左から田中正勝先生、RIKU。

THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 春の特別編2022(後編) [バックナンバー]

恩師と振り返る日大豊山ライフ

母校訪問で感じた自分の存在意義、青春時代に手に入れた一生の宝物

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THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル・RIKUさんの連載「音楽大陸」。4月に展開している「春の特別編」では、RIKUさんが母校の日本大学豊山高等学校・中学校を訪問する様子をお届けしています(前編はこちら)。後編では、恩師の田中正勝先生とRIKUさんの対談を公開。思い出話に花を咲かせながら、日大豊山の魅力について語りました。

またYouTubeではRIKUさんと田中先生が、Twitterで事前に募集した読者からの新生活にちなんだお悩み相談に答える動画を公開中。こちらも併せてご覧ください。

取材・/ 清本千尋 撮影 / マスダレンゾ

RIKUくんはずっと人懐っこい

田中正勝先生 RIKU、今日は校舎を回ってみてどうだった?

バスに乗るRIKU。

バスに乗るRIKU。

RIKU 当時通ってた校舎とは違うんですけど、在学時に食べていたお弁当やお世話になった先生との会話、生徒たちの雰囲気でその頃の記憶がフラッシュバックしましたね。本当に懐かしかったです。

田中先生 うちはいつも中学の説明会で「6年間の付き合いだけじゃないから」とよく話しているんだけど、RIKUみたいに母校を大事に思ってくれる子たちが多くて本当にうれしいよ。卒業しても生徒たちの成長を楽しみにしているし、こうやって帰ってきてくれたときには自分の成長を生徒たちが振り返れたらいいなと思ってるから。RIKUは卒業して何年になるんだっけ?

温水プールの水を触るRIKU。

温水プールの水を触るRIKU。

RIKU 10年目ですね。

田中先生 もう10年も経つのか。RIKUは在学時の自分はどんな感じだったと思う?

RIKU それはもう真面目で真面目で……(笑)。

田中先生 中1のときの担任・真利久ファルハン先生がそこで笑ってるけど。

真利久ファルハン先生 RIKUくんはずっと人懐っこいですね。今も変わらないなと思いました。

エレベーターを待つRIKU。

エレベーターを待つRIKU。

田中先生 そうだね。あと甘えん坊。授業が始まる前は文句をたらたら言ってるんだけど、授業が終わったあとはいろいろ話を聞きに来てくれたことを覚えてる。

RIKU 高校の授業が本当に難しくて、芸術の選択授業で取っていた田中先生の書道の時間が本当に救いだったんですよ。一度書いたら先生が朱入れしてくれて、それをなぞる……その繰り返しだったから無心になれたし、もともと字を書くことが好きだったので楽しかったです。書道ってちょっとお堅い雰囲気があるけど、僕にとっては楽しむ授業でした。

田中先生 私からこうしなきゃいけないよということは言わなかったよね。好きに表現したらいいよといつも話して。書道も音楽と同じような芸術だと私は思っているから、自由に表現することを薦めていたんです。今思い返せば、その頃からRIKUは芸術的な面で秀でていたところがあったのかなと思いますね。さっき真面目だと話していましたけど、実際真面目だったと思う。授業もちゃんと聞くし、お願いしたことは期待した以上の形で返してくれた。真面目じゃなかったら今のような活動はできないと思いますよ。今日だって集合の15分前には到着してたでしょ。

RIKU 今日は道が空いていたんですよ。でも時間を守るのは豊山の影響が大きいと思います。慌てて行動したくないというもともとの性格もありますけど、常に5分前行動をするように言われていたので。今日生徒さんたちとたくさん会いましたけど、挨拶をしっかりしてくれて豊山生だなと思いました。在学時は挨拶の大切さをすごく言われてきたので。礼儀の部分では親よりも学校生活で培われたものが多いです。特に1人でどこかに出させてもらうときはTHE RAMPAGEを代表しているわけなので、より一層挨拶に気合いが入りますね。

楽しすぎてほぼ皆勤賞

田中先生 RIKUは本当にいいことを言うね(笑)。そういう基本的な部分もありつつ、豊山は個性も忘れないところがいいと私は思っていて。社会も学校もダイバーシティなので、RIKUは在学中にそういうところも学んでいってくれたと思います。RIKUはさっき生徒たちに「男子校だとなかなか彼女ができないぞ」とか言ってたけど、6年間しっかり楽しんだんでしょ?

母校をバックに撮影するRIKU。

母校をバックに撮影するRIKU。

RIKU めちゃくちゃ楽しかったです。楽しみ尽くしたので後悔はまったくない! 友達と過ごす毎日が楽しくて、みんなでお小遣いを出し合って少女マンガを買って女の子のことを勉強したり、しょうもないことをしゃべって笑ったり……もちろんイベント事も楽しかったですけど、やっぱり日々の学校生活が一番の思い出です。

田中先生 RIKUの場合はきっとそうだよね。文化祭で歌ったり、体育祭で走ったり、修学旅行に行ったり、いろいろあったと思うけど、日常が楽しかったというのはRIKUらしいと思います。皆勤賞だったんじゃないか?

RIKU 手術したときに休んだんですよ。でもそれ以外は全部出席していました。特に高校時代が楽しかったです。高1でサッカーを辞めたし、中学で俺をいじめてたやつともクラスが別になったし。

田中先生 いじめられてたなんて初めて聞いたよ。

RIKU なんかいろいろ面倒くさかったし、それでも一緒にいてくれる友達がいたからいいやって感じだったんですよね。言いつけたところでいじめをしている張本人が変わらないと根本的に解決しないし、だったらもう相手にしなければいいんだと割り切っていました。

修了式を見学するRIKU。

修了式を見学するRIKU。

田中先生 社会に出たら嫌なやつに会うこともあると思うけど、RIKUは学生の頃にもうそういう相手に対して工夫して生活できていたんだろうね。RIKUは日常生活が楽しかったと言ってくれたけれど、我々教師も印象に残っているのは、勉強の内容よりも日々の生徒たちとのやり取りなんです。おこがましいかもしれませんが、RIKUの人格形成においてすごく重要な時期に関わらせていただいたので、褒めるところは褒めて、叱るところは叱るということはちゃんとしてきたと思いますね。本人が学校生活でそういったことを学んだと言ってくれるのは、自分自身が成長した証。振り返ったときに自分にとって大切な場所で、懐かしいと思えるからこそ今日も仕事の中でここを選んで来てくれたんだと思うし。嫌なことやつまらないこともたくさんあったかもしれないけど、毎日が楽しかったと言ってくれて本当にうれしいです。

RIKU 365日あって280日くらいは学校に来るわけじゃないですか。それが6年も! 楽しくないわけがないですよ。そこにイベントも加わって、最高な毎日でした。

田中先生 今日行ったお弁当屋さんも卒業生が毎日のように来てくれるって言ってましたよ。車を停めてパッと買いに来る子もいるって。青春時代を過ごした学校という1つの舞台をいつまでも心のどこかに留めておいてくれるのはうれしいですね。

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応援してくれる後輩たちがいるだけで存在意義がある

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