TEAM SHACHI、仮面を外してカーニバル！“大好物”耐えてきたタフ民に「本当にすごい」

TEAM SHACHIのワンマンライブ「TEAM SHACHI SHACHI CARNIVAL～仮面を外してワックワク!?はちゃめちゃ祭典～」が、2月25日に東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）で開催された。

誰もが仮面を被り自分を隠す架空の町“ゴシャナチヤ”で、満月の夜に“光に選ばれし者たち”によって開かれる「SHACHI CARNIVAL」。そんなコンセプチュアルなライブ空間で、窮屈な仮面を外した秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫、坂本遥奈は、タフ民（TEAM SHACHIファンの呼称）を自分たちの世界へと巻き込んでのカーニバルを展開し、合計22曲をパワフルに踊り歌った。

カーニバルの幕開けを知らせるオープニングムービーは、秋本の「さあ何も考えずに、ただ本能のままに、心の仮面を外して曝け出そう。今を楽しもう！ 終わりが訪れるまで……」という言葉で締められ、場内には大きな鐘の音が鳴り響く。すると、ステージにはダンサー民（ダンサー）が現れ、続いて金色の仮面を被ったTEAM SHACHIがステージ後方に設置された高台に登場。「こだま」でカーニバルの口火を切ったメンバーは、おもむろに仮面を投げ捨て「ROSE FIGHTERS」「BURNING FESTIVAL」をアグレッシブに披露した。

おなじみの自己紹介を交えてタフ民に挨拶した4人は、メンバーカラーを基調とした新衣装をアピール。大黒は新衣装のポイントとして大人びたレースのタイツを挙げ、さらに本公演での咲良と坂本の髪型は大黒イチオシのスタイルであることを明かした。和やかなMCを終えて、メンバーは一度ステージをあとに。そこへ大きな葉を手にダンサー民が現れ、葉を羽根のように操る。ステージ中央で束になった葉が真ん中で割れ、その合間から再び姿を現したTEAM SHACHIは、歌詞に登場する野菜・空芯菜を手に「Shanga lang」を軽やかにパフォーマンス。また、この日のライブでは一定時間のみ撮影可能タイムが設けられ、大きな襖や和傘を使っての優雅な「江戸女」と次の「JIBUNGOTO」を披露する4人の姿はライブ終了後にSNSで拡散された。

ライブ中盤には、SKE48内ユニット・カミングフレーバーとのコラボレーションユニット・シャチフレによる楽曲「超・ワルプルギス」が披露される場面も。2017年の楽曲「レースのカーテンを揺らした」では、ステージ前方に降りたオーガンジーの白い幕が静かに揺れ、4人のパフォーマンスを幻想的に演出した。坂本の煽りで始まる「舞頂破」でライブはクライマックスに差しかかり、4人はタフ民を煽るように「AWAKE」「抱きしめてアンセム」とアッパーチューンを次々投下。最後はあふれる情熱を「DREAMER」にぶつけてライブを締めくくった。

「パレードは夜空を翔ける」「Rocket Queen feat. MCU」と、アンコールでさらに2曲を届けたTEAM SHACHI。4人はここで、夏の野外ライブ「シャチサマ2023」の開催が決定したことをタフ民に報告。そしてこのライブが、TEAM SHACHI の単独公演としてはひさびさの“声出し解禁”公演になるとアナウンスされた。加えて各メンバーの誕生日に合わせた計4本のライブシリーズ「DINER SHACHI」が今年7月から来年2月にかけて行われることも発表され、タフ民は2つのうれしい知らせに大きな拍手で喜びの意を示した。

坂本はこの日の“カーニバル”を振り返りつつ、コロナ禍だからこその新しい発見や学びがあったと語り、「声出し禁止だったり制限がかかった中で、この何年間か信じてTEAM SHACHIについてきてくれて、そして今日この場所に足を運んでくれてありがとう」と思いを伝えた。咲良は「シャチサマ2023」が10年前に“路上デビュー”を果たした土地で開催されることに触れ、「やりたかったことを全力でできるタイミングで、最初の場所に戻れるって、もうチャンスしかないじゃん！」と声を弾ませる。声出し解禁を不安に思う人の気持ちも受け止めたうえで、全員が楽しめる空間にしたいと話した咲良は「楽しもう！って気持ちだけは私たちと一緒に忘れずに、今年も楽しんでいただけたら」と呼びかけた。

コロナ禍においてのタフ民を「目の前に大好物を出されて、食べちゃダメだよって言われてる過酷な状況だったわけじゃん」と形容した大黒は、声出し解禁ライブは「食べていいよ！ということ」だと持論を展開。そんな“大好物”を長らく我慢してきたタフ民に「本当にすごいこと。誇ってください！」と声をかけた。客席から思わず笑い声が漏れる中、大黒は自身もアイドルを“推す側”になったと近況を報告。かつて咲良が「アイドルはなくても生きていけるものだけど、必要としている人からしたら、ないと生きていけないもの」と言っていたことに深く感動したという彼女は、今の自身の状況とタフ民を重ね「ここにいる人たちはTEAM SHACHIがなくては生きていけない人たちなんでしょう！」と声を張り、自分にとってのファンの存在も同じだと語った。秋本は、この日の公演がTEAM SHACHIとして最後の声出し禁止ワンマンライブになる予定であることに触れ、「みんなのおかげでずっと楽しく走ることができました」と手探りで進んできたコロナ禍での活動を振り返る。そして「この3年間は声を大にして『絶対来てください』とは言いづらかったけど……もう言わせてください。次のシャチサマは絶対来てください！ 待ってます！」と笑顔でタフ民に呼びかけた。

最後にもう1曲「Today」が歌われ、「SHACHI CARNIVAL」は終幕。誰もいなくなったステージ後方のスクリーンにエンドロールが流れ、タフ民は最後の文字が消えるまでスクリーンを見つめた。

なお3月23日にはMUSIC ON! TVにて、「SHACHI CARNIVAL」の模様が2時間にわたってオンエアされる。