星野源、初の野音ワンマンは“音漏れ席”まで大盛況

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星野源のライブ「星野源の日比谷野外大音楽堂ワンマンライブ」が、昨日5月13日、東京・日比谷野外大音楽堂にて開催された。

「星野源の日比谷野外大音楽堂ワンマンライブ」の模様。

「星野源の日比谷野外大音楽堂ワンマンライブ」の模様。

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ライブではおなじみのメンバー、伊賀航、伊藤大地、高田漣とともにセッションに興じる星野源。

ライブではおなじみのメンバー、伊賀航、伊藤大地、高田漣とともにセッションに興じる星野源。

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ライブ後半では、ホーン隊を交えた華やかなステージでオーディエンスを楽しませた。

ライブ後半では、ホーン隊を交えた華やかなステージでオーディエンスを楽しませた。

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「おっす!」と元気よく観客の前に姿を現した星野源。

「おっす!」と元気よく観客の前に姿を現した星野源。

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星野にとって、ソロでは初の野音ワンマンとなる今回のライブ。「すげー人!」と会場を見渡しつつ、伊賀航(B)、伊藤大地(Dr / SAKEROCK)とともにステージに現れた。星野は、着席状態の客席を見ながら「みんながいつ立つのか楽しみです」とこぼして1曲目「ひらめき」のイントロを弾き始める。続いて「ばらばら」「キッチン」を、ウッドベース、ドラムとのトリオ編成でしっとりと聴かせたあと、「この3曲は、僕が精神状態が非常に不安定なときに作った曲です。(陽が)明るいうちにやっておこうかと」と、会場の笑いを誘った。

また星野が「今日は外で音漏れを聴いている人もいるみたい。音漏れ、聴いてくれてる人ー?」と呼びかけると、会場外から返事が。これには星野も「すごい! 見えないけどありがとう」と驚いた様子。そして「音漏れって尿漏れみたいで響きがいいですね」と冗談を飛ばし「尿漏れというワードが出たところで、おじいちゃんの曲をやります」と、「グー」を演奏し始める。これまでと打って変わった軽快でアップテンポな楽曲に、会場は一気に楽しげな空気に包まれた。

続いて披露されたのは「湯気」。伊藤と伊賀のリズム隊が、星野の演奏を力強く支える。またMCで星野は「みんな寒くなってきたけど大丈夫? まだ立たなくていい?」と問いかけつつも、「割とここらへんから、立ってもいいけど?」とツンデレ風に客席に立つよう促す。そして「営業マンの生霊に捧げます」と「営業」を演奏。高田漣(Pedal Steel Guitar)も加わり、華やかなアンサンブルを展開していく。さらに「変わらないまま」をじっくりと奏でたあとは、星野のギターカッティングから始まる「穴を掘る」。高田のファニーなスティールギターが光る1曲だ。

少し辺りが暗くなってきたころ、星野が「天気のいい日のお墓参りの曲です。暗くなっちゃったけど、2時間前くらいを思い出して聴いてください」と「ステップ」を演奏し始める。続いて星野が力強い歌声で聴かせる「乱視」が終わると、2ndアルバム「エピソード」が「第4回CDショップ大賞」に選ばれたことについて言及し始めた。惜しくも大賞をももいろクローバーZに持っていかれたことについて、「噂では僅差だったらしいんですけど、向こうのほうがかわいくて負けました。……未確認情報ですけど(笑)」と話す。そして「去年はいろいろありましたね。これは春に作った曲です」と、「未来」をつま弾く。しっとりとしたナンバーに観客は息を呑んで耳を傾けた。

ここで伊賀と伊藤がステージを去ると、星野と高田の2人で「バイト」をしっとりと聴かせる。ここからは星野の弾き語りコーナー。「寒くなってきたので生存確認をします。座ってる人大丈夫か!?」と客席を煽るが、客席からは心もとない声が挙がる。「もっといけるんじゃないか? andymoriの野音のDVDを見たけど、そんなんじゃなかったぞ!」と叫ぶと、負けじと盛大な歓声が上がった。「これが野音だ!」と満足気な星野、「音漏れで聴いている人は満員電車の中とかで、『星野源のライブ、すごくよかった』って大きめの声で言ってください」と口コミの大切さを語る。そして弾き語りではeastern youthの吉野寿とともに作ったという「たいやき」、NUMBER GIRL「透明少女」のカバー、「老夫婦」の3曲を披露。特に「透明少女」は、原曲とはまた違った印象を与えるような伸びやかな声で歌い上げられ、客席からは悲鳴にも似た歓声が上がった。

弾き語りが終わると、高田、伊藤、伊賀の3人と、クラリネット、トロンボーン、ホルン、トランペットからなるホーン隊を呼び込む。「エピソード」「茶碗」の2曲を披露したのち、「踊れる曲をやります」と「もしも」を演奏。ホーン隊のアレンジが加えられ、華やかで印象的な1曲となった。

続いて「予想」「日常」「くだらないの中に」。「くだらないの中に」は、お風呂に入ってるときに鼻歌を歌っていたらできた曲と紹介し、「あとから思えば変態な曲だなあ、と。変態とか、ばかじゃないのとか、くだらなねえなとか、そういうものの中に大事なものがあるんじゃないかなと思います」と付け加えた。

また告知コーナーでは、「俺、今年夏男になるから」と、夏にシングルを出せる喜びを噛み締める星野。タイトル曲「夢の外へ」が、蒼井優が出演するアネッサのCMソングに起用されたことから、CM中のセリフ「守って!」という声が客席から湧くと、「俺は蒼井優ちゃんしか守らねえ!」と一蹴する場面も。ラストを飾った「フィルム」では、客席から自然と手拍子が起こり、ほがらかな空気で本編の幕は閉じた。

アンコールでは、この日物販で販売されていたTシャツを着た星野、伊賀、伊藤の3人が登場。ライブ冒頭と同じトリオ編成でシンプルに演奏された「くせのうた」で、無事野音ワンマンが終了すると、星野は最後に「来年もできたらいいな!」と残し、ステージをあとにした。

なお星野は5月27日に、大阪・なんばHatchにてワンマンライブを開催。またイベントやフェスにも続々と出演するほか、7月4日にはニューシングル「夢の外へ」が発売になる。この日、シングル収録曲は演奏されなかったが、自身がパーソナリティを務めるJ-WAVE「RADIPEDIA」にて初オンエアされるとのことなので、ファンは放送をチェックしておこう。

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読者の反応

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ゆたちん @yutayutagon2

この時の乱視のイントロ部分が大好きです。
"知らない"の特典映像に入ってる!
#星野源

星野源、初の野音ワンマンは“音漏れ席”まで大盛況 https://t.co/98qMznhEyc

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