SCOOBIE DO“もはや人間じゃない”盛り上がり見せたクアトロ公演

SCOOBIE DOが6月12日に東京・渋谷CLUB QUATTROで全国ツアー「Funk-a-lismo! vol.10」の最終公演を開催した。

このツアーでSCOOBIE DOは1月にリリースした最新アルバム「アウェイ」を携え、2月から6月まで全国各地でライブを実施した。ツアーファイナルは表題曲「アウェイ」でスタート。声を上げて楽曲を楽しむプラスワンモー（ファンの総称）に対し、コヤマシュウ（Vo）は「その10倍の声を聞かせてください！」と煽る。4人はミラーボールが回った「真夜中のダンスホール」や、マツキタイジロウ（G）がキレのあるギターカッティングを繰り出す「LIVE CHAMP」で場内に熱気を充満させていった。

コヤマは「ヘイ！ エブリバディ！ 人間じゃないぜバンドマン！ SCOOBIE DOです、よろしく！」と挨拶したのち、ナガイケジョー（B）が構えたアップライトベースを「新たな武器」だと紹介。「人を傷付ける武器 人を踊らせる武器 どっちが好き？ どっちが武器」とレキシ「狩りから稲作へ」のメロディで歌い、観客を笑わせる。彼の「もちろんこっちが好きだよな？ カモン！ ベース！」という言葉から、ナガイケがループするリフでプラスワンモーを揺らした。

設立10周年を迎える自主レーベル・CHAMP RECORDSから発表したナンバーが組み込まれたブロックでは、さわやかなサマーチューン「太陽と女の子」、優しいアンサンブルが場内を包んだ「恋の彗星」、4人が息ぴったりの演奏でファンを魅了した「おんな」が続けて披露される。その後コヤマはプラスワンモーに向けて「お前たち、ライブで俺たちのこと『やってやってくれ！』っていう目で見るだろ？ フェスでは『知らないヤツにかましてやってくれ！』って目で見るだろ？ 俺はそんなみんなを見るとメーター振り切れちゃうんだよ！」と熱く思いを伝え、スポットライトを浴びながら、ツアーファイナルでやりたかった曲だという「最終列車」を伸びやかな声で届けた。

ライブが終盤に向かうにつれてコヤマはさらに言葉に熱を込め、「みんな音楽好きだろ!? ロックンロール好きだろ!? ライブハウス好きだろ!? SCOOBIE DO大好きだろ!? ライブハウスに来ること、絶対やめんな！ いくつになっても、多少無理してでも、ヨボヨボになっても来続けろ。迷惑かかんねえよ。面倒見てやっからよ。俺たちがお前の吐き出したものを全部ピカピカに変えてやるからよ！ これからもずっとずっとやろうぜエブリバディ！」と咆哮する。バンドが「It's A New Day」「PLUS ONE MORE」と連投し、フロアが大盛り上がりを見せるとコヤマは「プラスワンモーももはや人間じゃないよな!?」と喜びを爆発させる。その後も立て続けに「ロックンロールは未定」「Back On」をアグレッシブに投下して、プラスワンモーを狂喜乱舞させた。最後に届けられたナンバーは「また会いましょう」。ミラーボールに乱反射した光が場内を照らす中、オカモト“MOBY”タクヤ（Dr）による豪快なドラムソロで本編は締めくくられた。

アンコールでバンドのマネージャー業も務めるMOBYが今後のスケジュールを告知したのち、コヤマは「はっきり言って下半期の俺たちに期待してください！ 俺たちまだまだ終わんねえからな。まだまだ楽しくなる。プラスワンモーも終わんねえよな。これからもよろしくな」と客席に呼びかけた。4人はアンコールでナガイケによるムーディなベースラインが響いた「つづきのメロディー」、メンバーそれぞれが陽気にラップした「やっぱ音楽は素晴らしい」を演奏。さらにダブルアンコールにも応えた彼らは、1stシングル曲「夕焼けのメロディー」を熱演してプラスワンモーを喜ばせた。

SCOOBIE DOはCHAMP RECORDSの設立10周年を記念して、9月～11月にかけて月1回、東京・渋谷CLUB QUATTROでツーマンライブを開催する。9月8日公演にはキュウソネコカミが出演。10月20日公演と11月17日公演のゲストは後日発表される。

※記事初出時、一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。