ゲスの極み乙女。「丸三角ゲス」踊りまくりの野音公演で新曲披露

ゲスの極み乙女。が9月3日に全国ワンマンツアー「丸三角ゲス」のファイナル公演を東京・日比谷野外大音楽堂にて開催した。

8月から全9公演行われた今回のツアーでゲスの極み乙女。は最新アルバム「達磨林檎」の収録曲を中心としたセットリストでライブを披露。この日はツアーファイナルならではの趣向も多数盛り込まれ、全22曲が演奏された。

開演時刻を少し過ぎた頃、新曲「あなたには負けない」のトラックが流れ出すと、ゲスの極み乙女。メンバーが客席後方から登場。彼らはオーディエンスの間を通り抜け、歌いながらそろいの振り付けを披露した。ほな・いこか（Dr）が「えのぴょん、しっかりしてね」というセリフで曲を締めくくると、コーラスメンバーのえつことささみおもステージイン。川谷絵音（Vo, G）の「踊ろうぜ！」という一言から「シアワセ林檎」の演奏が始まり、川谷といこかのデュエットで会場を沸かせた。

ちゃんMARI（Key）が「コポゥ！」とおなじみの挨拶をしたあと、休日課長（B）は2015年5月以来の日比谷野外大音楽堂でのライブに「こんなのお客さん近かったっけ？」と口にする。その後バンドは「ロマンスがありあまる」「crying march」といった人気曲や、「某東京」「午後のハイファイ」といった「達磨林檎」の収録曲を立て続けに披露していった。

「Dancer in the Dancer」を演奏したあと、メンバーは一度退場。えつことささみおがステージ中央で「いけないダンスダンスダンス」を向かい合って歌っていると、水色を基調とした衣装に着替えたゲスの極み乙女。メンバーが再登場した。そしてバンドはささみおが弾くバイオリンをフィーチャーした「いけないダンス」を熱演。「DARUMASAN」では演者全員がステージ前方でダンスを踊り、そのまま「だるまさんがころんだ」を始めた。「だるまさんがころんだ」に失敗した休日課長のコミカルなダンスに会場は笑いと拍手で包まれた。えつこが川谷のギターを演奏した「ドレスを脱げ」から、ライブは後半戦に突入。バンドは人気のナンバーを次々と届け、「キラーボール」で本編の幕を下ろした。

アンコールでは「東京でやるのは初めて」だという「私以外私じゃないの」のPARKGOLFによるリミックスバージョンを披露。川谷が「ひさびさのツアーだったんですけど、お客さんの顔を見て安心したし、新しい音楽を作る原動力になりました。音楽でも自分の思いを吐き出せなくて、ちょっとたまってたんですけど、楽しんでくれてるお客さんの顔を見て、なんとかなりそうなそうな気がしてます。『あなたには負けない』っていう曲名に特別な意味はないけど、でも俺が言わなきゃ誰が言うんだと思ってて、思ってることは言葉だけじゃなく、音楽にして返して行こうと思うので、これからもよろしくお願いします」と自身の思いを語ったあと、ゲスの極み乙女。は「スレッドダンス」を熱演しステージを降りた。

ゲスの極み乙女。は10月から全国ワンマンツアー「ッアーーー！！！」を開催。10月10日の東京・赤坂BLITZ公演を皮切りに11月30日の大阪・Zepp Osaka Baysideまで全22公演が予定されている。また新曲「あなたには負けない」は10月10日より配信開始。「私以外私じゃないの」のリミックスも同時に配信される。