左からSAM、RIKU。

THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.10(前編) [バックナンバー]

埼玉生まれ同い年のラッパーSAMと初対面

嘘はつけない正直者のやんちゃな過去

1

2876

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 389 2463
  • 24 シェア

俺とは生きている世界が違う

RIKU 我々THE RAMPAGEはfrom EXILE TRIBEと名乗っている通りEXILE魂を持ったグループで、音楽の面ではヒップホップの要素が強いんです。ポップスやR&B、レゲエ、ラテンとかいろんな音楽に挑戦させてもらっているんですが、ラップのバースがある曲もけっこうあって。僕らの曲をいくつか聴いてもらったと聞きましたが、いかがでしたか?

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

SAM ヒップホップが好きでよく聴くというだけで、自分の中で線引きしていたわけじゃないんですが、普段あまり聴かないジャンルの音楽が多くて聴いていて楽しかったです。新曲の「LIVING IN THE DREAM」はめっちゃおしゃれでいいなと思いました。「HEATWAVE」もめっちゃカッコよくて、俺とは生きている世界が違うなと……(笑)。

RIKU いやいやいや、そんなことないですよ!

SAM いや、だってすごくカッコよかったんですよ。

RIKU 恐縮です。僕はTHE RAMPAGEにならなかったらたぶんヒップホップは聴かなかったと思うんです。日本で生まれ育ったからJ-POPは聴いていますけど、一番好きな音楽ジャンルはR&Bで、まさか自分が入ったグループでラップのある曲を歌うようになるとは思いませんでした。今ではラップも聴くようになったんですけど、ラップの曲ってトラック次第というか、トラックの良し悪しでいい曲かどうかが決まってしまうところも少しあるのかなと思っていて……。僕の好みなのかもしれませんが、トラックがいいと思えないとなかなか歌詞の内容にまでたどり着けないんです。SAMさんの曲は、ドシッと構えたトラックに乗せて、芯の通ったメッセージを優しい声でラップしているところが好きです。出勤のときとかによく聴かせてもらっています。

SAM 本当にありがたいことです。

家族も環境も個人の性格を決めつける要素にはならない

RIKU 僕の中ではボーカリストとラッパーは、表現の仕方が違うだけで、その根底にある伝えたいことはけっこう似てるのかなと思うんですよ。根底の部分で似てるとは思いつつ、ボーカルにしかできないこと、ラッパーにしかできないこともきっとありますよね。SAMさんはラッパーにしかできないことってなんだと思いますか?

SAM ラップ、というか俺らがいるようなヒップホップ界隈はポップスのシーンに比べて表現に規制がないところが違うかなと。俺の曲でも自分のおかあちゃんが捕まったこととか、パニック障害で浮気して出て行ったこととか、自分の汚かった過去も遠慮なく歌詞にできるし、そういうのがシーンで当たり前なんですよね。正直に話せるのはラッパーになってよかったなと思うところです。

SAM

SAM

RIKU 確かにラップで包み隠さず言ってるのに、テレビ番組ではピーって音を被せたりしますよね。それがラッパーさんのリアルな気持ちだし、バトルだったら相手の方とラップを通して会話をして出てきた本当の言葉なのに……視聴者もそれを望んで観ているのになんで隠すんだろうと少し疑問に思います。もっと自由に表現できるようになったらいいのにって。音楽を通して何かを発信する以上、それは芸術なのだからもっと既成概念が取り払われたらいいなと日々感じています。

SAM テレビでの言葉の規制もそうですし、今の時代、みんながみんな他人に対して厳しいですよね。何にピリピリしてるんだろうと思っちゃう。俺は自分も捕まったし、弟もおふくろもおばあちゃんも捕まっていて、ラッパーだからいいけど、それ以外の職業に就いていたらきっと俺の今も過去も全部否定されてきっと煙たがられると思うんですよ。

RIKU それが最初におっしゃっていた「きっとみんなに嫌われている」と思う理由ですか?

SAM そうですね。

左からSAM、RIKU。

左からSAM、RIKU。

RIKU その人個人の評価に、周りにあることをひっくるめてしてしまうのって不思議だなと僕は思います。例えば親が社長だからきっと金持ちでわがまま放題なやつなんだろうとか、そういうイメージで誰かについて話したがる人が多いというか。親がどうとか友達がどうとか、その人個人には関係がないことだと思うんですよ。本人の肩書きだって、別にその人個人の性格を決めつける要素にはならないと思う。そうやってガワで否定したり、叩いたりするのは本当によくないなと僕は日々考えています。

SAM

SAM

SAM

1994年11月15日生まれ。AB型。2015年に宇都宮駅で開催されていたサイファーをきっかけにラップを始める。フリースタイルバトルでは、2019年に行われた「戦極MCBATTLE 第19章」「戦極MCBATTLE 第20章」「凱旋MC Battle 東西選抜 秋ノ陣」、2021年に行われた「凱旋MC Battle 西日本ZEPP TOUR - 大阪ノ陣」で優勝。2020年には毎月ミュージックビデオを公開したり自身のレーベル・PerLifeを立ち上げたりと、音源制作にも力を入れて活動し、等身大なリリックで人気を博している。テレビ朝日系「フリースタイルティーチャー」では、末吉9太郎(CUBERS)、岡野海斗、森本晋太郎(トンツカタン)、ずま(虹色侍)のティーチャーを担当。小出恵介主演ABEMAオリジナルドラマ「酒癖50」では犬飼貴丈への作中のラップ指導を行いながら自身も出演するなど、さまざまな形で活躍している。10月9日には東京・日本武道館で開催されるMCバトル「戦極MCBATTLE 第24章」に出演し、100万円をかけてバトルに挑む。

SAM (@Perlife_SAM) / Twitter

RIKU

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル。2014年4月に行われたLDH主催オーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」に合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2021年7月から東京・東京ドーム2DAYS公演を含むアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 "REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~」を開催。9月には初の舞台「ETERNAL」で座長を務めた。RIKU個人としては毎週金曜日にメンバーの陣とともにスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演している。

RIKU (@_riku_r.m.p.g_ldh)・Instagram photos and videos

RIKUが撮ルンです

SAMさんとRIKUさん。

SAMさんとRIKUさん。

RIKUさんが撮ったSAMさん。

RIKUさんが撮ったSAMさん。

バックナンバー

この記事の画像(全11件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

THE RAMPAGE・RIKUさんの連載「#音楽大陸」Vol.10には、ラッパーのSAMさんが登場。1994年生まれ、埼玉県出身という共通点がある2人は、さらなる共通点を探しながらトークを繰り広げました。
https://t.co/12Ou4x6UyU

#RIKU #THERAMPAGE #SAM https://t.co/Y56dQTgbb5

コメントを読む(1件)

関連記事

THE RAMPAGEのほかの記事

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 THE RAMPAGE の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。