配信ライブならではの驚きの演出が続々、Maison book girlが無観客の“孤独な箱”から渋谷の街へ

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Maison book girlが昨日8月11日に東京・WWW Xで無観客ライブ「孤独な箱で」を行い、その模様を有料配信した。

Maison book girl(撮影:稲垣謙一)

Maison book girl(撮影:稲垣謙一)

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会場となったWWW Xはもともと4月に全国ツアーの初日公演が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて8月11日に延期されることに。しかし8月の公演も開催を断念することになり、今回同会場で無観客配信ライブが実施されることになった。

Maison book girl(撮影:稲垣謙一)

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配信映像は、会場エントランスの階段を降りるカメラの主観映像でスタート。「bath room」のイントロの変拍子クラップが鳴り響く中、光が激しく明滅するフロアにカメラが入ると、ステージに立ったメンバー4人がパフォーマンスを開始した。結成以来何年もユニゾンで歌われてきた「bath room」だが、彼女たちはこの日、6月発売のベストアルバム「Fiction」に収録されている再録バージョンと同様に、サビで見事なハーモニーを披露した。

「rooms__」パフォーマンス時の配信画面。

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なお、4人がこのライブで着ていたのは、1月に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われたワンマンライブ「Solitude HOTEL ∞F」の衣装。真っ白な生地だが、渋公ライブのラストで血糊を浴びていたため、ところどころにうっすらと赤い色が残っていた。セットリストに入るのはひさびさとなる「end of Summer dream」を経て「rooms」が始まると、リズムに合わせて配信映像に白線のグラフィックが流れ、その白線の描画がだんだん激しくなっていった末に、ブレイクと共に画面が完全にホワイトアウトしてしまった。

左から矢川葵、コショージメグミ。

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その後の「faithlessness」では、途中「本当はいつも 手を振った景色を 願っているの 泣き崩れながら」という歌詞を4人が交代で何度も繰り返して歌い、だんだん不穏な雰囲気に。この「faithlessness」のループは3周目に突入したところで唐突に終了し、代わりにTomgggによるメルヘンでドリーミーな「faithlessness」のリミックスが始まった。配信映像内のメンバーは、ガーリーな花柄や水玉柄で彩られながらソフトフォーカスで撮影され、普段のブクガのイメージとはまったく違う王道アイドル的な振り付けと甘い歌声でパフォーマンスを展開。アウトロでスタッフロールが流れ始めた。

矢川葵(撮影:稲垣謙一)

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曲が終わると画面も黒一色になり、早くもライブが終了したかのような状況になったが、その直後、陰鬱なピアノの音が響き、ポエトリーリーディング「14days」をBGMに、エンドロールがどんどん巻き戻っていった。笑顔を振りまいたステージから一転して言いようのない禍々しい雰囲気に包まれる中、4人は「影の電車」でライブを再開。彼女たちはステージからフロアに降りて、会場を広く使いながらパフォーマンスを展開した。さらに「悲しみの子どもたち」をエモーショナルに歌い上げたメンバーたちは、会場内を縦横無尽に駆け回りながら「十六歳」を歌唱。曲の最後に4人は歌いながら散り散りになり、会場には誰もいなくなった。

左からコショージメグミ、和田輪。(撮影:稲垣謙一)

左からコショージメグミ、和田輪。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

Maison book girl(撮影:稲垣謙一)

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画面が切り替わるとフロアの中心に学校机と椅子が置かれており、横から現れたコショージメグミがそこに着席した。そしてほかの3人のメンバーはステージ上に立ち、4人でポエトリーリーディング「教室」の物語をダンスで表現。会場全体を効果的に使った、配信ライブだからこそ可能な演出でライブを繰り広げた。曲のラストで机に突っ伏したコショージに、矢川葵と和田輪がアカペラで歌いながらゆっくりと近付き、そのまま「夢」に突入。矢川と和田、コショージと井上唯という組み合わせで、ステージ上とフロアに分かれて2組がそれぞれダンスパフォ-マンスを展開した。最後に4人が一緒にポーズを決めると、画面は次の瞬間、それとまったく同じ構図をチェキで撮った写真に転換。この映像は逆再生されており、フィルムに写った写真は時間が経つにつれ消えていく。

「karma(Miii-Remix)」パフォーマンス時の配信画面。

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「karma(Miii-Remix)」のパフォーマンスの様子。(撮影:稲垣謙一)

「karma(Miii-Remix)」のパフォーマンスの様子。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

次に画面は、そのチェキを振りながら机の前の立つ井上の映像に切り替わった。彼女が紙の切れ端にペンで「20:56」と書き、それをロウソクの火で燃やすと、Miiiが手がけた「karma」のリミックスがスタート。メンバーの姿にはリアルタイムでさまざまなエフェクトがかけられ、さらにカットアップした過去のライブ映像も挿入され、配信映像はこの日の中でもっともカオスなものになった。最後に4人はフロアに降り、そこに積まれた服を漁って投げ始めた。そして井上が紙に書いてた時刻である20:56にライブは終了。4人は会場を飛び出し、まるで“孤独な箱”から抜け出すかのように、スペイン坂を駆け下りて渋谷の街に消えていった。

なお、この配信ライブのアーカイブ映像は8月31日までZAIKOで試聴可能。チケットは同日正午まで販売されている。

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Maison book girl「孤独な箱で」2020年8月11日 セットリスト

  1. bath room_
  2. end of summer dream
  3. rooms__
  4. faithlessness
  5. faithlessness(Tomggg-Remix)
  6. 14days
  7. 影の電車
  8. 悲しみの子供たち
  9. 十六歳_
  10. 教室
  11. YUME(inst)
  12. karma(Miii-Remix)
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