SCANDALのワールドツアーが開幕！「本当に“この瞬間、永遠にして”って思うよね」

SCANDALのワールドツアー「SCANDAL WORLD TOUR 2022 "MIRROR"」が本日3月12日に神奈川・厚木市文化会館 大ホールにて開幕した。

昨年8月で結成15周年を迎え、1月に10thアルバム「MIRROR」をリリースしたSCANDAL。コロナ禍にメンバーそれぞれが自分自身やバンドに対して深く向き合い、今の自分たちとして表現するべき音楽を模索する中で完成した「MIRROR」は、全員が30代となり、よりしなやかさを増した、今の4人のムードが映し出された1枚となった。SCANDALが本作を引っさげて行う自身2度目のワールドツアーは、6月まで続く国内ツアーを経て、7月には北米ツアー、9月にはヨーロッパツアーへと続いていく。

念願だったフルキャパシティでの公演とあって、4人の気合いもひとしお。豪華なステージセット、さまざまな照明演出、このツアーのために用意された特別な衣装と、SCANDALのパフォーマンスをより効果的に届ける準備が整った会場で、4人は「MIRROR」の収録曲も人気曲も詰め込んだセットリストでライブを披露した。

序盤でHARUNA（Vo, G）が「意外と激しいなって思ったんじゃない？」と客席に尋ねたように、SCANDALはエネルギッシュな演奏で会場を埋め尽くすファンを熱狂させる。「瞬間センチメンタル」や「SCANDAL BABY」といった人気曲はもちろん、4人それぞれがメインボーカルを務める楽曲も披露し、さまざまな顔を持つSCANDALの魅力を存分に発揮したステージが続いた。

「改めてみんなと会っている時間が一番幸せを感じられると思った」と話し始めたRINA（Dr, Vo）は、「ライブができない中で、音楽と向き合って過ごしてきて、今回のアルバムを作ったんですが、自分の気持ちに正直に生きることで、こんなに自分を開放できるのかと。そして、その都度好きな自分で生きることが大切なことにも気付きました。だからファンのみんなには自分だけがわかる自分の心を大切にして毎日を過ごしてほしいと思いました」とアルバムに込めたメッセージを語る。MAMI（G, Vo）とTOMOMI（B, Vo）も音楽に身を任せて体を動かしながら楽しげに演奏し、RINAが語ったような、アルバムに込めた思いを体現してみせた。４人の思いに対してファンの熱量も負けていない。TOMOMIが終盤に拍手の大きさに驚いたと話したが、彼女が言う通り、観客は声が出せない中でも４人に思いを届けようと１曲終わるごとに万雷の拍手をSCANDALへと贈った。

HARUNAは「ライブって楽しい！ 本当に“この瞬間、永遠にして”って思うよね」と「eternal」の歌詞を引用しながら、ファンと過ごす時間の尊さを噛み締め、最後は「みんなからもらったパワーを持って全国、そして世界を回ってきます！」とツアー初日らしい挨拶でライブを締めくくった。「SCANDAL WORLD TOUR 2022 "MIRROR"」の次の公演は、兵庫・神戸国際会館 こくさいホールにて開催され、国内公演は６月10、11日の東京・中野サンプラザホール公演でファイナルを迎える。