SHERBETSの25周年記念ツアーがいよいよラスト1公演「全員で明るく元気にいこうぜ」

今年で結成25周年を迎えたSHERBETSがアニバーサリーツアー「25th ANNIVERSARY TOUR『Midnight Chocolate』」を開催中。この記事では昨日6月8日に東京・Zepp Shinjuku（TOKYO）にて開催された東京公演の模様をレポートする。

開演時刻をやや過ぎた頃に浅井健一（Vo, G）、福士久美子（Key, Cho）、仲田憲市（B）、外村公敏（Dr）の4人が登場すると、フロアからは大きな歓声や「ベンジー！」といった声が上がる。オーディエンスの期待を一身に背負いながら4人は1曲目からソリッドなバンドサウンドを鳴らし、会場をスリリングな空気に突き落とした。その後SHERBETSは4月にリリースされたアルバム「Midnight Chocolate」の収録曲を交えつつライブを進行。甘さの中に危うさを孕んだ歌声と刺々しいサウンドで、最新のSHERBETSを提示していく。また本公演では過去のナンバーも多数パフォーマンスされ、ライブ終盤では「懐かしい曲やります」という言葉に続けてバンド初期のナンバーが披露された。アニバーサリーツアーならではの新旧楽曲を織り混ぜたセットリストに観客は興奮を隠せない様子だった。

本編ではほぼMCなしのノンストップで演奏を続けたSHERBETSだったが、アンコールに入ると浅井が「せっかくこんなにたくさん集まってくれたから、いい話でもしましょう」と切り出し、各メンバーがそれぞれ思いを語る。仲田は「25年って四半世紀だからね。すごいことですよ。皆さん集まってくれて続けてこれたのは幸せというか……まあ楽しんでやりましょう（笑）」と照れ笑いを交えつつ語り、福士は「たくさんの人にSHERBETSの音楽を聴いてもらえてラッキーだなと思います。最近は、その瞬間その瞬間を思い切り楽しめたらいいなという願望のもとにやってるんですけど、これからまた超楽しんでやっていきたいと思います。これからもよろしくお願いします」と言葉を紡ぐ。外村は「この先どこまで自分がやっていけるかわかりませんけど、楽しんでいきたいなと。ただただありがたいという感謝の気持ちです。ありがとうございます」と感謝の意を実直に伝えた。そして浅井が「本当にありがとう。みんなで今の時代を行くしかないもんね。みんなそれぞれいろんな毎日があると思うけど、全員で明るく元気にいこうぜ」とメッセージを送ると、それに応えるように客席からは大きな拍手が沸き起こった。数曲のアンコールを経て迎えたラストナンバーではシンガロングが巻き起こり、2時間弱の濃密なライブに幕が下ろされた。

終演後にSHERBETSは11月より新たなツアーを行うことを発表。ツアーは全国7カ所で開催され、前半4公演は椅子あり、後半3公演はオールスタンディングでライブが行われる。なお「25th ANNIVERSARY TOUR『Midnight Chocolate』」は残すところ1公演。6月17日に沖縄・Outputでファイナルを迎える。