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仲良くできたかな?ももクロ×かまってちゃん異種対決終了

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HMV主催のライブイベント「HMV THE 2MAN ~みんな仲良くできるかな?編~『ももクロとかまってちゃん』」が2月25日に東京・SHIBUYA-AXで行われ、ももいろクローバーと神聖かまってちゃんが異色のツーマンライブを敢行。約1500人の観客が詰めかける大盛況のイベントとなった。

このイベントは「感覚的に新しい組合わせ」をキーワードに、一見相容れないアーティスト2組をセレクトして行われるライブシリーズ「HMV THE 2MAN」の第1弾として行われたもの。ライブ開演前の記者会見ではももいろクローバーが登場し、百田夏菜子は「今日のこのライブを日本で一番熱いライブにして、日本の音楽界を私たちから変えていけたらいいな」「激しいダンスを観てほしいです。ももクロは普通のアイドルとはちょっと違うので、その点でかまってちゃんと共通点はあると思います」とコメントした。

4月でグループから脱退する早見あかりは「私たちは常に全力なので、今日もいつもと変わらないパワフルなライブで、ももクロを初めて観るかまってちゃんのファンにも“アイドルだけどちょっとアイドルらしくない”魅力をアピールしたい」と話し、「脱退までの残りの期間は今まで以上に濃い活動をするつもりなので、今日は全力で楽しみたい」「ももクロで学んだ“やれないことは何ひとつない”という精神を活かして、女優やタレントなどなんでもチャレンジします」と今後の展望についても言及。佐々木彩夏は「私たちには若さがあるので、フレッシュさではかまってちゃんの勢いに負けない」と対バンへの意気込みを語った。

ライブの1番手はももいろクローバー。おなじみの入場曲とともに会場が暗転するとフロアのあちこちで観客のケミカルライトが一斉に点灯する。格闘技をモチーフにしたダンスで観客を煽る1曲目「Chai Maxx」から、ももクロは動きの激しいダイナミックなパフォーマンスを休みなく次々と展開。前半最大の盛り上がりとなった5曲目の「ピンキージョーンズ」を歌い終えたあたりから、ももクロ初体験のかまってちゃんファンたちもその並外れた持久力の高さに驚きはじめ、感動と熱狂は次第にファンの垣根を超えて会場中に広まっていった。

そのまま彼女たちは連続で7曲歌い、MCを始めたころにはすでにライブ開始から30分が経過。コール&レスポンスによる観客を巻き込んだ自己紹介タイムの後で、夏菜子は来場者に向けて「私たちのことを知ってる人は手を挙げて!」と話しかけ、たくさん手が挙がったことに喜びつつも「今、手を挙げなかった人も、次は絶対挙げさせてあげるよ!」と宣戦布告。これを経て3月9日にリリースされるニューシングル「ミライボウル」がスタートした。

マイクを持ったままの片手前転やエビ反りジャンプ、ハイキック、馬跳びなど、身体能力の高さを見せつけるアクロバティックなパフォーマンスは後半戦も勢いは衰えないまま。持ち時間いっぱい全力疾走するような彼女たちのステージは、ラストナンバー「走れ!」で会場を笑顔で満たして終了。夏菜子が改めて観客に「ももクロのことがわかった人~!」と聞くと一層大きな歓声が響き渡り、深々と礼をするメンバーに惜しみない拍手が贈られた。

ももクロのパフォーマンスでポジティブな空気に満たされたステージに続いて現れたのは、マイペースで先の読めないライブの展開やネガティブな世界観など、あらゆる意味でももクロと対極のイメージがつきまとっている神聖かまってちゃん。この日のライブは春に公開される映画「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」の撮影も兼ねて行われるとあらかじめ場内にアナウンスされていたが、ステージに登場したの子(Vo, G)は第一声で「神聖かまってちゃんが映画化されるらしいがそんなものは観なくていい! なぜなら俺自身が映画だからだ!」と切り捨てた。

かまってちゃんのライブは「あるてぃめっとレイザー!」からスタートし、それまでの流れを壊すかのようにギターを掻き鳴らしながら「おしっこが 私漏れそうなのです!」と絶叫。2曲目もアッパーなギターロック「肉魔法」が演奏され、早くも普段のライブとはひと味違った内容になることを予感させた。

次に演奏されたのはこれが初披露の新曲「レッツゴー武道館」。の子の「走れ!」というシャウトに全員で「やーね!」と返すサビのコール&レスポンスがうまくいったことを喜び、の子は「この曲でグラストンベリーに行くんだよ!」と宣言した。その後「歌詞を覚えてないので皆さん一緒に歌ってください」というの子の煽りで「さわやかな朝」が始まるも、みさこ(Dr)が曲の出だしで失敗。「ももクロちゃんの完璧なパフォーマンスを観てテンパっちゃった。25年生きてきてトップ3に入るくらい緊張してるんです」と、メンバーや客席に向けて弁明を繰り返した。

今回ひさびさにきちんとセットリストを決めてライブに挑んだという彼らだが、順調にライブが進行したこともあってか、続いて披露された「夜空の虫とどこまでも」「ぺんてる」までであらかじめ予定していた曲はやり終えたとのこと。アッパーなエレポップ「制服b少年」で会場を盛り上げた後で、気分を良くしたの子は「次はスタジオ配信でやって以来まったく練習してない『バグったのーみそ』やろうぜ」と提案した。ちばぎん(B)が「ちなみに次の曲で最後らしいんだけど……?」と報告し観客からブーイングが起こるが、の子は客席に向けて「でも、わかんないよ? この曲は『We Are The Champions』よりもすごい曲かもしれないよ? とりあえず1回やってみよう。いつだって失敗は創造なんだよ」と諭し、激しいノイズを撒き散らしながら「バグったのーみそ」を演奏した。

いつまで経っても退場しないの子が劔樹人マネージャーに連れ出されてライブは一旦終了するが、アンコールの拍手を受けて再び神聖かまってちゃんがステージに登場。メンバーに向けてアイドルのコンサートさながらのコールが贈られるという、今回の異色対バンならではの化学反応が会場内にも起こっていた。時間の都合でスタッフから「アンコールは1曲だけ」と言われていたとのことだが、の子は「時間なんてどうでもいいんだよ。怒られる関係者がいっぱいいるだけだから、お客さんは別に怒られないから大丈夫」と言い、「ベイビーレイニーデイリー」と「夕方のピアノ」を披露。最後にギターを落として真っ二つに割ってしまうなどのハプニングはあったものの、ライブは大団円で終了した。

ももいろクローバーセットリスト

オープニング / overture → ももいろクローバー参上!!
01. Chai Maxx
02. ココ☆ナツ
03. キミとセカイ
04. Believe
05. ピンキージョーンズ
06. 最強パレパレード
07. 全力少女
08. ミライボウル
09. words of the mind
10. 行くぜっ!怪盗少女
11. ツヨク ツヨク
12. 走れ!

神聖かまってちゃんセットリスト

01. あるてぃめっとレイザー!
02. 肉魔法
03. レッツゴー武道館
04. さわやかな朝
05. 夜空の虫とどこまでも
06. ぺんてる
07. 制服b少年
08. バグったのーみそ
E1. ベイビーレイニーデイリー
E2. 夕方のピアノ

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