BOOM BOOM SATELLITES、アルバム携え繰り広げた“再会”の夜

BOOM BOOM SATELLITESが昨日3月15日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて単独公演「SHINE LIKE A BILLION SUNS PREMIUM GIG」を実施した。

歓迎の拍手に迎えられ、BOOM BOOM SATELLITESの2人とサポートドラマー・福田洋子、そして初参加となるサポートギタリスト・山本幹宗（ex. The Cigavettes）がステージに登場する。彼らはニューアルバム「SHINE LIKE A BILLION SUNS」のオープニングを飾る「SHINE」でライブをスタート。まず川島道行（Vo, G）が澄んだ歌声を会場に響かせ、そこへバンドが4つ打ちのビートを軸としたダイナミックなアンサンブルを重ねる。楽曲が終われば中野雅之（Programming, B, G）はすぐさま強靭な打ち込みのビートをフェードインさせ、オーディエンスの足を止めることなく「ONLY BLOOD」へとつないだ。

ライブ前半は「SHINE LIKE A BILLION SUNS」収録ナンバーが次々と披露された。彼らは躍動するビートに乗せて、エフェクト処理された川島の歌や、彼と中野、山本によるトリプルギターの旋律などでアルバム収録曲のメロディを丁寧に紡ぐ。さらに「A HUNDRED SUNS」では星空や夜明けの様子、「BLIND BIRD」ではシンメトリーに加工された都市の夜景など、楽曲ごとに内容を変えた映像演出でも観客を魅了していった。

MCを挟まずにストイックに楽曲を繰り出していくBOOM BOOM SATELLITES。後半には「FOGBOUND」で中野が軽やかな足取りでステージを右に左に動いてはオーディエンスを煽ったり、川島と向き合ってお互いのギターを高らかに掲げたりといった派手なアクションも繰り広げられる。本編ラスト「Kick It Out」では川島が「You Gotta Kick it Out!」の咆哮と同時に両手を上げ、会場のテンションを最高潮に導いた。

アンコールで川島はアルバムリリース前に発表された自身の脳腫瘍再発とその治療の話題に触れ、「事後報告でちょっと驚かせてしまったかもしれませんけれども、僕はこのように元気です。こうやってみんなに会えたし、これからも音楽をやっていくと思いますのでよろしくお願いします」と語る。温かい歓声と拍手に包まれたあとで彼らは「HELTER SKELTER」「Dive For You」で轟音を響かせた。続く「BACK ON MY FEET」をプレイしたあと、さらに楽曲を求めるオーディエンスに向かって川島は「まだ終わらないよ。約1年ぶりのワンマンなのでまだ終われないんです。僕は今日ここに戻って来れて本当にうれしい。集まってくれてありがとうございました！」と再び感謝の言葉を述べ、ラストナンバー「DRESS LIKE AN ANGEL」をプレイ。ステージ両サイドにポールダンサーを招き、妖艶さを伴った力強いパフォーマンスでライブを締めくくった。

彼らは5月5日より自主企画対バンツアー「FRONT CHAPTER Vol.4」を実施。各公演の対バン相手としてFear, and Loathing in Las Vegas、FACT、80KIDZ、石野卓球、THE NOVEMBERS、The Birthdayといったバラエティ豊かな面々が発表されている。チケットの発売日は3月22日。