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大林宣彦、東京学生映画祭グランプリの中村祐太郎を激励「第1の中村になれ」

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第27回東京学生映画祭、実写部門受賞式の様子。

第27回東京学生映画祭、実写部門受賞式の様子。

5月29日から31日まで、東京・北沢タウンホールにて第27回東京学生映画祭が開催された。

東京学生映画祭は青山真治や中村義洋、小泉徳宏といった監督を輩出してきた学生映画のコンペティション。今年度のゲスト審査員には大林宣彦深田晃司片渕須直らが名を連ねた。

8作品がノミネートされた実写部門では、中村祐太郎が手がけた「雲の屑」がグランプリと観客賞のW受賞という快挙を達成。中村は第25回の同映画祭でも「ぽんぽん」でグランプリを獲得、映画と音楽の祭典MOOSIC LAB 2014でも「あんこまん」で審査員特別賞に輝き注目を集めてきた。今回の結果を受け中村は、作品に携わったスタッフたちへの感謝を述べ、「これからの作品でも僕は“愛”が大事だってことを訴えていきたいと思います」と意気込みを語った。

深田は中村の「雲の屑」に対して「この作品には本当に嫉妬しました。審査員の総意で、時間はかからず決定いたしました」と明かし、「一般論ではなく、監督独自の視点で世界を切り取れているのが魅力なのではないか」と評価する。

そして大林は、ピカソを例に挙げながら「芸術とは子供の心で感じたものを表現すること」という持論を展開。「中村くんの『雲の屑』も大人が観たら眉をひそめたくなるような作品で、残酷な描写もあるけれど、大切な“愛”、“アイラブユー”の気持ちで作られているから、僕たちの心を癒すと同時に勇気を持って1歩進ませてくれる」とコメントした。さらに「中村くんは日本のウディ・アレンみたいな映画を作ると期待をしている」と述べ、「でも“第2のウディ・アレン”ではなく、“第1の中村”になれよ」と激励した。

なお、実写部門の準グランプリは山元環が制作した「ゴロン・バタン・キュー」が、Filmarks賞は横山翔一の「たちんぼ」が受賞。アニメーション部門のグランプリには円香の「GYRO」、準グランプリには若林萌の「眠れぬ夜の流れ星」、観客賞とFilmarks賞には木畠彩矢香の「息ができない」が選ばれた。

※「GYRO」のOの表記は、Oに斜め線が入ったもの。

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