銀杏BOYZとBiSHがガチンコツーマン、レア曲披露やセッションにファン熱狂

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銀杏BOYZBiSHのツーマンライブ「SET YOU FREE~VS SERIES」が9月17日に神奈川・CLUB CITTA'で開催された。

峯田和伸とセントチヒロ・チッチ(BiSH)。(撮影:村井香)

峯田和伸とセントチヒロ・チッチ(BiSH)。(撮影:村井香)

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峯田和伸(銀杏BOYZ)(撮影:村井香)

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まずステージには銀杏BOYZの峯田が上半身裸で悠然と登場。深くお辞儀をし、アコースティックギターを構えて「生きたい」を弾き語る。楽曲の後半でバンドメンバーが一斉に音を鳴らし、轟音と峯田の絶唱が観客を飲み込んでいった。「NO FUTURE NO CRY」では峯田がフロアめがけてダイブ。さらにGOING STEADY「DON'T TRUST OVER THIRTY」のリアレンジ曲となる「大人全滅」でフロアの熱気を高めていった。

銀杏BOYZ(撮影:村井香)

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ひと呼吸置くと、峯田は過去にメールアドレスを公開して以来、いまだに連絡をしてくる人物について話し始める。ある日その人物から「峯田さんが昔歌っていた『愛しておくれ』をバンド名にしたい」という相談のメールが届き、峯田は「好き勝手に使っていいよ。お互いがんばろうね」と返信したという。「愛しておくれ」は峯田のゴイステ時代のレパートリーだ。「『愛しておくれ』はずいぶん歌ってなくて。でも誰かの特別になれるって素晴らしいことだなって。ここは川崎だけど……東京で歌うのは18年ぶりになります」と触れると、峯田はその「愛しておくれ」を熱唱。銀杏BOYZ、ゴイステを愛するファンの感情を爆発させた。

峯田和伸とセントチヒロ・チッチ(BiSH。(撮影:村井香)

峯田和伸とセントチヒロ・チッチ(BiSH。(撮影:村井香)[拡大]

ライブ後半、峯田は「次はこの人と一緒に。BiSHからセントチヒロ・チッチ」とステージにチッチを招き入れる。峯田とチッチは横に並び、「夜王子と月の姫」をツインボーカルで歌唱。この曲はチッチが2018年にリーガルリリーを迎えた編成でカバーしたソロデビュー曲で、清掃員(BiSHファンの呼称)の間でもなじみのある楽曲だ。チッチは思いを噛みしめながら丁寧に歌い、峯田と「もういいかい」「まあだだよ」と歌終わりのフレーズで会話してステージをあとにした。

その後、銀杏BOYZは「あなたたちが銀杏のライブに来てくれる以上、俺はあなたたちを肯定します」という峯田の言葉に続けて「ぽあだむ」を演奏。激しくも心温まる楽曲を演奏し終え、バンドメンバーがステージを去ると、1人センターに立った峯田はアコギ1本で新曲のラブソング「アーメン ザーメン メリーチェイン」を歌唱。体に汗を光らせながら、最後まで歌い続けた。

BiSH(撮影:村井香)

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BiSHは気合い十分にステージに登場し、「サラバかな」で一気に観客の気持ちをつかむ。「GiANT KiLLERS」ではコール&レスポンスにサークルモッシュと、先ほどの銀杏BOYZとはまた違った盛り上がりを見せた。メンバー同士折り重なった状態の中、仰向けで頭だけ逆さ状態のアユニ・Dがクセの強い言い回しで冒頭のフレーズを歌うホラーテイストのナンバー「遂に死」へ。ダークかつディープなパフォーマンスを見せつけたBiSHは、続く「DEADMAN」でさらに攻撃的なライブを展開。また「BiSH-星が瞬く夜に-」では6人が観客を幾度となく煽り、一体感を高めた。

セントチヒロ・チッチ(BiSH)(撮影:村井香)

セントチヒロ・チッチ(BiSH)(撮影:村井香)[拡大]

チッチは「今日はこの熱気で元気な感じはわかります」とフロアを見渡し、BiSHがレジェンド級を含むさまざまなバンドと対バンできたきっかけが「SET YOU FREE」のイベントだったことから、「『SET YOU FREE』はBiSHにとってお父さんみたい」とコメント。そして「今日は銀杏BOYZさんとのツーマン、BiSHはBiSHらしく」と述べると、「ろっくんろおるのかみさま」で拳を大きく突き上げた。

BiSH(撮影:村井香)

BiSH(撮影:村井香)[拡大]

後半、BiSHはステージのセンターに峯田を迎え入れた7人編成で「オーケストラ」のアコースティックバージョンを披露した。演奏が終わると、チッチは「すごい新鮮な『オーケストラ』でした。今ぐっと胸が締め付けられるような気分になっています」と素直な気持ちを語り始める。峯田をスーパーヒーローであると公言している彼女は、学生時代に銀杏BOYZの音楽に支えられたという体験を振り返り、そんな当時の思いを込めたという自身作詞の楽曲「Story Brighter」をタイトルコール。BiSHはパワフルなパフォーマンスを繰り出し続け、最後は「ALL YOU NEED IS PUNK LOVE」を熱唱。メンバー同士、観客同士で肩を組んで歌い、場内いっぱいにシンガロングを響かせた。

BiSHと峯田和伸(銀杏BOYZ)。(撮影:村井香)

BiSHと峯田和伸(銀杏BOYZ)。(撮影:村井香)[拡大]

アンコールではまず銀杏BOYZがステージに上がり、峯田がBiSHを呼び込んで「今日は“BiSH BOYZ”でやります」とコラボを宣言。「夢で逢えたら」の演奏が始まると、観客は前方に一気になだれ込み、フロアは再び熱を帯びていく。楽しそうに盛り上がる観客の姿にBiSHが笑顔を見せる場面もありつつ、銀杏BOYZとBiSHのツーマンライブは大盛況のままに締めくくられた。

なお10月19日には同じくCLUB CITTA'で「SET YOU FREE」による音楽フェス「SET YOU FREE SUMMER FESTA 2019」が開催。BiSHのほか、THE BOYS&GIRLS、Bacon、GANG PARADE、SLANG、HUSKING BEE、THE NEATBEATSらが出演する。

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「SET YOU FREE~VS SERIES」2019年7月17日 神奈川県 CLUB CITTA' セットリスト

銀杏BOYZ

01. 生きたい
02. NO FUTURE NO CRY
03. 大人全滅
04. 愛しておくれ
05. いちごの唄
06. 夜王子と月の姫
07. BABY BABY
08. ぽあだむ
09. アーメン ザーメン メリーチェイン

BiSH

01. サラバかな
02. GiANT KiLLERS
03. 遂に死
04. DEADMAN
05. BiSH-星が瞬く夜に-
06. ろっくんろおるのかみさま
07. オーケストラ
08. Story Brighter
09. Beautifulさ
10. ALL YOU NEED IS LOVE

銀杏BOYZ&BiSH(アンコール)

01. 夢で逢えたら

SET YOU FREE SUMMER FESTA 2019

2019年10月19日(土)神奈川県 CLUB CITTA'
<出演者>
THE BOYS&GIRLS / BiSH / Bacon / GANG PARADE / SLANG / HUSKING BEE / THE NEATBEATS / 東狂アルゴリズム / 人性補欠 / イヌガヨ / ギャーギャーズ / 花柄ランタン

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読者の反応

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なるねば @YNaruWA

夜王子は見たないけど、峯田のオーケストラと夢で逢えたらコラボはちょっと見たかった気もする。

【ライブレポート】銀杏BOYZとBiSHがガチンコツーマン、レア曲披露やセッションにファン熱狂(写真27枚) - 音楽ナタリー https://t.co/HwxIyEMmZI

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