5月18、19日に東京・日本武道館で
1日目:2013年5月18日
4年前に初開催された前回の「亀の恩返し」同様、特殊な形のセンターステージが組まれた武道館。暗転すると、主催者・亀田による「ここに集まるアーティストは、僕と音楽の絆で結ばれた最高のアーティストたちです」という開会アナウンスと、金原千恵子ストリングスを中心とした生演奏のオープニングSEが場内を包み込み、早くも感動と期待感が膨れ上がる中イベントはスタートした。
トップバッターを飾ったのは
続く
次にグランドピアノにスポットライトが当たると、
このあと会場では、大宮エリーが監修し
JUJUは「ただいま」「また明日…」やBONNIE PINKのカバー「Last Kiss」といった亀田プロデュースのナンバーを続けて歌唱。4曲目には亀田がJUJUを知った曲であり、亀田たっての希望で選曲された「奇跡を望むなら…」を届け、「やさしさで溢れるように」を含め全5曲、強くしなやかなボーカルを響かせた。
この日最後のオリジナルパートとなったのは
1日目の出演アーティストがすべて出揃い、1人ステージ中央に立った亀田が口を開く。亀田は、初回の「亀の恩返し」から2度目を開催するまでに4年かかったことについて「僕も出演してくれるアーティストも成長した姿を見せたかったというのと、この4年の間に皆さんにもいろんなことが起きて、音楽の大切さを再確認した期間だったと思います。でも次はもう少し早くやりたいね(笑)」と話し「今日みんなに温かい気持ちが届けられていたら、本当に幸せです」と一言一言大切そうに届ける。
そして「これだけだと恩返しし足りない!」という言葉を合図に、スピッツとハウスバンドを中心としたスペシャルコラボパートが始まった。スピッツがアルバム「おるたな」でカバーした「タイム・トラベル」では、スピッツの演奏と歌に、秦のボーカル、KREVAのオリジナルラップが融合。さらに、スガ、アンジェラとは「魔法のコトバ」を共演し、武道館はまさに音楽の魔法にかかったような幸せなムードに満たされていた。亀田は最後に「とっても幸せです。この気持ちをみんなで持って帰ろう」と観客に呼びかけ、出演アーティストおよびバンドメンバー全員と手をつないで深く礼をした。
2日目:2013年5月19日
2日目も、スピッツは1番手として大きな歓声で迎えられる。この日は3曲目に1998年発表の名バラード「楓」を披露し、草野は演奏を終えると「(金原千恵子)ストリングスの皆さんはスピッツの歴史の中でもかなり長くお世話になっていて、CDの再現がやっとできたなと」と満足気な笑みを浮かべていた。また、秦も前日のセットリストを一部変え、アルバム「Signed POP」に収録されている皆川真人プロデュースの「Girl」を弾いた。
スピッツ、秦と並んで両日出演となるKREVAは、アクトが始まってすぐ「俺の『亀恩』が始まった気がする! 昨日めちゃくちゃドアウェイでさあ。でも今日はいけそうな気がする!」とペースをつかんだ様子。俄然強気になった彼は「ゲストリストに名前が載ってない人が来てもいいんじゃないですか!?」とサプライズゲストの登場を煽り「寿司にはワサビ。刺激が必要だろ? 『亀音』には
次に、前日と同じアニメーションの上映とKREVAの朗読タイムが設けられる。映像のナレーションは前日JUJUが担当したが、この日は吉岡聖恵(
念願の「亀の恩返し」初出演を果たしたいきものがかりは、セットリストをすべて亀田プロデュース曲で固めて臨んだ。ストリングスを贅沢に使った壮大なアレンジの「風が吹いている」で、冒頭からオーディエンスを圧倒。MCでは、メンバーを代表して水野良樹(G, Cho)が「僕たちは、亀田さんが関わってきた音楽を10代のときから聴いてきたんですよ。だから今うしろにいる人たちって、ヒーローなんですよ! 本当はライブだから皆さんを楽しませないといけないんだけど、僕たちが幸せになりますので、それを観ていただくということで……(笑)」と話し、その後も亀田への尊敬心を力説した。そして、メジャーデビュー前に亀田とレコーディングしたという「ホットミルク」、彼らの音楽への愛が詰まった2012年のナンバー「会いにいくよ」など元気な楽曲を投下し続け、大きな盛り上がりを作った。
いきものがかりのアッパーソングで熱を帯びた会場を、一瞬にしてバラードモードに変えたのは
亀田、キヨサク(
この日のスピッツとハウスバンドによるセッションは、2曲目の「魔法のコトバ」にいきものがかり、秦が参加。計8人のメンバーのみならず、亀田、西川、小倉もステージ上を練り歩き、観客に目いっぱい手を振った。2日間にわたるプログラムをすべて終え、計60曲を演奏した亀田は、やり切った晴れやかな表情。彼は武道館全体を見渡しながら「『亀の恩返し 2013』これで終わりです。最高のアーティストと最高のお客さん。本当にうれしいです。これからもいい音楽だけを作っていきたいと思います。みんなの元に届けます。また必ず会いましょう!」と思いの丈を伝えて、笑顔でステージをあとにした。
亀の恩返し 2013
2013年5月18、19日 日本武道館 セットリスト
5月18日
スピッツ
01. スターゲイザー
02. シロクマ
03. 青い車
04. さらさら
05. 春の歌
秦基博
01. アイ
02. 初恋
03. フォーエバーソング
04. 水無月
05. 鱗(うろこ)
アンジェラ・アキ
01. サクラ色
02. This Love
03. 孤独のカケラ
04. 夢の終わり愛の始まり
05. たしかに
KREVA
01. Na Na Na
02. OH YEAH
03. イッサイガッサイ
04. くればいいのに with 草野マサムネ
05. 恩返し wth 亀田誠治
JUJU
01. ただいま
02. Last Kiss
03. また明日…
04. 奇跡を望むなら…
05. やさしさで溢れるように
スガシカオ
01. Progress
02. サヨナラホームラン
03. アイタイ
04. 夜空ノムコウ with JUJU
05. 午後のパレード
スピッツ+ハウスバンド
01. タイム・トラベル with 秦基博、KREVA
02. 魔法のコトバ with スガシカオ、アンジェラ・アキ
5月19日
スピッツ
01. スターゲイザー
02. シロクマ
03. 楓
04. さらさら
05. 春の歌
秦基博
01. アイ
02. 初恋
03. Girl
04. 水無月
05. 鱗(うろこ)
KREVA
01. Na Na Na
02. OH YEAH
03. イッサイガッサイ
04. C'mon, Let's go
05. STRONG with MIYAVI
06. 恩返し wth 亀田誠治
いきものがかり
01. 風が吹いている
02. ホットミルク
03. 会いにいくよ
04. 笑ってたいんだ
平井堅
01. 瞳をとじて
02. 告白
03. わかれうた with 草野マサムネ
04. 僕は君に恋をする
05. POP STAR
THE HUMAN BEATS
01. Two Shot
スピッツ+ハウスバンド
01. タイム・トラベル with 秦基博、KREVA
02. 魔法のコトバ with いきものがかり+秦基博
※記事初出時、秦基博「Girl」のプロデューサー表記、および「わかれうた」のオリジナルアーティスト表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
リンク
- 亀の恩返し 公式サイト
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ありのみ @arnm_P
振り返り用に
https://t.co/QZaMFalsP8