昨日6月2日、FUNKY MONKEY BABYSが東京ドームにてラストライブ「おまえ達との道 FINAL~in 東京ドーム~」を開催。前日の1日公演とあわせて計10万人を動員し、全身全霊のパフォーマンスで約10年の活動に終止符を打った。
ファンモンライブ開演前の恒例行事であるMONGOL800「小さな恋のうた」の大合唱を経て、本編はオープニングムービーの上映からスタート。映像は、DJケミカルがこの日のライブに寝坊して大慌てで八王子から後楽園へ来るというストーリーで、彼が東京ドームのフィールドに到着した瞬間、本物のDJケミカルがアリーナに現れて「間に合ったー! いくぞー!!」と全力疾走を始めた。ステージに上がり、ターンテーブル前の定位置に着いたケミカルは「準備はいいか東京ー! すべてを捨てて楽しめー!! 八王子の、FUNKY MONKEY BABYSだー!!」と絶叫。これを合図にファンキー加藤、モン吉が勢いよく登場し、彼らの自己紹介ソングとも言える「WE ARE FUNKY MONKEY BABYS」が鳴り出した。
ファンモンは、「アワービート」「ナツミ」と立て続けに3曲を披露。ファンキー加藤は息巻きながら「6月2日、泣いても笑ってもFUNKY MONKEY BABYSのラストライブ、5万人の思いを乗せて、音楽人生を賭けて、あなたのために歌います!」と宣言し、「あなたに会えてよかった! あなたがいてくれてよかった!」とオーディエンスに呼びかけて、一途な熱い気持ちをつづった「希望の唄」「恋の片道切符」を投下した。
中盤では、加藤とモン吉がそれぞれフロートに、ケミカルが気球を模した空中リフトに乗ってアリーナ外周へ繰り出す。アリーナ最後方では2台のフロートを合体させてサブステージを作り出し、そこで「告白」「夏の終わりに」「大切」「Lovin' Life」の4曲を熱唱した。その後メインステージに戻ると、ケミカルは木の着ぐるみに着替えて観客の笑いを取り、加藤から「お前……ほんとに住職になるの!?」と突っ込まれたり、モン吉が前日のライブ中に鼻血を出したことを照れながら報告したりと、彼ららしい和やかなムードでMCが進んだ。
後半戦は、ライブの盛り上がりに欠かせないアッパーチューン「LIFE IS A PARTY」から幕開け。おびただしい数の火柱が上がった「ガムシャラBOY」、大量の高速レーザーが会場内を張り巡った「メロディーライン」とダイナミックな演出も盛り込みつつ、「涙」「あとひとつ」で再び感動的なムードに包まれる。
ここでファンキー加藤は、メンバーと出会った15年前から今日までを振り返るトークを展開。遊び仲間だったモン吉と2004年元日にFUNKY MONKEY BABYSを結成したこと、その半年後にDJケミカルが正式加入してプロを目指し始めたこと、2006年1月にメジャーデビューを果たしたこと、と順を追って話し、彼は「公言できなかったけど、辛かったこと、苦しかったこともたくさんありました。2008年くらいにFUNKY MONKEY BABYSもう終わりにしようかなんてときもありました。でも、BABYSの皆さんの笑顔に導かれて、今日東京ドームに立てました。本当にありがとうございます」と頭を下げる。そんな感謝の思いを伝えるべく制作されたのが、ラストシングルの「ありがとう」。加藤曰く「FUNKY MONKEY BABYSで初めて売れなくていいと思ったシングル」というこの曲を、観客もメンバーも涙しながら熱唱した。
続いて「それでも、それでも、サヨナラは言わねえぞ!!」という言葉から、しっとりモードを抜け出してパワフルなメッセージソングへ。「サヨナラじゃない」「ALWAYS」「ちっぽけな勇気」ではオーディエンスが一丸となって拳を突き上げ、本編最後の「悲しみなんて笑い飛ばせ」では曲名通りと言える雰囲気で圧巻のタオル回し&投げが繰り広げられた。
また、通常のファンモンライブでネタ要素の強いアンコール1曲目は、今回も例に漏れず。ご当地お祭りソングを自己流にアレンジした「太陽おどり~新八王子音頭~」を、3人は背中に「八王子」と書かれたハッピを着てパフォーマンスする。次の「ヒーロー」では、再びフロートと気球を使って観客の近くに行き、客席には巨大なカラフルボールが躍るなど、明るく楽しい彼らの“らしさ”が発揮されていた。
しかしいよいよ締めくくりのMCに入り、メンバー1人ひとりが口を開く。モン吉は「もうこうなったら最後までノープランと思いまして、本日もノープラン!」とラフな調子を貫いていたが、最後は「10年間、必死で走り抜けてきました。辛いこともあったし、楽しいこともあったし……でもマジで楽しかったよ。ありがとう!!」と精いっぱい感謝を表す。
解散後は実家の寺を継いで住職になるDJケミカルは、この日のライブを振り返り「今日は本当に奇跡的なライブができたと思います。今までで一番楽しいって言ってもいいぐらい、本当に楽しかったです」とコメント。加えて「今日で、僕たちとライブ会場で会うことはできないですけど、曲はずっと残っていくんで、何かあったらぜひ聴いてください。そしたら今日のことを思い出せると思うし、僕は今日のことを一生忘れません。また別の形で会いましょう!」と潔く手を振った。
常にグループを引っ張ってきたファンキー加藤も、2日間にわたる東京ドームライブを総括。「非常に幸せに満ちた2日間でした。ファンモン史上“最幸”のライブとなりました。振り返ってみればこの2日間だけじゃなくて、BABYSとともに歩んできた日々は幸せしかありませんでした」と噛み締めるように話す。そして「もしも辛いことがあったら、心の奥底に耳をすませてください。きっと東京の西のほうから、3人組が『がんばれ、がんばれ』ってあなたの人生を応援してます。それぞれの人生をがんばりましょう。今日は悲しいだけの卒業式じゃなくて、新しい未来への入学式だと思います。10年間、ありがとうございました」と言い終えると、3人は2006年1月に発売されたデビューシングル「そのまんま東へ」を披露した。
FUNKY MONKEY BABYSとして最後のパフォーマンス楽曲に選ばれたのは、デビュー前からほぼすべてのライブで歌ってきた最大のアンセム「西日と影法師」。彼らの愛する地元・八王子の夕焼け風景を歌ったこの曲で、ドームはオレンジ一色に染まる。温かな雰囲気の中で曲が終わると、メンバーたちはやり切った表情で握手を交わし「楽しい10年だったね」と口にした。最後に3人は、5万人の“BABYS”、活動を支えてきたスタッフ、関係者全員とともに「WE ARE FUNKY MONKEY BABYS!!」と絶叫。これをもって約10年の活動にピリオドを打ち、3人で肩を組んでステージを降りた。
メンバーが去った場内では「ありがとう」の大合唱がこだまし、スクリーンにFUNKY MONKEY BABYSの活動を追ったエンディングムービーが映し出された。その最後に「完」という手書きの文字が大きく出ると、ファンモンの最後の姿を見届けた5万人から大きな拍手が沸き起こり、しばらく止むことはなかった。公演はトータルで約4時間におよんだ。なお、この模様は7月21日(日)にMUSIC ON! TVにて放送される。
FUNKY MONKEY BABYS「おまえ達との道 FINAL~in 東京ドーム~」
2013年6月2日 東京ドーム セットリスト
01. WE ARE FUNKY MONKEY BABYS
02. アワービート
03. ナツミ
04. 希望の唄
05. 恋の片道切符
06. 明日へ
07. 夢で逢えたら
08. 告白
09. 夏の終わりに
10. 大切
11. Lovin' Life
12. LIFE IS A PARTY
13. ガムシャラBOY
14. メロディーライン
15. 涙
16. あとひとつ
17. ありがとう
18. サヨナラじゃない
19. ALWAYS
20. ちっぽけな勇気
21. 悲しみなんて笑い飛ばせ
<アンコール>
22. 太陽おどり~新八王子音頭~
23. ヒーロー
24. そのまんま東へ
25. 西日と影法師
MUSIC ON! TV「【MUSIC ON! TV 開局15周年記念特番】FUNKY MONKEY BABYS 『おまえ達との道 FINAL~in 東京ドーム~』SPECIAL」
2013年7月21日(日)18:00~20:30
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ファンモン ラストライブ
応募数60万人 二日間で計10万人を動員
参戦できた人もできなかった人も
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