ONE OK ROCKとMY FIRST STORY初共演、兄弟の絆見せた東京ドームの一夜「僕らにしかできない」

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ONE OK ROCKMY FIRST STORYのツーマンライブ「VS」が11月14日に東京・東京ドームにて開催された。

ONE OK ROCKとMY FIRST STORY。(Photo by JulenPhoto)

ONE OK ROCKとMY FIRST STORY。(Photo by JulenPhoto)

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ツーマン実現までの歩み

左からHiro(Vo / MY FIRST STORY)、Taka(Vo / ONE OK ROCK)。(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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ONE OK ROCKのTaka(Vo)とMY FIRST STORYのHiro(Vo)は兄弟。これまで互いにロックシーンで活躍してきたが、ツーマンライブを行うのはこれが初となった。Hiroは2022年2月の東京・日本武道館公演「We promise, 4 you once again Tour Final at BUDOKAN」で、会場に訪れていたTakaに「俺らと東京ドームで一緒にやってくれませんか?」と要請。その発言を受け、Takaは静かにうなずいて親指を立てていた。

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なお、同年9月に熊本・熊本県農業公園カントリーパークで行われたWANIMA主催フェス「1CHANCE FESTIVAL 2022」では、HiroがMY FIRST STORYのステージにTakaを呼び込み、兄弟が初共演。MY FIRST STORYの楽曲「不可逆リプレイス」を2人で歌い上げた。

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ONE OK ROCKの貫禄と兄の思い

左からTaka(Vo / ONE OK ROCK)、Tomoya(Dr / ONE OK ROCK)。(Photo by JulenPhoto)

左からTaka(Vo / ONE OK ROCK)、Tomoya(Dr / ONE OK ROCK)。(Photo by JulenPhoto)[拡大]

このライブの火蓋を切ったのはONE OK ROCK。会場にオーディエンスの期待が渦巻く中、Takaが「The Beginning」の冒頭を歌い始めると、客席からどよめきのような大歓声が沸き起こる。4人は気合い十分といった面持ちを浮かべ、序盤からフルパワーでパフォーマンスを繰り広げた。

ONE OK ROCKのパフォーマンスの様子。(Photo by JulenPhoto)

ONE OK ROCKのパフォーマンスの様子。(Photo by JulenPhoto)[拡大]

2010年リリースのラウドナンバー「Never Let This Go」という特別なツーマンならではのレア曲を経て、Takaは「格の違いを見せつけにやってきたぞ! MY FIRST STORYをひねり潰してやるから見とけよ! 史上最大規模の兄弟ゲンカ、お前らしっかり見届けろよ!」と息巻き、2013年発表の「Nothing Helps」の演奏へとつなげる。なつかしい楽曲を連投したところで、ONE OK ROCKは今年8月に発表した「Make It Out Alive」を獰猛なモンスターのように激しくパフォーマンス。エッジィな歌声や歪んだサウンドを轟かせ、バンドの最新のモードを提示した。

Tomoya(Dr / ONE OK ROCK)(Photo by JulenPhoto)

Tomoya(Dr / ONE OK ROCK)(Photo by JulenPhoto)[拡大]

そしてTakaは「今日はONE OK ROCKである前に兄として伝えたいことをセットリストに詰め込んだつもりです」とこの公演にかける思いを語り、自身の友人に向けて作った「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」で感動的なムードに導く。その後ONE OK ROCKは「Renegades」でソウルフルな絶唱や迫力のあるロックサウンドを響かせて貫禄を示し、続く「Deeper Deeper」ではラウドロックバンド然としたエネルギッシュなパフォーマンスを展開した。

本当に戦わなければいけないのは自分自身

Toru(G / ONE OK ROCK)(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

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「アイツに向けて書いた曲が1曲だけあります。今まで1回もやったことないけど、今日を逃したら一生やんないと思うんだわ」とTakaが前置きしてから歌唱したのは「Right by your side」。ビジョンに「まだまだやれるってわかってるから」「ゴールは見えてもそこは決して終わりではない」といった歌詞の和訳が映し出される中、Takaは感傷的な表情でこの曲を歌い上げた。

Ryota(B / ONE OK ROCK)(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

Ryota(B / ONE OK ROCK)(Photo by Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])[拡大]

MCではTakaがONE OK ROCKとして、またHiroの兄としてこの日のステージに立つ複雑な胸中を明かす。「ONE OK ROCKとして言えることは、まだまだ俺らには勝てねえぞ、俺らは相当強えぞということで。でもだからこそ今日ここでアイツらに、敵は俺らじゃないと証明してほしい。本当に戦わなければいけないのは自分自身だと心の底から思ってるから。クソ生意気でまだまだ未熟で、かわいい弟です。もしアイツらが自分たちの力だけでまたここに立ったときは応援してやってください。兄として言えることはこれ以上ありません」と真摯な表情で語った。

Taka(Vo / ONE OK ROCK)(Photo by Kazushi Hamano)

Taka(Vo / ONE OK ROCK)(Photo by Kazushi Hamano)[拡大]

ONE OK ROCK(Photo by Kazushi Hamano)

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そして「もうおそらくアイツらと一緒にやることもしばらくないでしょう。兄貴として、ONE OK ROCKとして、今日は背中で見せていきたいと思います」と予告。彼はスケール感のある「We are」で、豊かな歌唱力や感情表現を見せつけてオーディエンスを圧倒し、Hiroにたくましい背中を見せる。さらに「キミシダイ列車」ではアグレッシブなパフォーマンスを披露しつつ、「いいかお前ら、寛樹(Hiro)にも言っとくわ。人生なんてさ、これっぽっちしかないんだよ。悔いなく生きろよ!!」と観客やHiroを鼓舞。Takaはメンバーとともに一貫したロックサウンドを鳴らし、兄として、またONE OK ROCKとしての矜持を見せつけた。

僕らにしかできないこと

Hiro(Vo / MY FIRST STORY)(Photo by Taka"nekoze photo")

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後攻のMY FIRST STORYは「最終回STORY」でライブの口火を切る。Hiroは思いを吐き出すように強靭なシャウトで空気を震わせた。ステージに炎が燃え盛る中、アッパーな「ALONE」では彼が挑むような表情で「もっとお前らの声を聞かしてくれ東京ドーム!」と焚き付け、オーディエンスのテンションを引き上げた。

Nob(B / MY FIRST STORY)(Photo by Taka"nekoze photo")

Nob(B / MY FIRST STORY)(Photo by Taka"nekoze photo")[拡大]

今年1月から12月まで、12カ月連続で毎月新曲を配信リリースしているMY FIRST STORY。彼らはその中から7月にリリースした、ダークなトラックにラップを重ねた「メリーゴーランド」をプレイした。Hiroは「未だに忘れた事ない サマソニで叫んだ『勝ちたい』を」というフロウを力強く繰り出し、闘志をむき出しに。バンドはそこから切ないロックバラード「君のいない夜を越えて」で会場をメランコリーな空気に一変させ、幅広い音楽性を提示した。

MY FIRST STORYのパフォーマンスの様子。(Photo by Taka"nekoze photo")

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MY FIRST STORYは結成当初からの夢や目標として、「東京ドームに立つこと」を掲げてきた。Hiroは会場を見渡しながら「すごい景色ですね……圧倒されてます」と感慨深げに言葉をつまらせる。続けて「今日という日はバンドを始めた頃からの目標であり夢でした。12年かかりました。兄弟でバンドをしていて、その2バンドが同じステージで、それも東京ドームで歌うって僕らにしかできないことなんじゃないかなと思います。この12年間いろんなことがあって、何度も兄のことを妬んでひがんで、そして心のどこかで憧れ続けてきました。去年の武道館で突然頼んで受け入れてくれた兄に、そしてONE OK ROCKに心から感謝してます。何が勝ち負けなのかわかりませんが、自分にだけは負けたくない。この兄弟ゲンカ、気を使うつもりも手を抜くつもりも一切ありません。全力を出していこうと思ってるので最後までお願いします!」と啖呵を切った。

MY FIRST STORYの意地と弟の夢

Kid'z(Dr / MY FIRST STORY)(Photo by SHOTARO)

Kid'z(Dr / MY FIRST STORY)(Photo by SHOTARO)[拡大]

MY FIRST STORYは骨太なロックンロールサウンドの「アンダーグラウンド」でどっしりとしたビートを刻み、バンドのグルーヴを炸裂させる。続くセンチメンタルなロックナンバー「東京ミッドナイト」ではHiroが美しいハイトーンボイスを響かせた。広い会場にぴったりの壮大な「PARADOX」では、ドラマチックなエレクトロサウンドにエモーショナルな歌声を重ね、バンドの洗練された世界観を打ち出した。

Teru(G / MY FIRST STORY)(Photo by SHOTARO)

Teru(G / MY FIRST STORY)(Photo by SHOTARO)[拡大]

Hiroが「俺にとって今日は、この日のために生まれてきたと言っても過言ではないくらいの日だ!」と叫んでから歌唱したのは「虚言NEUROSE」。彼は決意や覚悟を表明するように気迫に満ちた熱演を繰り広げた。さらにバンドはダンサブルな「ACCIDENT」、艶のある歌声が響く人気曲「I'm a mess」を続け、オーディエンスの盛り上がりに拍車をかける。Hiroのラップスキルの高さが光る「MONSTER」では4人が重低音を轟かせて攻撃力の高いパフォーマンスを展開。ステージではまたしても炎が燃え上がり、会場の温度を急上昇させた。

MY FIRST STORYのパフォーマンスの様子。(Photo by Taka"nekoze photo")

MY FIRST STORYのパフォーマンスの様子。(Photo by Taka"nekoze photo")[拡大]

終盤では「1CHANCE FESTIVAL 」でのTakaとのコラボが話題を呼んだ「不可逆リプレイス」が披露された。MY FIRST STORYは意地を見せるように激情的にパフォーマンス。その後バンドはラストナンバーとして流麗なメロディと切なげな歌声が響く「Home」をセレクトした。演奏中にHiroは「必ず戻ってきます。今度は僕らだけの力で」とはっきりとした口調で宣言し、感動的な余韻を残してステージをあとにした。

あの曲でコラボ

左からHiro(Vo / MY FIRST STORY)、Taka(Vo / ONE OK ROCK)。(Photo by JulenPhoto)

左からHiro(Vo / MY FIRST STORY)、Taka(Vo / ONE OK ROCK)。(Photo by JulenPhoto)[拡大]

アンコールではONE OK ROCKとMY FIRST STORYがステージへ。火花を散らした両雄がそろうとオーディエンスから健闘を称えるように温かな拍手が贈られた。そして2組はONE OK ROCKの「Nobody's Home」でコラボ。Takaが両親へ向けて書いたこの曲を、まずHiroが歌い始めると客席がにわかに沸き立つ。そして2人は代わる代わる歌唱し、ときに視線を交わしながら声を重ねる。最後にHiroが「心から愛してるよありがとう」と情緒たっぷりに歌唱。それを聴いたTakaはHiroを優しく抱きしめ、2組のファイトはピースフルな空気で幕を閉じた。

抱き合うTaka(Vo / ONE OK ROCK)とHiro(Vo / MY FIRST STORY)。(Photo by Taka"nekoze photo")

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ONE OK ROCKとMY FIRST STORY。(Photo by SHOTARO)

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セットリスト

「VS」2023年11月14日(火)東京ドーム

ONE OK ROCK

01. The Beginning
02. Never Let This Go
03. Nothing Helps
04. Make It Out Alive
05. C.h.a.o.s.m.y.t.h.
06. Wherever you are
07. Renegades
08. Deeper Deeper
09. Right by your side
10. 未完成交響曲
11. We are
12. 完全感覚Dreamer
13. キミシダイ列車

MY FIRST STORY

01. 最終回STORY
02. ALONE
03. メリーゴーランド
04. 君のいない夜を越えて
05. アンダーグラウンド
06. 東京ミッドナイト
07. PARADOX
08. 虚言NEUROSE
09. ACCIDENT
10. I'm a mess
11. MONSTER
12. モノクロエフェクター
13. REVIVER
14. 不可逆リプレイス
15. Home

ONE OK ROCK×MY FIRST STORY

<アンコール>
01. Nobody's Home

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