鈴木慶一＆白井良明「聖☆おにいさん」音楽裏話披露

昨日4月21日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画イベント「Switch Movie Fes. 2013」にて映画「聖☆おにいさん」の先行上映会が開催。上映後に、同作の音楽を手がけたムーンライダーズの鈴木慶一と白井良明のトークショーが行われた。

ムーンライダーズの6人で映画音楽を手がけたことはあるが、このタッグで制作するのは初めてという鈴木と白井。2人による制作の感想を問われると、鈴木は「別にどってことない。35年以上一緒にやってるんで。6人が3分の1になっただけ」とひょうひょうとした調子で答えた。楽曲制作については2人で25曲ずつ「ケンカにならないように」手分けし、アップテンポのものは白井が、“フニャンとした”のは鈴木が作ったことを明かした。

「制作途中の段階でお互いの曲を聴いたりはするのか」という質問に白井は「この人（鈴木）はけっこう気にするんですよ。『白井はどういうの作ってるんだ』とか」「私は試写で初めて（鈴木の曲を）聴きました」と制作スタイルの違いが明かされる一幕も。鈴木はそれに対して「私はちゃんと調べるからね。根が探偵なんで」とコメント。また2人は挿入歌「誰もいないね」も担当しており、トークでそのことに話題がおよぶと白井が「ラップにしようかとも悩んだが、舞台が立川という中央線沿線であることからフォークを連想し、早口フォーク、字余りフォークに仕上げた」という興味深いエピソードを明かした。

映画「聖☆おにいさん」は5月10日より全国公開。イエスの声を森山未來が、ブッダの声を星野源が担当している。また星野源が書き下ろした主題歌「ギャグ」を収録したシングルと「聖☆おにいさん オリジナル・サウンドトラック」は5月8日にリリースされる。