Radical Radio、先輩＆旧友とともに念願LOFTでツアー終幕

Radical Radioが全国ツアー「All the world's a stage tour」の最終公演を6月26日に東京・新宿LOFTにて開催した。

このツアーは彼らが1stアルバム「All the world's a stage」を携えて4月から行っていたもの。約2カ月におよんだツアーの最後は、彼らが「初めてのアルバムのツアーFINALは新宿LOFT」と決めていたという念願の会場にて、所属レーベル・WIRED ReCORDSの先輩であるNorthern19と、古くから親交の深いforestribeの2組をゲストに迎えて実施された。

最初にステージに登場したのはNorthern19。「先輩の意地を見せて帰ろうと思ってる」と笠原健太郎（Vo, G）が語った通り、彼らはアンセム「STAY YOUTH FOREVER」で会場を盛り上げたり、「THE WORLD IS MINE」で感情的な演奏を見せたりと、貫禄のステージで場内を温めた。

forestribeは重厚なグルーヴに乗せメロディアスなナンバーを連投していく。MCでは星 “ミッキー” 友希（Dr, Cho）が、Radical Radioとの関係を互いが音源をリリースする前からの付き合いだと明かし、高島敦夫（Vo, G）は「これからも肩を並べてやっていきたい」とメッセージを送った。そしてバンドは1stデモCD収録曲「NEVER FORGET」を織り交ぜたセットリストで旧友のツアーファイナルを祝福した。

この日の主役・Radical RadioはCHU（G, Vo）のシャウトを合図に、アルバムの曲順通りに勢いよく楽曲を投下。一気に場内をヒートアップさせる。MCではこうへい（B, Vo）がツアーを振り返り「各地で一緒にライブしてくれた仲間からのバトンがあるんで、（今日は）間違いないライブをしていく」と宣言した。その後もカツヒロ（Dr, Cho）の繰り出す軽やかなリズムに乗せ、こうへいとCHUは絶妙な掛け合いを響かせていく。裏打ちのリズムが印象的な「W.R.O」や高速ナンバー「TAKE UP ARMS!!!」、CHUのハイトーンなボーカルがひときわ響く「Tomorrow」などバラエティ豊かな楽曲群を畳み掛けていった。

「全力でこのツアーを回ってきてわかったことがあって。きれいごとかもしれないけど、自分の理想をずっとステージ上で言っていこうと思いました」「とにかく後悔しないでください」と熱く語るこうへいのMCの後、バンドの演奏はよりエモーショナルに。「attain nirvana」では3人の歌声によるユニゾンが会場を包み、「Answer」では力強いアンサンブルが広がる。曲の終わりには3人がドラムの周りに集まり、息をあわせて最後の一音を奏でた。

アンコールで再びステージに姿を現したバンドは、「mate」「Reset」をパワフルにプレイ。最後までファンを熱狂させ、先輩と旧友に見守られながら、1stフルアルバムのレコ発ツアーを締めくくった。