宇多丸が「ムカデ人間」をオススメ「デートに最適です」

オランダ＆イギリスの合作映画「ムカデ人間」のヒットを記念して、RHYMESTERの宇多丸と雑誌「映画秘宝」アートディレクター＆ライターの高橋ヨシキによるトークショーが8月9日に渋谷シネクイントにて行なわれた。

この映画は、シャム双生児の切り離しを得意とするドイツ人医師が「数人の人間の口と肛門をつなぎ合わせてムカデ人間を作る」という長年の夢を実現させようとするショッキングムービー。アメリカをはじめ各国で公開された途端、大きな物議を醸し映画界を震撼させた。

今回のトークショーで宇多丸は「この映画はデートムービーに最適ですね。タイトルを見たときはモンスタームービーかと思ったんですが、実際観てみたら、コメディに振り切れすぎず、格調高いホラーになってて面白かったです。海外では大ブームが起こったらしいですね。あの『サウスパーク』のネタになったっていうのはすごい。ムカデ人間の先頭役の北村さんは演技うまいですね。博士は、睡眠薬の入った水を飲ませるときはもっと自然に飲ませないと！ とヤキモキしました。計画もずさんだし！ でもそこがかわいい。この映画、劇場で観ると観客のどよめきが良いですね。2回観るといいですよ。2回目はもっと爆笑できます。ちなみに僕はうちの奥さんと一緒に観たんですけど、彼女は途中から気持ち悪くなって、最後はグッタリしてました」とコメント。

そして高橋ヨシキは「花火とか行ってるカップル、こちらに来るべきでしたね。この映画の何が優れているかって、やっぱりオリジナリティですね。アイデアがアホすぎて、恐いのかどうか……。でも発想はめちゃくちゃでも、構成がちゃんとしてるからすごい。アメリカではあのイラストの刺青いれるヤツがいたり、クリスマスツリーのオーナメントになったりするくらい大ブームになっています。この映画の見所のひとつは博士と先頭役の北村さんの芝居合戦ですね。北村さんはちゃんとした日本語をしゃべりたいと考えて撮影に臨んでるから、言わされてる日本語じゃないのがいい。会場の皆さんもニコニコしてるから面白かったんですね。ちなみにうちの奥さんは、この映画を見てゲラゲラ笑っていました」と感想を語った。