Reol、インターネットと音楽で2万5000人と“接続”した「ハーメルンの大号令」

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Reolが本日8月16日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて無観客ライブ「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」を開催した。

Reol「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」の様子。(撮影:六波羅龍)

Reol「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」の様子。(撮影:六波羅龍)

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この無観客ライブは2月から4月にかけて開催される予定だった全国ツアー「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令」が中断されたことを受けて行われたもの。配信ライブには「接続編」というタイトルが付けられ、配信ならではの演出を盛り込んだライブが行われた。

Reol(撮影:六波羅龍)

Reol(撮影:六波羅龍)[拡大]

Reolの活動を支えるお菊とGigaによる場内アナウンスが流れ、映像がステージに切り替わると、紗幕の向こう側に白い布を頭から被ったReolの姿が浮かび上がる。彼女は薄暗い照明の中「ハーメルン」を歌い始め、ライブをスタートさせた。「『ハーメルンの大号令』へようこそ」と視聴者を歓迎したReolが被っていた布を脱ぎ捨てると、紗幕が上がりステージの全容が明らかに。西洋の神殿を彷彿とさせるステージセットの中央に立ち、堂々と歌う彼女の傍らには2人のダンサーが立ち「金字塔」のパフォーマンスが繰り広げられた。「画面の前の皆さん、盛り上がる準備はできてますか! Clap your hands」とReolが呼びかけると、チャット欄は視聴者たちが投稿する手拍子のスタンプであふれる。「LUVORATORRRRRY!」の曲中ではReolが歌いながらステージを降り、客席中央に設置されたサブステージへ移動。客席にはサブステージが複数用意され、無観客であることを逆手に取ったステージパフォーマンスでファンを楽しませた。

Reol「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」の様子。(撮影:六波羅龍)

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5曲を歌唱したところでこの日最初のMCへ。すでに2万人以上の視聴者が集まっていることを確認したReolは、日本語のみならず中国語や英語を駆使して国内外のファンに向けて挨拶をした。ツアーを中断せざるを得なくなりながらも、ツアーファイナルの開催予定地である会場でライブを行うことができた喜びを語ったReolは「『ハーメルンの大号令』を最後までお楽しみください」と口にし、ライブを再開。MC後に披露された「ミラージュ」ではスモークが焚かれた会場内を縦横無尽にレーザービームが飛び交い、幻想的な映像美と共にReolの歌声が届けられた。「ダリ」ではReolが画面越しの視聴者たちに「だりーな」とタイピングさせる一風変わったコール&レスポンスを繰り広げ、チャット欄は大盛り上がりに。「たい」の演奏中にはReolが指揮杖を手に取り、「ハーメルンの大号令」のコンセプトである「金字塔への凱旋パレードをしているマーチングバンド」を率いるかのようにタクトを振った。

Reol「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」の様子。(撮影:六波羅龍)

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Reolがステージから姿を消すと、スクリーンには兎と熊の被りものをしたお菊とGigaがダンスのレッスンを受ける動画が流れた。ムービーが終わるとステージにはReolのほか、兎と熊も登場。1人と2匹は「HYPE MODE」を息を合わせて踊り、視聴者を魅了した。トーチに火が点き、温かみのある光に照らされた状態で披露された「insider」ではスマートフォンのカメラ越しにReolの姿を捉える演出が用意されるなど、複数のカメラを駆使して工夫を凝らしたカメラワークでReolのパフォーマンスが届けられた。

Reol「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」の様子。(撮影:六波羅龍)

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終盤のMCで自身の思いを語りながら客席の一角に移動したReol。傍らに置いてあった照明のライトを点けると、そこには“1LDK”の部屋を模した小さなサブステージが用意されており、そこで彼女は自身の過去を語り始める。インターネットを「現実と遮断されたもの」と捉えていたというReolは、インターネットと音楽を通じて多くの視聴者とつながっているこの瞬間の喜びを口にした。自身の思いを語った彼女はこじんまりとしたサブステージで「1LDK」を熱唱。その後メインステージに移動したReolは、本来ツアーで披露される予定ではなかった新曲「第六感」をパフォーマンス。ダンサーと共に会場中央のセンターステージ移動したReolが「ありがとうー!」と叫ぶと無人の観客席に銀テープが発射され、チャット欄が熱狂に包まれる中、ライブ本編の幕が閉じられた。

Reol(撮影:六波羅龍)

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アンコールではリクエストコーナーが用意され、「mede:mede」「煩悩遊戯」「平面鏡」「シンカロン」の4曲のうちチャット欄でリクエストの多かった1曲が急きょ披露されることに。多数の書き込みが殺到する中、もっとも票を集めた「煩悩遊戯」が歌われた。最後にReolはリラックスした表情を浮かべながら「No title」を歌い始めると、ステージには紙吹雪が舞い始める。すべての楽曲を披露し終え、感極まったReolは「感無量ですけど、泣くのは皆さんがライブに参加できるようになってからかな」と笑顔を見せ、ライブを見守る約2万5000人の視聴者に感謝の言葉を述べ、「ハーメルンの大号令 -接続編-」をフィナーレに導いた。

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Reol「Reol Japan Tour 2020 ハーメルンの大号令 -接続編-」2020年8月16日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) セットリスト

01. ハーメルン
02. 金字塔
03. Winners
04. LUVORATORRRRRY!
05. 極彩色
06. GRIMOIRE
07. ミラージュ
08. -ムーブのための試奏曲 Nr.4-
09. ギミアブレスタッナウ
10. ダリ
11. たい
12. HYPE MODE
13. ゆーれいずみー
14. insider
15. 宵々古今
16. 十中八九
17. 1LDK
18. -ルネの小品 Nr.9-
19. un, deux, trois
20. -orderly-
21. サイサキ
22. 第六感
<アンコール>
23. 激白
24. 煩悩遊戯
25. No title

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※記事初出時、本文に一部誤字がありました。お詫びして訂正いたします。

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