アジカン、表も裏も披露するライブツアー開幕「全部抱きしめてほしい」

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2018『BONES & YAMS』」が、昨日6月7日の東京・Zepp DiverCity TOKYO公演からスタートした。

「BEST HIT AKG 2 (2012-2018)」「BEST HIT AKG Official Bootleg "HONE"」「BEST HIT AKG Official Bootleg "IMO"」という3枚のベスト盤を携えて展開される今回のツアーには、全公演にバンドと交流のあるKyteのフロントマンであるニック・ムーンが同行。昨日の公演でニックはドリーミーな世界観が広がるソロデビューアルバム「CIRCUS LOVE」からの楽曲を楽器や機材を駆使しながら披露しつつ、日本語と英語を交えたMCを行い会場の空気を和ませる。終盤では「最後まで観てくれてありがとうございます。アジカンのライブを楽しんでね」とフレンドリーに観客に語りかけた。

ニックのパフォーマンスの余韻が残る中で登場したASIAN KUNG-FU GENERATIONとおなじみのサポートメンバーのシモリョー（the chef cooks me）は、それぞれのペースでスタンバイ。そして勢いのあるナンバーでライブの口火を切ると、キラーチューンから後藤正文（Vo, G）によれば「重箱の隅のような曲」まで、バンドのキャリアの“表と裏”の両方を凝縮したセットリストをもとに熱演を繰り広げていった。

序盤はツアー初日らしいムードもあったが、ライブが進むにつれてアンサンブルはどんどん盤石なものに。MCで後藤は「『あの曲を聴きたい』『この曲を聴きたい』ってあると思う。でも作ったのは僕らだから。全部抱きしめてほしい」と少し照れくさそうにしながら語り、バンドを代表して何度もオーディエンスに感謝の思いを伝えていた。

約2時間のパフォーマンスを終えたメンバーは、万雷の拍手を浴びながら去り際に一列に並び深々とお辞儀をする。そして登場時と同じように、それぞれのペースでステージをあとにした。なお後藤はMCで新作についても言及し、「いい感じでアルバムを作ってるし、そのアルバムの曲をたくさんやるツアーもやるから」と予告。ファンを大いに喜ばせた。