスは心を昂らせ、キメのタイミングで何度も歓声を上げる。「EVIL」の演奏を終えた五十嵐は「天才だな」と木下のソングライターとしてのセンスに改めて感服していた。

syrup16gのライブの様子。(撮影:河本悠貴)

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その後syrup16gは、2023年の「KINOSHITA NIGHT」を皮切りにライブでは披露しているものの、まだ音源化されていないナンバー「セブンティーン」をプレイ。「明日を落としても」をゆったりと届けたあと、五十嵐は「ART-SCHOOLがいるから今日はこんな感じで終わりますけれども、長い修羅場のような時間がたっぷりあるのでぜひワンマンにも来てください」と告げて拍手を浴びた。ラストナンバーは「My Song」。この日にふさわしい愛に満ちたメロディを優しく紡ぎ、3人はアクトを終えた。

syrup16gのライブの様子。(撮影:河本悠貴)

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ART-SCHOOL

トリビュートライブシリーズを通して、全公演異なるセットリストでライブを行っているART-SCHOOL。ここまで毎公演1曲目もそれぞれ違う楽曲を用意してきたが、この日は代表曲の1つ「ロリータ キルズ ミー」でライブをスタートさせ、ライブ序盤からフロアを大きく沸かせる。戸高賢史(G)は「syrup16gとMO'SOME TONEBENDERとART-SCHOOLがZeppで2026年に対バンしてるっていうね。さすがにそんな未来はまったく予想できていませんでした。みんなバンドを続けてくれて感謝だし、自分たちも続けてきてよかったなって」としみじみと言葉にした。

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

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ART-SCHOOLはこのライブシリーズで、ゲストアーティストと出会った頃や、よく対バンしていた時期を思い返すように懐かしいナンバーも披露している。戸高が「2バンドともライブが飛び抜けてカッコよくて。2002、2003年とか、彼らのこと、そしてART-SCHOOLのことも僕は見ていたので、個人的にもすごく感慨深い気持ちで今日は臨んでいます。syrup16gが『My Song』という曲をやっていましたけど、あれは2003年くらいに出た曲で。その頃にART-SCHOOLが出したミニアルバムの中からやっていきますね」と宣言。するとART-SCHOOLは2003年に発表したミニアルバム「SWAN SONG」から、ライブで頻繁には披露していないレアナンバー「LILY」「LOVERS」を特別な夜に捧げるように演奏した。

戸高賢史(G / ART-SCHOOL)(撮影:中野敬久)

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「モーサムとsyrup16gとライブがやれて感慨深い。1つ夢が叶った。本当にうれしい」と木下はしみじみと言葉にし、このライブシリーズでは初披露となる「BUTTERFLY KISS」、そして「MISS WORLD」といった2000年代初頭に発表したナンバーを次々と歌い上げていく。戸高は「(藤田)勇さん、ダブルヘッダーお疲れさまです」と藤田をねぎらい、「超カッコよかった。俺が先週くらいに勇さんに譲ったファズというエフェクターで、勇さんがギターソロを弾いていましたね。syrup16gもモーサムも本当にギターの音がカッコよくて。リフもカッコよくてセンスを感じるので、自分も見ていてすごく燃えています」と気持ちを高ぶらせる。「2000年代の『JAPAN CIRCUIT』みたいな対バンだもんね」と戸高の言葉が続くと、木下は「モーサムとsyrup16gの2組と同時にやるのは『JAPAN CIRCUIT』というイベント以来、二十何年ぶりで。『二十何年ぶりってあるんだ!』って。こんな感じになるとは思っていなくて、めちゃくちゃうれしいです。もちろん僕はモーサムもsyrup16gも大ファンなので。来てくれたお客さんもどうもありがとう」と感慨深げに語った。

木下理樹(Vo, G / ART-SCHOOL)(撮影:中野敬久)

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3組が集った喜びをオーディエンスと分かち合うように、ART-SCHOOLは鮮烈なギターサウンドとともに「BOY MEETS GIRL」をパフォーマンス。そしてライブのキラーチューン「real love / slow dawn」を投下すると、その勢いのまま「UNDER MY SKIN」「FADE TO BLACK」を熱くプレイしてステージを去っていった。

ART-SCHOOLのライブの様子。(撮影:中野敬久)

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アンコールを求める拍手に応えてステージに登場したART-SCHOOLは、syrup16gがカバーした「EVIL」、MO'SOME TONEBENDERがカバーした「あと10秒で」を続けて披露。最後までフロアに熱狂の渦を巻き起こし、彼らは3組が出そろった夢の一夜に幕を下ろした。

なお本公演でART-SCHOOLは「Dreams Never End」の新たな公演を発表。Helsinki Lambda Club、リーガルリリーとのライブ「vol.8」を8月2日に東京・渋谷CLUB QUATTROで、cinema staff、People In The Boxとのライブ「vol.9」を9月5日に東京・LIQUIDROOMで開催し、トリビュートライブシリーズのフィナーレを迎える。

セットリスト

MO'SOME TONEBENDER

01. ヒューマンビーイング
02. youth
03. アンハッピー・ニューエイジ
04. ロッキンルーラ
05. Have you ever seen the Stars?
06. GREEN & GOLD
07. あと10秒で
08. echo

syrup16g

01. 光のような
02. Star Slave
03. 赤いカラス
04. EVIL
05. セブンティーン(新曲)
06. 明日を落としても
07. My Song

ART-SCHOOL

01. ロリータ キルズ ミー
02. ローラーコースター
03. 14souls
04. LILY
05. LOVERS
06. MISS WORLD
07. BUTTERFLY KISS
08. BOY MEETS GIRL
09. real love / slow dawn
10. UNDER MY SKIN
11. FADE TO BLACK
<アンコール>
12. EVIL
13. あと10秒で

公演情報

ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE「Dreams Never End」vol.8

2026年8月2日(日)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
<出演者>
ART-SCHOOL / Helsinki Lambda Club / リーガルリリー

ART-SCHOOL TRIBUTE LIVE「Dreams Never End」vol.9

2026年9月5日(土)東京都 LIQUIDROOM
<出演者>
ART-SCHOOL / cinema staff / People In The Box

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Todaka Masafumi @toddyphantom

これまで辿ってきた道のりが、ひとつ実を結んだような美しい日だった https://t.co/QcqbqzlYr6

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