YOSHIKIが進化、渾身ドラムソロに放心状態も完売3DAYS公演をやり遂げる

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YOSHIKIX JAPAN)によるクラシックコンサート「YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 - Tokyo 3 Nights 世界への第一章」が、4月3~5日に東京・東京ガーデンシアターで開催された。本記事では完売3DAYS公演のうち、初日公演の模様をレポートする。

YOSHIKIとは?

X JAPANおよびTHE LAST ROCKSTARSのリーダー、ドラムとピアノを担当。ボーイズ・バンドXYのプロデューサー。音楽以外に慈善活動にも携わっており2010年に基金「Yoshiki Foundation America」を設立。最近ではウクライナおよび周辺国避難民支援したほか、遺児救済や災害支援などを積極的に行っている。また着物ブランド「YOSHIKIMONO」や、ワイン・シャンパーニュのブランド「Y by YOSHIKI」などをプロデュース。2023年7月には新たなファッションブランド「MAISON YOSHIKI PARIS」をフランスに設立し、「YOSHIKIMONO」はこのブランドの一部門となった。また日本コカ・コーラとビジネスパートナーとしてタッグを組み、清涼飲料水「リアルゴールド X」「リアルゴールド Y」を発表。2022年11月にYOSHIKI(Dr, Piano)、HYDE(Vo / L'Arc-en-Ciel、VAMPS)、SUGIZO(G / LUNA SEA、X JAPAN)、MIYAVI(G)からなるTHE LAST ROCKSTARSを結成し、2023年1、2月に東京、ニューヨーク、ロサンゼルスの3都市を回る初ツアーを行った。10月にはクラシックコンサート「YOSHIKI CLASSICAL 10TH ANNIVERSARY - World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'」を東京・東京ガーデンシアター、イギリス・ロンドンのロイヤルアルバートホール、アメリカ・ロサンゼルスのドルビーシアター、そしてアメリカ・ニューヨークにあるカーネギーホールの4会場で開催。イギリスとアメリカの歴史ある3会場を制覇するのは、日本人ではYOSHIKIが初となる。

X JAPANとは?

1982年にYOSHIKI(Dr, Piano)とToshl(Vo)を中心に結成される。インディーズで絶大な人気を誇り、1989年にアルバム「BLUE BLOOD」でメジャーシーンに進出する。派手なメイクと衣装に代表される独特のスタイルが大きく注目される一方で、ハイクオリティなヘヴィメタルサウンドと確かな演奏力が高評価を獲得。攻撃的なメタルナンバーとドラマチックなバラードの双方に定評があり、ヴィジュアル系バンドの先駆者的存在としても認知されている。人気絶頂の1997年、ToshIの脱退宣言を機に解散。再結成が熱望されるも翌1998年にHIDEが急逝し復活は絶望視される。しかし2007年10月に突然活動再開を宣言し、復活第1弾となった新曲「I.V.」はハリウッド映画「SAW4」のメインテーマソングに採用された。2008年3月には復活の東京ドームライブを3日間にわたり開催。2009年5月にはSUGIZO(G)が新メンバーとして正式加入した。2010年8月には米の大型ロックフェス「ロラパルーザ」に出演し初の全米ツアーを行ったほか、日産スタジアムでの2DAYSライブも開催。2011年にはヨーロッパ、日本、南米、アジアを回るワールドツアーを、2014年10月にはアメリカ・ニューヨークのMadison Square Gardenでのワンマンライブを成功に収めた。2015年には宮城・石巻 BLUE RESISTANCEで東日本大震災の復興支援チャリティライブを行い、2800万円を超える寄付金を集めた。2017年3月にイギリス・The SSE Arena, Wembley公演を開催し、それと同時にドキュメンタリー映画「We Are X」を公開。5月にYOSHIKIが人工椎間板置換手術を受けたため、7月の日本国内ツアーを急遽アコースティック編成で行った。2018年9月に千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールでワンマンライブ「X JAPAN Live 日本公演 2018~紅に染まった夜~ Makuhari Messe 3Days」を開催。3日目公演では台風の影響により“無観客ライブ”を敢行し、世界に向けてその模様を生中継した。

ドラムをプレイするYOSHIKI。

ドラムをプレイするYOSHIKI。

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逆境を越えた復活劇を経て再びステージへ

2024年10月、3度目となる首の手術を受けたYOSHIKI。一時は歩行困難な状態にまで陥ったが、不屈の精神でリハビリに励み、昨年11月の誕生日にはサウジアラビアのユネスコ世界遺産・ヘグラ遺跡でのコンサートを成功させ、劇的な復活を遂げた。

アメリカの雑誌「TIME」における「世界で最も影響力のある100人(TIME100)」への選出や、アジア系の功績者を称える団体「Asian Hall of Fame」での殿堂入り、さらに今年3月末にはF1日本グランプリで「君が代」を演奏するなど、その存在感は今や音楽の枠を超え、世界的なアイコンとして輝きを放っている。

第1部 X JAPAN楽曲もクラシカルに

初日公演、機材トラブルによる1時間の遅延を経て幕を開けたステージ。1曲目に選ばれたのは、オーケストラ演奏による「JADE」だった。原曲の重厚なギターリフは、優雅なアンサンブルへと姿を変え、楽曲が持つメロディの美しさとアッパーな躍動感をより鮮明に際立たせた。

オープニング映像を経て、ついに登場したYOSHIKI。青いロングガウンをまとった彼は、「Say Anything」の旋律に乗せて、客席へ柔らかな微笑みを向けた。ゲストボーカルのBeverlyを迎えた「Rosa」、自身のルーツであるショパンの「ノクターン」、そしてX JAPANの象徴的な楽曲「Kurenai(紅)」と、多彩な選曲が続く。さらに、かつてない構成としてX JAPANのピアノバラード「Crucify My Love」が演目に組み込まれ、観客に深い没入感を与えた。第1部の締めくくりには、ソプラノ歌手・市原愛を迎え、イタリア語バージョンでの「La Senna」を披露。その神聖なる歌声が、会場を包み込んだ。

「YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 - Tokyo 3 Nights 世界への第一章」の様子。

「YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 - Tokyo 3 Nights 世界への第一章」の様子。 [高画質で見る]

第2部 渾身ドラムソロ、平和への祈り、亡き仲間と両親への思い

第2部は「Rusty Nail」で華やかに再開。ヘグラ遺跡でも演奏されたオリジナル曲「Larmes」やバッハの「G線上のアリア」を経て、ステージ後方にクリスタルのドラムセットが登場。オーケストラをバックにした渾身のドラムソロでは、会場から割れんばかりの歓声が沸き起こる。激しいドラムプレイに「放心状態」と語ったYOSHIKIだったが、「Tears」ではしなやかに鍵盤に指を走らせ、物悲しくも美しい旋律をオーディエンスに届けた。

またYOSHIKIは、自身のルーツであるチャイコフスキーの「Swan Lake(白鳥の湖)」やプッチーニの「Nessun Dorma(誰も寝てはならぬ)」の演奏に続き、アニメ「進撃の巨人 Season3 Part.1」の主題歌にして、Spotifyで1億回再生という偉業を成し遂げた楽曲「Red Swan」を披露。「早く平和な世の中が来ることを祈っています」という言葉とともに奏でられたその旋律には、本公演のテーマである「Never give up」という強いメッセージが込められていた。

YOSHIKIのドラムソロの様子。

YOSHIKIのドラムソロの様子。 [高画質で見る]

YOSHIKI

YOSHIKI [高画質で見る]

最新のYOSHIKIを示した「ART OF LIFE」

クライマックスを前に、YOSHIKIは亡きメンバーのHIDE、TAIJI、HEATH、そして両親へ捧げる「Without You」を演奏。「メンバーの訃報に消化しきれない思いがあります。でもなんらかの理由で僕らは生かされているのだと思う。生きている以上、思いっきり生きる以外のチョイスはない」と、旅立った魂たちとともに、これからも全力で生きていく決意を表明した。

終盤、YOSHIKIはX JAPANの大作「ART OF LIFE」を披露。モジュラーシンセによる即興演奏、コンテンポラリーダンサー2名を交えた演出が盛り込まれた、そのアバンギャルドな構成には、長いキャリアを経て、数々の名声を得ても現状に甘んじず、進化し続ける彼の生き様が表現されていた。感動の余韻が広がる中、公演のラストを飾ったのは「ENDLESS RAIN」。時計の針が23時を回ってもなお、タフに鍵盤を叩き続けるYOSHIKI。ファンの大合唱が東京ガーデンシアターを優しく満たし、新たな伝説の幕開けとも言える公演は幕を閉じた。

YOSHIKI「ART OF LIFE」演奏中の様子。

YOSHIKI「ART OF LIFE」演奏中の様子。 [高画質で見る]

「ART OF LIFE」演奏中のYOSHIKI。

「ART OF LIFE」演奏中のYOSHIKI。 [高画質で見る]

なお4月5日の最終公演では、8月にディナーショー「『EVENING / BREAKFAST with YOSHIKI 2026 in TOKYO JAPAN』100th ANNIVERSARY」が開催されることがアナウンスされた。記念すべき100回目の開催となるディナーショーは、東京・グランドハイアット東京ボールルームにて8月28日から30日まで全5公演が予定されている。

セットリスト

「YOSHIKI CLASSICAL 2026 覚醒前夜 - Tokyo 3 Nights 世界への第一章」2026年4月3~5日 東京ガーデンシアター

20260403 Day1.

ACT 1
01. JADE
02. Say Anything
03. Rosa
04. Chopin - Nocturne
05. Kurenai
06. Crucify My Love
07. La Senna

ACT 2
01. Rusty Nail
02. Larmes
03. Bach - Air on the G String
・DRUM SOLO
04. Górecki - Symfonia pieśni żałosnych
05. Tears
06. Swan Lake
07. Nessun Dorma
08. Red Swan
09. Without You
10. ART OF LIFE
11. ENDLESS RAIN

20260404 Day2.

ACT 1
01. DAHLIA
02. Say Anything
03. UNFINISHED
04. Kiss the Sky
05. Forever Love
06. Rosa
07. Moonlight Sonata
08. Miracle

ACT 2
01. Rusty Nail
02. Larmes
03. Bach - Air on the G String
・DRUM SOLO
04. Górecki - Symfonia pieśni żałosnych
05. Tears
06. Swan Lake
07. La Senna
08. Red Swan
09. Without You
10. Kurenai
11. ART OF LIFE
12. ENDLESS RAIN

20260405 Day3.

ACT 1
01. Silent Jealousy
02. Say Anything
03. Foreign Sand
04. Kiss the Sky
05. Forever Love
06. Bach - Prelude
07. Miracle

ACT 2
01. Rusty Nail
02. La Venus
03. Larmes
04. Bach - Air on the G String
・DRUM SOLO
05. Górecki - Symfonia pieśni żałosnych
06. Tears
07. Kimigayo
08. Swan Lake
09. La Senna
10. Red Swan
11. Without You
12. Kurenai
13. ART OF LIFE
14. ENDLESS RAIN

公演情報

「『EVENING / BREAKFAST with YOSHIKI 2026 in TOKYO JAPAN』 100th ANNIVERSARY」

2026年8月28日(金)東京都 グランドハイアット東京ボールルーム
Dinner Show:Dinner 18:30 / Show Time 20:00

2026年8月29日(土)東京都 グランドハイアット東京ボールルーム
Breakfast Show:Breakfast 11:45 / Show Time 13:00
Dinner Show:Dinner 18:30 / Show Time 20:00

2026年8月30日(日)東京都 グランドハイアット東京ボールルーム
Breakfast Show:Breakfast 11:45 / Show Time 13:00
Dinner Show:Dinner 18:30 / Show Time 20:00

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Dina @Koralan111

@natalie_mu sold out 3days insane yoshiki never stops

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