赤色のグリッターの夏祭り「赤色祭」で次世代バンドたちがお祭り騒ぎ

赤色のグリッターの自主企画イベント「赤色祭 ～あかいろまつり～」が7月20日に東京・新宿LOFTで開催された。

これは新宿LOFTの40周記念公演の一環として行われたイベントで、赤色のグリッターが次世代の音楽を発信するべく企画されたもの。ネクストブレイクを期待される若手バンドたちが2つのステージで交互にライブを行い、会場の出店では出演アーティストたちが考案したカキ氷などが販売された。

ホールステージのトップバッターを務めたGoodbye holidayは、熱いパフォーマンスで会場を温めつつ、MCでは福山匠（B）がたっぷり時間を割いてご近所付き合いに関するトークを展開。7月8日に発売されたメジャーデビュー曲「革命アカツキ」や「蛍」などを演奏した。バーステージの一番手として登場したTEDDYはアグレッシブなバンド演奏とともにまっすぐな歌を披露。フレッシュで勢いのあるステージングで客席に拍手喝采が沸き起こった。

ホールステージに続いて現れたのは、大阪が拠点ということもあって新宿LOFTのステージに立つのは初めてというフィッシュライフ。「東京に来るときは、やっぱり『東京には負けらんねえな』と思います」と語りつつ、気合いたっぷりに「三億円」「ニュースキャスター」などを歌い上げた。バーステージにはその後、赤色のグリッターの4人によるこの日限りの変名バンド「夏色のグリッター」が登場。かき氷や特製カクテル、赤グリのサイン入りうちわ、全出演者のサイン入りTシャツが当たるじゃんけん大会を行って会場の雰囲気をなごやかにしつつ、荒井由実「ひこうき雲」、スピッツ「チェリー」のカバーを披露した。

3番目にホールステージに登場したテスラは泣かない。は、「アンダーソン」などを次々とパフォーマンス。ジャジーなピアノを含むバンドの躍動的なアンサンブルで観客の体を揺らした。バーステージのラストを飾ったのは、名古屋からやってきたHalf time Old。独特の世界観を醸し出しつつ、オーディエンスにまっすぐなメッセージを訴えかけた。

そして最後にこの日の主役である赤色のグリッターがホールステージに登場すると、会場は一気に大盛り上がりに。序盤から全力を振り絞って「君に会いに行く」「指切りげんまん」などが次々に演奏され、若いながらも貫禄すら感じさせる堂々としたステージが繰り広げられた。また、8月12日に配信リリースされる新曲「海より」が演奏される際には、歌に入る前に祭ばやし風のドラムソロにあわせて、メンバーが盆踊りのような振り付けで観客とともにダンスするという演出も用意された。

終盤のMCでは佐藤リョウスケ（Vo, G）が「今日が来るまで『いつかみんな僕のことを忘れちゃうんじゃないか』と思ってちょっと怖かったけど、今ステージに立ってみんなの楽しそうな顔を見て安心してます。ここには確かに何かがあったんだって思いました。ラストの曲で僕は全部みんなに伝えて、空っぽになって前に進みたいと思います」と宣言し、赤色のグリッターは本編最後に「風は突然に」を熱唱。さらにアンコールではこの日の出演者たちをステージに呼び込んで「ハナミズキ」を歌い、「赤色祭」は大きな盛り上がりの中で終了した。