16年分の物語を凝縮!メドレー×3のノンストップパフォーマンス
高い音楽性とそれを表現する抜群のパフォーマンス力で厚い支持を集めた東京女子流。山邊未夢、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生は結成当時からのメンバーで、2015年末に小西彩乃の卒業があったものの、4人はオリジナルメンバーのまま最後まで東京女子流としてアイドルシーンを駆け抜けた。オリジナルアルバム7枚にシングル35作品、さらにはミニアルバムやリミックス、企画作品など16年の間に数多くの楽曲を発表した彼女たちだけに、解散ライブは16年分の思いが詰まった盛りだくさんの内容に。計3回のメドレーパートを作ることでできる限りの楽曲を詰め込み、3時間半を超えるほぼノンストップのステージで合計56曲が披露された。
ライブの幕開けを飾ったのは、記念すべきデビュー曲「キラリ☆」。ステージ上の2つのミラーボールが鮮やかな光を放つ中、4人はデビュー当時の面影も残るピュアな歌声を響かせる。翌2011年に発表された代表曲の1つ「鼓動の秘密」での操り人形のように動くダンスは16年の間に何度も披露されてきたが、これもついに見納めだ。初期の楽曲から最新アルバム収録曲「夏の密度」まで6曲を続けてパフォーマンスした女子流は「東京女子流です!」と声を合わせると、そのまま間髪をいれず1回目のメドレーゾーンへ。「datura」「頑張って いつだって 信じてる」「We Will Win! -ココロのバトンでポ・ポンのポ~ン☆-」「光るよ」といった元気いっぱいなナンバーから「LolitA☆Strawberry in summer」「ディスコード」「kissはあげない」などのクールに魅せる楽曲まで、合計14曲を矢継ぎ早に披露する。ファンク / フュージョン色の濃い初期のキラーチューン「Attack Hyper Beat POP」ではサーチライト代わりの懐中電灯でフロアを照らすおなじみのパフォーマンスも見られ、フロアのアスタライト(東京女子流ファンの呼称)は「オイ! オイ!」と声を上げた。
「Liar」「ヒマワリと星屑」「おんなじキモチ」……おなじみの演出もこれで見納め
開始からおよそ1時間、女子流はここでようやくひと息つき、目の前のアスタライトと、CSテレ朝チャンネルでの生放送を楽しむ全国の視聴者に向けて1人ひとり挨拶。リーダー庄司は「こんなに大切な日に、雨が降るなんて……持ってるねえ」と無邪気な笑顔を浮かべつつ来場者への感謝を述べた。そして4人は再びメドレーゾーンへ。「2:30am」で穏やかにスタートした2回目のメドレーでは「predawn」「water lily ~睡蓮~」「リフレクション」「深海 -Hi-ra Mix-」など、女子流が音楽性を大きく拡張させた2010年代後半の楽曲が数多く並べられた。メドレー後半の「導火線、フラッシュバック」は女子流後期のキーマン、きなみうみが手がけた2025年の楽曲。一連の流れにフィットするサウンドに、会場のアスタライトは心地よさそうに体を揺らす。2回目のメドレーを締めくくる「ワ.ガ.マ.マ.(MURO's KG Remix)」では山邊がコール&レスポンスを求め、「東京?」「女子流!」「女子流?」「最高!」のやりとりでアスタライトとひとつになった。
やはり間を空けることなくライブは進行し、4人は「Partition Love」「Bad Flower」「Limited addiction」「Liar」「約束」「大切な言葉」と2010年代前半の代表的ナンバーをフルサイズでじっくりとパフォーマンス。「Liar」では激しいダンスではためくスカートを外して放り投げる懐かしい演出に大きな歓声が上がった。メンバーそれぞれが書いた母への手紙をもとに作詞した2022年の楽曲「Dear mama」では新井が16年間の活動を支えてくれた母に改めて感謝のメッセージを伝え、4人はマイクスタンドを立てて丁寧に歌声を届けた。ここですでにライブは2時間を超えており、3回目のメドレーゾーンからいよいよ終盤戦へと突入。2020年代の「ストロベリーフロート」「Hello, Goodbye」「ロマンチックな事情」「ロンリーレイン」と初期の楽曲「追憶」「サヨナラ、ありがとう。」「孤独の果て~月が泣いている~」「きっと忘れない、、、」を織り交ぜた構成で、4人は女子流のタイムレスな魅力を証明する。メドレーは2022年の「days ~キミだけがいない街~」でしっとりと締めくくられ、そのまま初期のソウルナンバー「ゆうやけハナビ」、そして代表曲「ヒマワリと星屑」「おんなじキモチ」へ。「ヒマワリと星屑」ではおなじみヒマワリ型の指輪を着けたパフォーマンスが見納めとなり、「おんなじキモチ」ではメンバーの動きに合わせてフロアのアスタライトたちも元気に両手を上げた。
これがラストライブであることを感じさせないほど、4人はいつも通りのパワフルなステージを繰り広げてきたが、「キミニヲクル」のセンチメンタルな空気は、このライブにも終わりが来ることを否が応でも感じさせる。ここでメンバーがステージを去り、4人それぞれがライブ前の心境や思い入れの強い楽曲について語るコメント映像が上映された。そしてラストアルバム「東京女子流」に収められたバラード「とけないまほう」のイントロに乗せて登場した4人は純白のドレス姿に。バージンロードを歩くようにゆっくりと1人ひとりステージに上がったメンバーは、温かく優しい歌声を重ねた。「私たちが16年歩んできた記録です」という庄司の言葉に続いて歌われたのは、同じくラストアルバムに収録されたメンバー4人の作詞曲「交換日記」。明るい笑顔で前を向いた山邊、新井、中江、庄司は最後にラストアルバムを締めくくる最後のオリジナル曲「キセキ」を歌い、これから先の人生に思いを馳せるように熱唱した。
最後のアンコールを受け、再びステージに上がった東京女子流はもう一度、始まりの曲である「キラリ☆」を披露。メンバーもアスタライトも感極まった表情を見せる中、最後の最後に思わぬハプニングが起こる。大サビのブレイクで山邊が歌い出しを間違えて1人先走ってしまい、新井、中江、庄司は泣き笑いの表情に。笑顔で寄り添い合う4人のほほえましい姿には観客も思わず笑顔になった。カッコよく決めることはできなかったが、これも女子流らしさ。16年、一度も間違えることのなかったブレイクで最後の最後に早とちりをしてしまった山邊は悔しそうな表情だったが、庄司は「デビュー当時から早とちる未夢は、16年経っても変わらずいてくれて安心します」と無邪気に笑う。新井は「みんなが笑顔になってホントによかった。だってみんな、すごい笑顔だったもん! みんなの笑顔が大好き!」とむしろうれしそうで、中江は「ホントに“キセキ”が起きたね」と見事なオチをつけた。
すべてのパフォーマンスを終えた女子流は、最後に1人ひとり、用意した手紙を読み上げて最後のメッセージを伝えていく。4人はアスタライトや歴代のスタッフ、家族、友人たちへの感謝をそれぞれの言葉で伝え、リーダー庄司は「また少し時間が経って、今日のことを思い出したときに『ああ、幸せだったなあ』ってみんなにも思ってもらえたらうれしいです。16年つむいできた東京女子流の物語、しっかりやりきることができました。この先は、みんながそれぞれの人生の中で東京女子流の曲とともに、続きをつむいでいってください。東京女子流に出会ってくれてありがとう」と手紙を結んだ。そして4人は身を寄せ合いながら客席のすべてを見渡し、手をつないで「16年間、本当にありがとうございました!」と声をそろえた。
このライブの模様は、5月31日正午よりCSテレ朝チャンネル1にて、新たな編集を施した“愛蔵版”としてオンエアされる。
ハイズ @hmkkm
東京女子流のパフォーマンスめっちゃ好きだったなあ
ライブDVDも買ったし大阪のライブも行ったなあ https://t.co/g7YJ41kxbT