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「WACK合同オーディション」5日目は爆笑コントに涙の審査発表、モンスターアイドル脱落

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セントチヒロ・チッチ(BiSH)をハリセンで叩くア・アンズピア(WAgg)。

セントチヒロ・チッチ(BiSH)をハリセンで叩くア・アンズピア(WAgg)。

昨日3月26日に音楽事務所WACKによるオーディション「WACK合同オーディション2020」の5日目が開催された。

前日に脱落が決定したトト・パーティン・トト、火星からのウナギ、シオ・フォレスト、モンスターアイドルは、早朝6時30分から救済をかけた腹筋対決に臨んだ。BiS「thousand crickets」の再生中にこの4名は腹筋を行い、モンスターアイドルが106回とシオの56回に大差で勝利した。なお対決中にセントチヒロ・チッチ(BiSH)がその様子をじっと見つめており、前日までペアを組んでいたトトに「トトあきらめんなよ」と声をかけるも、トトの結果は振るわず19回と最下位に終わった。

7時開始のマラソンを前にWAggのサアヤイトとキラ・メイは足を引きずり、MiDORiKO EMPiRE(EMPiRE)も前日に食べたデスソース入りごはんのダメージを残した状態。チッチがトトと共にサアヤイトの足をマッサージするなど支え合う姿も見られた。またトギー(BiS)はBiSマネージャーでもある渡辺淳之介(WACK代表)から1位を獲るよう促され、うなずいていた。

5日目の参加者はWACK所属のチッチ、トギー、ユイ・ガ・ドクソン(GANG PARADE)、月ノウサギ(GANG PARADE)、MiDORiKO、ウルウ・ル、ナオ・オブ・ナオ(豆柴の大群)、WACK育成グループ・WAggのア・アンズピア、サアヤイト、キラ・メイ、候補者のインポッシブル・マイカ、アオイロコ・カンパイア、ワキワキワッキー、モンスターアイドルの計14名。この日の早朝マラソンの折り返し地点には中間順位1位から3位までの走者にはドクターペッパーが用意され、ドクソン、ウルウ・ル、ナオが飲み切るまでとどまり、次々に4位以降に抜かれていった。番狂わせもありつつ、5日目マラソンでは1位に躍り出た月ノに続き、モンスター、トギー、チッチ、ドクソン、MiDORiKOが次々にゴールし、足を痛めているサアヤイトはこの日も最下位に。また中間1~3位だった3人はドクソンが5位、ウルウ・ルが11位、ナオが12位という結果に終わった。

朝食後、脱落者は身支度を済ませてから渡辺のもとに向かい、涙ながらに感謝の言葉を伝えた。火星は「名前がもらえたことがうれしかった。来る前まで渡辺さんのことをヤバい人とかサイコパスとか思ってたけど、いい人でよかったです」と話し、渡辺から「まだ振り切れてないと思うんだ。振り切れたほうが俺はカッコいいと思うし、お前ができないわけじゃないから考えてみなよ。お前が一番殻が分厚かった気がするな」と言葉を受け取った。渡辺はトトに「お前よくがんばったな」とねぎらいの言葉をかけ、トトは「本当にありがとうございました。また来る日までに……」と再チャレンジする意志を伝える。渡辺は「一朝一夕にうまくはならないのよ。積み重ねが大事だし、トトは今まで運動もしてこなかっただろうから。もっとできる奴のはずだから自信を持って。あとお前がネガティブだと周りもいい気持ちしないから。お前が明るくなれば周りも明るくなるよ」とトトの健闘を称えた。

脱落者が帰路につく一方で参加者は昼のダンス審査に向け、2人1組に分かれて練習。12時30分過ぎに審査がスタートし、チッチとアンズピアはBiS「STUPiD」、ナオとキラ・メイはGANG PARADE「GANG PARADE」、MiDORiKOとアオイロコがBiSH「BiSH-星が瞬く夜に-」、ドクソンとモンスターが「STUPiD」、月ノとサアヤイトがCARRY LOOSE「にんげん」、トギーとワキワキワッキーがBiSH「オーケストラ」、ウルウ・ルとインポッシブルが豆柴の大群「りスタート」をそれぞれオリジナルの振り付けにアレンジを加えて披露した。

ダンス審査が終わり、1位から順に月ノチーム、ナオチーム、ウルウ・ルチーム、チッチチーム、トギーチーム、ドクソンチーム、そして最下位がMiDORiKOチームという結果に。渡辺はサアヤイトが転倒する振りのパートについて「演技かどうかわからないくらいの演出で面白かった。CARRY LOOSEの『にんげん』という楽曲の意図が伝わるんじゃないか」と評し、ナオチームには「ナオは顔立ちがよくて怖くなりがちなんだけど、うまく力を抜けたかな」、紙を使った振り付けを考えたウルウ・ルチームには「全体的にすごくよかったんだけど、あの紙を使わない表現でよかったかな。インポは声も出るようになってるのでこのまましっかりやってほしい」、チッチチームには「力みすぎた」、トギーチームには審査中にワキワキワッキーが歌詞を忘れても鼻歌でカバーした点に触れ「ワッキーの歌詞がかなり長く飛んだところの(対応が)すごくよかったと思います。ただ全体としては印象に残りづらかったから見せ場があるとよかった」と伝えた。最下位のMiDORiKOチームが、極端に動きが少なく無表情なパートと、笑顔で激しい動きを見せるパートで構成された振りを披露したことについては「もうちょっとギャップをはっきり見せないとわからない。楽曲の歌詞も含めて1つの事象だけにこだわり続ける感じはストーリとして見せづらかった。シュール系は1カ月くらい考えないとうまくいかないと思います」とコメントした。審査終了後、15時30分から同じチームによるコント審査となることが発表された。

昼食を食べ終えた各チームはさっそくコント練習へ。予め用意されたハリセンやトランプなどに加え、各自必要な小道具をスタッフから借りるなどしつつ、ネタ合わせを進めた。またコント審査にはGANG PARADEのインディーズ時代の活動を支えたコンビであるT-Palette Recordsスタッフの古木氏、WACKの辻山マネージャーも緊急参加した。まずMiDORiKOとアオイロココンビは「ショートコント2003年」でテツandトモを再現する一発芸をしてみせる。続くナオとキラ・メイは“チキンラーメン”というコンビ名で“学校あるある”ネタを次々に繰り出し、最後は週刊誌で報道されたナオの“飲酒ネタ”を投下する盤石の展開で笑いを誘った。

月ノとサアヤイトは、パンストかぶりとサンシャイン池崎の絶叫芸でスタジオ内に大爆笑を巻き起こす。続くトギーとワキワキワッキーはショートコント「こびとづかん」でトギー私物のパンツをかぶってドクターペッパーを飲むというシュールな芸を見せた。ウルウ・ルとインポッシブルコンビはうんこキーホルダーを使用。インポッシブルがウンチングスタイルで“ウンポッシブル・マイカ”と叫ぶネタでオーディション参加者やスタッフを大いに笑わせた。

ドクソンとモンスターのショートコントは「スーパー」「天体観測」というシュールな2本立て。古木氏と辻山マネージャーは“キングパレード”というコンビ名で登場し、古木氏が裸一貫でGANG PARADE「Plastic 2 Mercy」を踊って候補生らをドン引きさせた。最後はチッチとアンズピアコンビによるコント。アンズピアが無表情でチッチをハリセンで何度も叩くという、先輩後輩の垣根を超えた内容でオリジナリティを発揮した。

渡辺による審査の結果、1位はウルウ・ルコンビ、2位はドクソンコンビ、3位はチッチコンビに決定。渡辺はうんこネタとオリジナリティの高さでウルウ・ルコンビを評価し、ドクソンコンビについてはコントが2本立てではなく3本立てなら順位が高くなった可能性を解説した。また5位のトギーコンビには「コロナウイルスでライブができなくなっているので、僕たちも『M-1』を目指さなきゃいけない。力を付けるためにもオチを考える努力を」と指摘し、7位のナオコンビについては「ネタが長い。ちょっとずつ飲酒ネタを増やしていくとか、だんだん落ちに向かう布石を打てなかったところがもったいない」と所見を述べた。コント審査後、渡辺はチーム替えを行い、19時からダンス審査を行うことを発表。月ノとアンズピア、ウルウ・ルとキラ・メイ、MiDORiKOとモンスター、トギーとサアヤイト、ドクソンとアオイロコ、チッチとインポッシブル、ナオとワキワキワッキーが新たなペアになった。チッチチームが「オーケストラ」、ナオチームが「BiSH-星が瞬く夜に」を課題曲にし、そのほかのチームは全組「りスタート」が課題曲となることが告げられ、渡辺は「次の審査が最終候補者とWAggにとっての天王山です。今日も脱落者が出ますので自分だと思ったほうがいいと思います」と参加者一同の気を引き締めた。

19時に夜のパフォーマンス審査がスタートすると、各ペアが与えられた課題曲を全力で歌い踊った。その結果、1位がチッチチーム、2位以降に月ノチーム、トギーチーム、ウルウ・ルチーム、MiDORiKOチーム、ドクソンチームが続き、ナオチームが最下位に。渡辺は全組に大差はないと前置きをしつつ、「月ノチームはサビの振りを変えていい感じにアップデートできていたのですごくよかった。ナオチームはちょっとテンポ走り気味のワッキーをナオが立て直せなかったのがもったいなかった」と簡潔に話した。その後、渡辺と視聴者へのアピールとして、候補生4名とWAggメンバー4名がニコ生のカメラに向かって1分30秒ずつスピーチを行い、合格や昇格に向けた思いを語った。

夕食後、視聴者投票などの発表を前に渡辺が合宿に残る参加者それぞれにメッセージを送った。WACK所属アーティストのうち、ドクソンやナオは過去にWACKのオーディションに合格した経験がないが、縁があって在籍している。渡辺はドクソンのギャンパレ加入に至るエピソードを話したあと、「君はクロちゃん(安田大サーカス)が選んだから、僕が合宿をやっていたら受かっていなかった。数日間見てきたけど、やっぱり合格しないと思った。でもいることによって面白かったり、飲酒の件やらいろんな話題を持ってきてくれて。WACKとして面白い状況にナオがしてくれてるんだと感じました。ドクソンとナオに合格を与えられそうもない。でも必要な存在なのでがんばってほしい」と声をかけた。現役メンバーとWAggメンバーに続々と声をかけたあと、発表時間が迫ってきていたため候補生に短いメッセージを送った渡辺。最後には総括として「候補生でもここまで残っているのは脱落していく人がいる中ですごいと思う。何回でもチャンスはあるし、WACKじゃないとしても本当に運命ってある。それはもしかしたら5年先かもしれないし、明日誰かに出会って始まるかもしれない」と自らの運命論を話し、「もしここで脱落したとしても、とにかく爪を研いで待っていてほしい。いろんな入り口があるし、数奇な運命の中で本当にWACKに入りたい、WAggが昇格したいなら、どんな手を使ってでも本当にあきらめない気持ちをみせてくれたらと思います」と述べた。

視聴者投票はこれまで同様、投票サイトとニコニコ生放送のアンケート機能を使ってリアルタイムで行われた。渡辺は「視聴者の投票は非常に大事です。参考程度に見ています」と締め切り時間いっぱいまでニコ生リスナーに投票を呼びかけた。まず現役メンバーのランキングは1位から順にチッチ、月ノ、ウルウ・ル、ドクソン、MiDORiKO、ナオ、トギーという結果に。続いて候補生およびWAggメンバーの投票ランキングは1位がサアヤイトで2768票を獲得した。最下位はモンスターで1026票。ポイント制の現役メンバーとWAggメンバーのランキングは1位チッチ112ポイント、2位月ノ109ポイント、3位がアンズピアとキラ・メイで同率97ポイントとなった。

そして5日目の脱落者がいよいよ発表となり、サアヤイト、モンスター、アオイロコの脱落が決定した。脱落者3名への救済措置は翌朝6時15分に始まる渡辺とマンツーマンでのリバーシ対決。人数制限はなく、渡辺に勝てたら救済となる。脱落者の発表後に5日目のダンス審査でタッグを組んだ現役メンバーが脱落者に声をかける場面もあったが、モンスターはむせび泣き、アオイロコは渡辺のもとへ。アオイロコが意見を求めると渡辺は「この顔も全部が嘘くさいんだよ。全部をさらけ出せと言ってるわけじゃないけど本当の顔でしゃべらないとだめだ。でもこれは俺の定義だから。ほかの人は違うと言うかもしれない。うちは本心で活動することでお客さんの心を動かしてる。貪欲に努力できるなら見た目がカッコ悪くてもいいし、人の心を動かせると思う」と包み隠さずにアオイロコの印象を伝えた。

脱落した悔しさから泣いていたアオイロコだったが現役メンバーの声かけもあり、モンスターと2人でリバーシの練習に励んだ。しかしモンスターが突然、読書中の渡辺に話しかけたことをきっかけに事態が急変する。モンスターは唐突に「私って最後まで変われませんでした?」といった曖昧な質問を渡辺にしたようで、渡辺が合宿を通じて伝えてきたWACKの流儀や活動におけるポイントを理解できていない様子だった。渡辺は「お前とは向き合ってしゃべってきたつもりだけど、お前が俺と向き合ってくれない」とモンスターに伝える。モンスターはこれまでにWACKオーディションを9回受けた経緯を持つ努力家だ。しかし渡辺は2日日のダンス審査において、アピールすることに必死でオーバーアクションになっていたモンスターに向けて「がむしゃらは逃げだから。2期BiSで言えば『9人でBiS』と言って思考停止してるのと同じ」と伝えていた。さらにその後もたびたびモンスターには指摘を重ねてきたが、渡辺の考えや意図に対してモンスターは理解が深まらなかったようで、泣いたまま部屋に戻っていった。翌日の救済措置に参加するかは現時点で不明となっている。

なお現役メンバーと勝ち残った候補生の新たなチーム分けが決定。「チームうんち」がナオ、チッチ、月ノ、アンズピア、ワキワキワッキー、MiDORiKO、「チームほにゃらら」がドクソン、ウルウ・ル、キラ・メイ、トギー、インポッシブルの2チームとなり、課題曲は1期BiSの楽曲「primal.」となる。この曲は今回のオーディションの課題曲リストには掲載されていなかった楽曲とのことだが、渡辺の判断により課題曲に決定した。なお3期BiSのトギーが1期BiS、2期BiSの楽曲を披露するのは翌日のパフォーマンス審査が初となる。

「WACK合同オーディション2020」新チーム編成

チームうんち

セントチヒロ・チッチ / 月ノウサギ / MiDORiKO EMPiRE / ナオ・オブ・ナオ / ア・アンズピア / ワキワキワッキー
課題曲「primal.」

チームほにゃらら

ユイ・ガ・ドクソン / トギー / ウルウ・ル / キラ・メイ / インポッシブル・マイカ / 脱落救済者
課題曲「primal.」

「WACK合同オーディション2020」5日目

敗者復活腹筋結果

・トト・パーティン・トト 19回
・火星からのウナギ 37回
・シオ・フォレスト 56回
・モンスターアイドル 106回(復活)

マラソン結果

1位 月ノウサギ
2位 モンスターアイドル
3位 トギー
4位 セントチヒロ・チッチ
5位 ユイ・ガ・ドクソン
6位 MiDORiKO EMPiRE
7位 ア・アンズピア
8位 インポッシブル・マイカ
9位 ワキワキワッキー
10位 アオイロコ・カンパイア
11位 ウルウ・ル
12位 ナオ・オブ・ナオ
13位 キラ・メイ
14位 サアヤイト(途中終了)

ダンス審査(昼)

1位 月ノウサギ / サアヤイト
2位 ナオ・オブ・ナオ / キラ・メイ
3位 ウルウ・ル / インポッシブル・マイカ
4位 セントチヒロ・チッチ / ア・アンズピア
5位 トギー / ワキワキワッキー
6位 ユイ・ガ・ドクソン / モンスターアイドル
7位 MiDORiKO EMPiRE / アオイロコ・カンパイア

コント審査

1位 月ノウサギ&サアヤイト
2位 ナオ・オブ・ナオ&キラ・メイ
3位 ウルウ・ル&インポッシブル・マイカ
4位 セントチヒロ・チッチ&ア・アンズピア
5位 トギー&ワキワキワッキー
6位 ユイ・ガ・ドクソン&モンスターアイドル
7位 MiDORiKO EMPiRE&アオイロコ・カンパイア

ダンス審査(夜)

1位 セントチヒロ・チッチ / インポッシブル・マイカ
2位 月ノウサギ / ア・アンズピア
3位 トギー / サアヤイト
4位 ウルウ・ル / キラ・メイ
5位 MiDORiKO EMPiRE / モンスターアイドル
6位 ユイ・ガ・ドクソン / アオイロコ・カンパイア
7位 ナオ・オブ・ナオ / ワキワキワッキー

WACK現役メンバー ニコニコ生放送視聴者投票

1位 セントチヒロ・チッチ(BiSH
2位 月ノウサギ(GANG PARADE
3位 ウルウ・ル(CARRY LOOSE
4位 ユイ・ガ・ドクソン(GANG PARADE)
5位 MiDORiKO EMPiRE(EMPiRE)
6位 ナオ・オブ・ナオ(豆柴の大群
7位 トギー(BiS

視聴者投票

1位 サアヤイト 2768票
2位 インポッシブル・マイカ 2604票
3位 ワキワキワッキー 1701票
4位 キラ・メイ 1517票
5位 アンズピア 1243票
6位 アオイロコ・カンパイア 1199票
7位 モンスターアイドル 1026票

WACK現役メンバー総合ポイント

1位 セントチヒロ・チッチ(BiSH)112ポイント
2位 月ノウサギ(GANG PARADE)109ポイント
3位 ア・アンズピア(WAgg)97ポイント
3位 キラ・メイ(WAgg)97ポイント
5位 トギー(BiS)87ポイント
6位 ウルウ・ル(CARRY LOOSE)83ポイント
7位 MiDORiKO EMPiRE(EMPiRE)81ポイント
8位 ユイ・ガ・ドクソン(GANG PARADE)79ポイント
9位 サアヤイト(WAgg)74ポイント
10位 ナオ・オブ・ナオ(豆柴の大群)52ポイント

※記事初出時、キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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