アルカラ、インビシ復活させる&稲村セーラー服でツアー完結

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アルカラが昨日5月8日に東京・東京キネマ倶楽部にて対バンツアー「ついに来てしまいましたTOUR2015」の最終公演を開催した。

稲村太佑(G, Vo / アルカラ)(Photo by AZUMA Tatsuya)

稲村太佑(G, Vo / アルカラ)(Photo by AZUMA Tatsuya)

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リバーシブル吉岡(Photo by AZUMA Tatsuya)

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ツアーファイナルには主催者のアルカラ、この日のために一夜限りの復活を果たしたインビシブルマンズデスベッド、“尼崎が生んだ昭和ピンク歌謡界の貴公子”ことリバーシブル吉岡の3組が出演した。トップバッターを飾ったリバーシブル吉岡はカラオケ音源風のトラックにあわせて下ネタたっぷりのパフォーマンスを披露。1曲目「さきっちょだけでA」で「さきっちょ」を観客と連呼したほか、「TKB」では男性の欲望と妄想をストレートに歌うなどして観客の爆笑を誘った。ラストにはダンディに髪をかき上げる仕草などを見せたり「かかってこい!」「拳を上げる練習をしておけ!」といった煽りを挟みつつ、「maria」「あたしが貴女の貝を舐めるから貴女はあたしの貝舐めて」を歌唱した。

インビシブルマンズデスベッド(Photo by AZUMA Tatsuya)

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2番手は2006年7月に解散したインビシブルマンズデスベッド。この日はデスベッド(Vo / 現・尾形回帰)、武田将幸(G)、西井慶太(B)のオリジナルメンバーに、ユージ・レルレ・カワグチ(Dr)を加えた布陣で登場し、グラマラスかつ攻撃的なライブを展開した。「歪め表情」のイントロで一斉にメンバーが音を鳴らすと爆音が会場を包み込み、HEREの尾形回帰として活動しているデスベッドが鋭い眼差しをフロアに向けながら「インビシブルマンズデスベッド、ボーカルのデスベッドです」とデスベッド復活を宣言。赤いジャケットをまとった武田はギターを膝の上に立ててリードを奏でる独特の演奏スタイルを見せたほか、ステージを縦横無尽に駆け回るなど、アグレッシブなパフォーマンスを見せる。また西井はうねるベースでアンサンブルのボトムを支えつつ、ときに絶叫して場内の狂騒を加速させた。

インビシブルマンズデスベッド(Photo by AZUMA Tatsuya)

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インビシは「蠢動」までの4曲をアクセル全開で届けたあと、エモーショナルなミドルチューン「溢れる月光」をしっとりと披露。その後インストナンバー「爆砕」から激しさを増していき高速ビートの「16秒間」を間髪入れずに叩き込んだ。この日、何度となく客席に飛び込んでいくなどして観客の視線を釘付けにしたデスベッドは、ラストナンバー「襲来」でガムテープをバリケードのようにステージに張り巡らせたり、演奏後にはステージ外からポリバケツを持ち込んでそこにギターを投げ入れるたり、破天荒なステージングで会場を大いに沸かせた。

稲村太佑(G, Vo / アルカラ)(Photo by AZUMA Tatsuya)

稲村太佑(G, Vo / アルカラ)(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

アルカラは下上貴弘(B)、田原和憲(G)、疋田武史(Dr)が定位置に着く中、稲村太佑(G, Vo)のみバイオリンを弾きながらメインステージより高い位置にあるサイドステージから登場。1曲目に普段はライブ終盤に演奏されることの多いキラーチューン「交差点」を用意するという番狂わせで冒頭からファンを沸かせた。続けて「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」「しょうがないなぁ」などを立て続けに投下し、田原が長髪を振り乱しながらテクニカルなギタープレイを見せつけるなど、熱を帯びたパフォーマンスで観客を魅了していく。そしてライブは7曲目「阿弥陀ワルツ」のあと、少し長めのMCコーナーへ。

(Photo by AZUMA Tatsuya)

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MCでは稲村が、最近話題の年齢当てサイトにバンドのアー写を取り込んでみた話や、加山雄三と競演した際、肩を組んだ話題などを披露。またインビシブルマンズデスベッドの復活がアルカラのツアーファイナルで実現したことについては、稲村がHEREで活動中のインビシメンバー・宮野大介(Dr)にオファーをした結果、宮野が都合により出演ができなかったため、“不完全復活”という形ながらインビシとの対バンが実現したことを話してから、「こんなんできるの、アルカラだけやで。瞬間瞬間を楽しんでや!」と声を上げた。さらにツアー中の思い出をたっぷり振り返ったあとに、サポートメンバーの為川裕也(G / folca)をステージに呼び込み、最新作「アルカラボーナストラック大全集」の収録曲のみで構成されたライブ後半戦をスタートさせた。

田原和憲(G / アルカラ)(Photo by AZUMA Tatsuya)

田原和憲(G / アルカラ)(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

「今日からあなたは市長さん」ではアウトロのギターのツインリードにあわせてシンガロングが巻き起こり、稲村は「Metallicaみたいやな!」と笑顔を見せた。続く「パパ泣いちゃった」ではくだけねこがステージを歩いてライブに華を添え、「ネコとおさかな」「偽り」ではバンドがエモーショナルなアンサンブルを聞かせるなど、多彩なアプローチで観客を楽しませた。ライブの終盤、稲村は自身のギターを為川に託し、最新作の収録曲「カキツバタ832」で犬の鳴き真似をしたスタッフをステージに招いてラストナンバー「シンガスマイル」で本編を締めくくった。

アルカラのライブの様子(Photo by AZUMA Tatsuya)

アルカラのライブの様子(Photo by AZUMA Tatsuya)[拡大]

アンコールでは稲村が高校野球部のマネージャーに扮したセーラー服姿で登場。「プレイボール!」という観客からの呼び声を合図に野球ネタで構成された楽曲「キャッチャーを科学する」を演奏した。メンバーの前で野球のユニフォーム姿の男性がキャッチボールをしたり、くだけねこが踊ったりするなど、お祭り騒ぎの盛り上がりを見せた。そして演奏終了後、稲村が観客と同曲の歌詞にある「キャッチャーミットはハタケヤマ!」と野球用品メーカーの名前を使った掛け合いをして、ライブはフィナーレを迎えた。

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ついに来てしまいましたTOUR2015
2015年5月8日 東京キネマ倶楽部公演 セットリスト

リバーシブル吉岡

01. さきっちょだけでA
02. 僕は運転手
03. ラブインスパイア
04. TKB
05. お土産の歌
06. maria
07. あたしが貴女の貝を舐めるから貴女はあたしの貝舐めて

インビシブルマンズデスベッド

01. 歪め表情
02. 挫折した殻
03. 摩擦
04. 蠢動
05. 溢れる月光
06. 真夏の経過
07. 爆砕
08. 16秒間
09. 襲来

アルカラ

01. 交差点
02. ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
03. しょうがないなぁ
04. 振り返れば奴が蹴り上げる
05. メランコリア
06. 愚痴ばっかりのローレロレロ
07. 阿弥陀ワルツ
08. ボーイスカウト8つのおきて
09. 今日からあなたは市長さん
10. パパ泣いちゃった
11. ネコとおさかな
12. 偽り
13. シンガスマイル
<アンコール>
14. キャッチャーを科学する

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ゆうき♦️ @yuuki_sann

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