再生数急上昇ソング定点観測 (2024年11月5週目) [バックナンバー]
B'zの新曲はイルミネーションのように人生を彩る / 学園一のアイドル十王星南が抱く「小さな野望」とは
今、盛り上がり始めている曲 / これから盛り上がりそうな曲について詳しく解説
2024年11月29日 18:30 6
YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで11月15日から11月21日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。
文
まずはこの週の初登場曲の振り返りから
今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、18位に
米津玄師「Azalea」ミュージックビデオ
35位には
星街すいせい「AWAKE」ミュージックビデオ
36位には
ILLIT「Tick-Tack」ミュージックビデオ
40位には
JIN「Running Wild」ミュージックビデオ
世界観の強いMVが目立った今週は、下記3曲をピックアップする。
B'z「イルミネーション」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場50位
この曲についてB'zは「泣いて笑って山を越え谷を越え進んでいくように生きて、たどり着いた場所には、無償の愛情に満ちた輝きを放つイルミネーションが待っている。そんな希望を持ちながらこのおむすび”の主題歌を作りました」と、番組のサイトにコメントを寄せた。大切な“君”と歩む道には予想外の出来事や経験も待っている。それでも2人を待ち受けている景色の数々が、人生に彩りを加えてイルミネーションのように輝く。そんなことを表現しているような、希望が詰まった稲葉浩志の歌詞が魅力的だ。そしてそれが松本孝弘の幸福感が漂うメロディに乗ることで、さらに輝きを放って聞こえる。
10月17日にYouTubeでプレミア公開されたこの曲のMVは、今年7月にオープンした渋谷の新たな大型商業エリアShibuya Sakura Stageの大型ビジョンでも9時間にわたって連続上映され、大きな話題を集めた。
十王星南「小さな野望」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場74位
「アイドルマスター」シリーズの最新作「学園アイドルマスター」にて、11月16日に追加プレイアブルキャラクターとして実装された十王星南のソロ曲が到着した。十王星南は初星学園の生徒会長で、学園長の孫娘。“学園一のアイドル”として多くの生徒たちから慕われている実力者だ。
「学マス」の楽曲はGiga、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN、THE KEBABS)、ツミキ、ナユタン星人、長谷川白紙、HoneyWorks、原口沙輔、美波など、豪華な若手コンポーザーが楽曲提供をしていることで知られている。「小さな野望」はそんな学園の中でも頂点に君臨するアイドル・十王星南の歌だけあって、作詞にTM NETWORKの多くのヒット曲を手がけた小室みつ子、作編曲にアイマスプレイヤーにはおなじみの椎名豪という、重鎮たちによって制作された壮大なオーケストラサウンドの楽曲だ。YouTubeのコメント欄では「手毬や千奈でも特にそう感じたけど 学マスは一曲目に『集大成』とか『オリジン』みたいな曲を持ってくるのがすごい」など絶賛する声が多く上がっている。
十王星南プロモーションビデオ「Choo Choo Choo」
ちなみに、十王星南の実装が発表されたときにティザー映像にて披露された楽曲「Choo Choo Choo」は、「小さな野望」とはまったく雰囲気の違うK-POPを想起させるガールクラッシュ曲だった。「小さな野望」のYouTubeコメント欄では「『十王星南』が本当にやりたかった曲がこれで、『会長』が求められていたのがSRのK-POP味がある曲だったのかな…」「最初この曲を聴いた時は『Choo Choo Choo』のイメージだったから歌い方にすごく“違和感”があったけど、何度も聴いてこの歌い方の意味が何となく分かった。これが十王星南が子供の頃から思い描いていた姿なんだろうね。本当はクールでみんなが憧れる“お手本のようなアイドル”ではなく、1人の等身大の女の子としてひたすらに一生懸命に1番に輝きたいという、まさに『絵本に出てくるようなお姫さま』のようになりたかった」など、この2曲のテイストの違いについてさまざまな言及がなされている。
ピノキオピー「僕なんかいなくても」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場80位
こんな苦い経験をしたことはあるだろうか? 誰か1人への陰口を複数人で言い合っている状況を目の当たりにしたとき、「それは間違っている」と言えば今度は自分が陰口を言われると思い、何も言えなくなってしまった。力を持つ者に自分の大切なモノを踏みにじられたとき、歯向かえば報復されてしまうかもしれないと思い、ただ我慢するしかなかった。ヒーローモノのドラマや映画とは違って、現実世界は正義が必ず勝つわけではない。だからこそ自分の気持ちを押し殺すしかない。しかし、そうしているうちに自分の心が濁っていく感覚に苛まれる。
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- 真貝聡
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ライター / インタビュアー。雑誌やWebで執筆するほか、MOROHA「其ノ灯、暮ラシ」、BiSH「SHAPE OF LOVE」、PEDRO「SKYFISH GIRL-THE MOVIE-」といったドキュメンタリー映像作品や、テレビ特番「Mrs. GREEN APPLE ~Review of エデンの園~」にインタビュアーとして参加している。
ajcc @ajcc_2200
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