ももクロ、スポーツと融合した4年ぶり「夏のバカ騒ぎ」で味スタに10万人動員

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ももいろクローバーZが8月5、6日に東京・味の素スタジアムでライブイベント「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」を開催。この記事では昨日8月6日公演の模様をレポートする。

ももいろクローバーZ(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

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ももいろクローバーZ(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

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“ももクロとスポーツの融合”をテーマにした本イベント。今年は来たる2020年の東京オリンピックに向けて、ももクロのコンサートを通じて競技のすばらしさを伝えることなどを目的として実施され、2日間でのべ10万902人を動員した。2日目のオープニングではステージの上部に設置された聖火台に「バカになれ。」と書かれたプラカードを掲げた百田夏菜子、佐々木彩夏、玉井詩織、有安杏果、高城れにの5人が登場した。オープニングSE「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れる間に5人はステージへと降り、1曲目に新曲「境界のペンデュラム」を勇ましいパフォーマンスと共に披露した。また3曲目の「ゴリラパンチ」ではスタンド席にまで届く勢いで大量の水が噴射されるなど、ももクロの夏ライブならではの演出が序盤から飛び出した。

「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」8月6日公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」8月6日公演の様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)[拡大]

スクリーンに「Survival of the Fittest -interlude-」の映像が流れたあとには、新シングルの表題曲「BLAST!」がパフォーマンスされた。玉井がクールにラップを決めて勝ち気な笑顔を見せると、場内からはどっと歓声が沸き起こった。前作シングル「ザ・ゴールデン・ヒストリー」ではメンバーがアリーナを囲む陸上トラックを歩いて、客席の真ん中エリアに設置されたステージへと移動。5人がホースを持って客席に水を噴射したサマーチューン「ココ☆ナツ」のあと、やかんに口を付けて一気に水分補給をした高城が咳き込んで「黒い週末」のパフォーマンスへと移るなど、ももクロのライブでおなじみの流れでも観客を楽しませた。

「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」8月6日公演で行われたハーフマラソンの様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」8月6日公演で行われたハーフマラソンの様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)[拡大]

ライブの途中には「夏バカハーフマラソン」の実施がアナウンスされ、ケニア出身のサイラス・ジュイ選手、ロンドンオリンピックでマラソン日本代表に選ばれた藤原新選手や、先日行われた「夏の夕涼み10マイルマラソン2017」の上位48名、お笑い芸人の江波戸邦昌(オテンキ)らがランナーとして入場。スタートの合図と共にももクロが「何時だって挑戦者」を歌い、ランナーはメンバーのいるステージ上を経由するルートで場外へと駆け出していった。

胴上げされる森脇健児。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

胴上げされる森脇健児。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)[拡大]

その後、センターステージでは3人の空手家が気迫を感じさせる団体での型(かた)を披露。男子100m走の予選には井手らっきょが登場し、彼はスタートと同時に服が脱げるという芸を見せた。また男子1500m走では森脇健児らが力走。ももクロは「Chai Maxx」でランナーたちにエールを贈り、レースの結果はあーりん推しだと言う田子康宏選手が1位となった。その後ポジティブなメッセージが込められた「JUMP!!!!!」は関東学院中学校高等学校の137名からなるマーチングバンドが加わっての華やかなアレンジで届けられ、スクリーンにはハーフマラソンの状況を伝える映像が流された。にぎやかな雰囲気を保ったまま、ももクロは「D'の純情」「ワニとシャンプー」と人気曲を続けてパフォーマンス。「ワニとシャンプー」では大量の水が場内いっぱいに噴射された。メンバーが「お前らまだまだ行けんだろ!」「とことんバカになれ!」と叫び、ずぶ濡れになったモノノフがそれに呼応するなど、会場はお祭り騒ぎの盛り上がりを見せた。

ももいろクローバーZ(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

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ライブ中盤、スクリーンには片下腿義足の陸上競技選手・鈴木徹に百田がインタビューをする映像が流された。鈴木選手は先日開催された「世界パラ陸上競技選手権」のロンドン大会において、走り高跳びで銅メダルを獲得した“義足のジャンパー”。映像の中で百田に「生のジャンプを観てもらいたい」と伝えていた鈴木選手は、スタジアム内で実際にメンバーや観客が見守る中で走り高跳びを行い、弧を描くように美しくポールを飛び越えた。「もっ黒ニナル果て」を経て、「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」では池谷直樹とサムライ・ロック・オーケストラが体操の鉄棒や床などの演目をステージで展開。また楽曲の合間にはトラックでは男子100m走の決勝が行われ、齋藤郁磨選手が1位に輝いた。続けてステージではスポーツクライミングのデモンストレーションが始まり、まず女性プロクライマー・尾川智子がアクロバティックなクライミングを披露。続くフリークライマー・小西大介は18mという高さのウォールをよじ登るのみならず、頂点からステージの骨組みを腕の力で移動し、ウォールよりさらに上の聖火台までたどり着くという豪快なテクニックを見せた。さらに男子ハードル110m走も行われ、この競技では4選手が走り、接戦を繰り広げた。

ももクロとサイラス・ジュイ選手。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

ももクロとサイラス・ジュイ選手。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)[拡大]

ライブの後半、ハーフマラソンで最初にスタジアムへと戻ってきたのは独走状態のサイラス選手。ももクロは彼を「走れ!」を歌って出迎えた。続いて「行くぜっ!怪盗少女」のパフォーマンス中には、棒高跳びの松澤ジアン成治選手が跳躍し、ステージではそれに続くように百田がエビ反りジャンプを決めた。ももクロは再び「走れ!」を歌ったあと、堂本剛(KinKi Kids)提供の「桃色空」などを歌唱。その間に続々とハーフマラソンの選手たちがスタジアムへと帰還し、客席からは力を振り絞ってゴールへと向かう選手たちに向けて温かい声援が送られた。

ライブ終盤にはももクロのライブ恒例となっている松崎しげるが登場。彼は聖火台に立っており、メンバーから「火に近付くと焦げちゃうよ!」「もう焦げてるか!」などと言われ放題だったが、「愛のメモリー」のメロディに乗せてももクロの今後の予定を発表した。ここでは2018年7月28、29日に“アイドル界最大の夏フェス”と銘打った「夏S」(ナツエス)が開催されること、スターダストアイドル新プロジェクトとして「スターダストプラネット」がスタートすることが明らかになった。さらに来年はももクロの結成10周年ということで、「春でもナツでもない時期にももクロがデカい単独ライブを行います」という情報も解禁。これらの情報の詳細は追ってアナウンスされる。その後、「MOON PRIDE」がパワフルに披露され、そのタイミングで68歳のマラソンランナー・保坂好久選手がスタジアムへと帰還し、ゴールテープを切った。保坂選手はステージへと上がり、メンバーから感想を聞かせると「ももクロに囲まれて最高!」と満面の笑顔を見せた。そしてライブ本編は「白金の夜明け」で幻想的なムードの中で終了した。

ももいろクローバーZ(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

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アンコールでまず、ももクロは「ツヨクツヨク」を披露。楽曲の途中では、スタジアムの上に花火が打ち上がり、歌っている途中のメンバーが思わず「綺麗」と声を上げる場面もあった。ダウンタウンももクロバンドが「Link Link」の演奏を始めると、ももクロがバンドメンバーや競技に参加した選手や団体を元気よく紹介。ラストナンバー「あの空へ向かって」でライブの全演目を終えたあとにはメンバーが1人ひとりコメントした。

玉井詩織、百田夏菜子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

玉井詩織、百田夏菜子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)[拡大]

まず高城は「皆さんベストは尽くせましたか! 私はできました。みんなで上を目指していくって素敵なことだと思う。来年は結成10周年を迎えるのでまた皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思います。楽しかったよ! 大好き!」とコメント。次に佐々木は「あっという間の2日間でした! あーりん的には“バカの自己ベスト”を更新できたんじゃないかなって思います。毎年みんなと夏の楽しい思い出を作れてうれしいです。2020年が楽しみだね。私はスポーツが得意ではないけど、東京を少しでも盛り上げられればいいなって思っています。10周年まで突っ走りましょう!」と話し、玉井は「みんなで汗をかくってすごい気持ちいいことだなって。今日はいつも以上に汗をかいたし、水にも濡れたし、体全体で夏を楽しめました。私たちは笑顔が連鎖する力を信じているけど、がんばる姿も連鎖するなってスポーツ選手たちを見て思いました。私たちのがんばる姿が少しでもみんなの力になったらうれしいです。とりあえず10周年まで突き進んでください!」と述べた。

ももいろクローバーZ(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)

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続いて有安は「スポーツと私たちって共通するものがあると思いました。例えば本番より練習の時間のほうが遥かに長いこととか。一瞬で終わってしまうような本番のために、スポーツでもたくさんの努力があるんだろうなって。今日はここにいるみんなが金メダルだと思います。みんなのおかげで2日間、楽しい思い出を作ることができました。皆さんゆっくり休んで、明日から仕事や学校がんばってください!」と伝え、百田は「新しいライブが実現したような気がします。スポーツと違ってアイドルに勝ち負けはないですけど、もしかしたら私たちは歌を歌っている瞬間にアスリートが勝負をするときみたいに人生が動いているかもしれない、そういう感じ。だから1曲1曲に思いを込めて全力を込めて歌いたいなって、この2日間で多くのスポーツに触れて感じました。4年ぶりの『夏のバカ騒ぎ』は感動もしたし、気持ちがごっちゃごちゃになるライブだったけど、それがももクロらしいなって。こんな素敵な空間を作れるってすごくない? 来てくれる皆さんやスタッフさん、演出家さんとか、これからもみんなで新しいライブを作っていきましょう」と述べた。来年に結成10周年を迎える彼女たちのこれからの活動にも注目しておこう。

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ももいろクローバーZ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」
味の素スタジアム セットリスト

8月5日公演

SE. overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
01. Survival of the Fittest -interlude- ~ BLAST!
02. サラバ、愛しき悲しみたちよ
03. 上球物語 -Carpe diem-
04. DECORATION
05. 境界のペンデュラム
06. 労働讃歌
07. 何時だって挑戦者
08. PUSH
09. ココ☆ナツ LIVE ver.
10. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
11. 全力少女
12. JUMP!!!!! LIVE ver. 関東学院中学校高等学校マーチングバンド
13. オレンジノート
14. ゴリラパンチ
15. もっ黒ニナル果て
16. 桃源郷
17. BIONIC CHERRY
18. 行くぜっ!怪盗少女
19. 走れ!
20. 桃色空
21. Hanabi
22. ワニとシャンプー
23. 希望の向こうへ
<アンコール>
24. コノウタ
25. バンド紹介(Link Link)
26. HAPPY Re:BIRTHDAY

8月6日公演

SE. overture ~ももいろクローバーZ参上!!~
01. 境界のペンデュラム
02. 天手力男
03. ゴリラパンチ
04. CONTRADICTION
05. Survival of the Fittest -interlude- ~ BLAST!
06. ザ・ゴールデン・ヒストリー
07. ココ☆ナツ LIVE ver.
08. 黒い週末
09. 何時だって挑戦者
10. PUSH
11. Chai Maxx
12. JUMP!!!!! LIVE ver. with 関東学院中学校高等学校マーチングバンド
13. D'の純情
14. ワニとシャンプー
15. もっ黒ニナル果て
16. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
17. キミノアト
18. 行くぜっ!怪盗少女
19. 走れ!
20. 桃色空
21. 青春賦
22. MOON PRIDE
23. 白金の夜明け
<アンコール>
24. ツヨクツヨク
25. バンド紹介(Link Link)
26. あの空へ向かって

「夏S」

2018年7月28日(土)会場未発表
2018年7月29日(日)会場未発表

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べっちー🤗 @becchie76

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