矢井田瞳が初のクリスマスライブ開催、小田和正との共作曲「恋バス」や山下達郎の名曲など披露

矢井田瞳のキャリア初となるクリスマスライブ「矢井田 瞳 Christmas Concert」が昨日12月23日に大阪・大阪市中央公会堂で開催された。

ライブがアカペラの「きよしこの夜」でスタートすると、会場の空気は一気にクリスマスモードに。その後矢井田は「今日のためのスペシャルアコースティック編成ということで、私もドキドキしてるんだけど、この編成ならではの響きがたくさんあると思うので、2021年の最後に音楽で、皆さまと素敵なクリスマスイブイブの思い出を追加できたらと思います」と語り、西川進（G）、松田"FIRE"卓己（B）、MIZ（Violin）からなる「アコースティックYaiko Band」とともに「一人ジェンガ」をパフォーマンス。その後矢井田は、鮮やかな照明を背に「マワルソラ」を切々と届け、「Ring my bell」で優しく包み込むような慈愛に満ちた歌声を響かせた。

「私は去年、今年とご縁があってこのステージに立たせてもらってるんですけど、100年以上前に建てられたらしくて、来るたびに歴史を感じる重厚感で。天然のリバーブがめちゃめちゃ気持ちいいなあと思いながら今も歌ってます」と、大阪市中央公会堂への思いを述べた矢井田は、近年はライブで歌う機会がなかったという「孤独なカウボーイ」や、「Over The Distance」を披露。ベースとバイオリン、アコースティックギターの音色からなる芳醇な音の世界に、矢井田が裸足で舞うようにしながら歌声を乗せる。すると観客はその美しい音の連なりにうっとりと耳を傾けた。

その後のパフォーマンスでは、時折ウインドチャイムやタンバリンを鳴らしつつ、心地よさそうに体を揺らしていた矢井田だが、MCではドラムレスかつ初編成でのパフォーマンスのスリルを告白する場面も。そして、「小田和正さんは私にとって大きな存在で、追いかけても追いかけても追い付けない背中で。私が音楽を続けるにあたり、小田さんとご一緒できる時間はご褒美のような、宝物のような時間です。そんな小田さんと一緒に作った曲を」と、小田がホストを務めるTBS系の音楽特番「クリスマスの約束 2007」のために書き下ろした「恋バス」を披露した。矢井田は「NOT A PERIOD」や代表曲「My Sweet Darlin'」で会場を盛り上げた後に、「コロナ禍でいろいろ変わったことはあるけど、ちょっとしたことでもライブを観に来てくれたみんなと一緒に作ってたんだなと思うとキュンとして。大切なクリスマスイブイブを皆さんと過ごせて、とっても幸せでした」と語り、「Life's like a love song」で本編を締めくくった。

アンコールでは、矢井田がサンタクロースの帽子をかぶって登場し、山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」をカバー。最後に「2022年も音楽で爆走していきたいと思います！ また笑顔で会えるのを楽しみに」と「あなたのSTORY」を歌唱し退場。鳴り止まない拍手に呼び戻された矢井田は、「うれしくて出てきちゃいました。ありがとう！ 今日は全部やり尽くしたので、笑顔でバイバイしようと思います。2022年もいっぱい会いましょう！」と約束し、初のクリスマスライブを余韻たっぷりに締めくくった。

なおこの公演の模様は1月末に読売テレビで放送される予定。また矢井田は本日12月24日（金）深夜24:20より放送されるTBS系「小田和正音楽特番『クリスマスの約束 2021』」に出演する。さらに1月3～5日の各21:00には「矢井田 瞳 Guitar to Uta to Band 2021」と題した映像配信が有料で行われる。詳細は矢井田のオフィシャルサイトで確認を。