WEST.デビュー10周年ツアーで魅せた充実のエンタテインメント　夏にはドームツアー開催

演出は藤井流星、グループの多面性をアピール

ツアーのセットは“AWARD”というタイトルにふさわしく、レッドカーペットや電飾を用いた授賞式会場を思わせるゴージャスな作りに。演出は藤井流星が手がけ、楽曲の世界観を存分に表現した映像や複雑なステージ機構でもファンを楽しませた。

序盤から重岡大毅が「ただのライブはしねえぜ！」、小瀧望が「なぜか回を重ねるごとにWEST.のパワーが上がってます！」、神山智洋が「過去イチのライブにしようぜ！」と客席に呼びかけるなど、メンバー全員は横浜アリーナ最終日に向けて気合い十分。「AWARD」「超きっと大丈夫」といったWEST.ならではの前向きなナンバーをパワフルに熱唱する一方、「セラヴィ」「疲れちゃうや」「FICTION」といった楽曲ではクールでスタイリッシュなパフォーマンスを繰り広げ、観客の黄色い歓声を呼び起こした。

「中間ん家物語」4年ぶり復活

また今回のツアーではコントシリーズ「中間ん家物語」が、2020年開催の「Johnny's DREAM IsLAND 2020→2025 ～大好きなこの街から」以来4年ぶりに復活。天才発明家に成長した中間家の三男・のぞむが生み出した発明品がきっかけとなるドタバタコメディでファンを笑わせた。中盤のMCでは7人が過去に演じてきた「中間ん家物語」のストーリーを振り返り、桐山照史は「ひさしぶりにコントさせてもらえると周年のライブって感じやね」と感慨深そうに話した。

今年で3年目となる恒例のアコースティックコーナーでは「あじわい」と「しらんけど」を披露し、7人の豊かな音楽性も存分にアピール。今回のツアーでライブ初披露された「絶体絶命」は、上下左右4面のLEDがメンバーを取り囲み、鮮烈な映像で7人の力強いダンスを彩った。本編最後の挨拶では7人を代表し、神山が「僕たちWEST.は手探りの状態で10年やってきて、これからもそれは続くけれど、皆さんに『楽しい』と思ってもらえるきっかけになればいいなと思ってステージに立ち続けます」と熱い思いを語った。

アンコールでドームツアー発表「レベルアップして待ってるぜ！」

アンコールでは10周年ツアーのラストを飾るドーム公演「WEST. DOME TOUR AWARD ～10th Anniversary～」が今年夏に行われることが発表され、1万5000人のファンから歓喜の声が起こる。重岡は「ドームで会えるよな！ レベルアップして待ってるぜ！」と、満面の笑顔で再会を誓った。

WEST.のドームツアー開催は2年ぶり。今回は大阪・京セラドーム大阪とWEST.にとって初となる福岡・みずほPayPayドーム福岡、さらに東京・東京ドームにて8公演が予定されている。