このツアーはDATSが6月にリリースしたメジャーデビューアルバム「Digital Analog Translation System」を携えて行ったもの。ベーシストの伊原卓哉が8月末をもって脱退したため、このツアーに彼らは新メンバーの吉田巧(G)を迎え、新体制で臨んだ。リズムが鳴る中ステージを覆っていた幕が開き、会場に登場したMONJOE(Vo, Syn)は「ホームの東京が最高だっていうことを証明してやろうぜ! よろしくお願いします!」と息巻き「Mobile」でライブをスタート。大井一彌(Dr)が刻む正確なビートを軸に4人は盤石なアンサンブルを奏で、フロアをさっそく盛り上げていく。そのまま「Memory」へと移行すると、バンドの演奏がヒートアップ。より強固なグルーヴを生み出し、観客の高揚感を煽っていった。
アンセミックな「Dice」をはじめ、DATSはメジャーデビュー作の収録曲を中心に間髪入れずに楽曲を次々と披露。大井の華麗なドラムソロが決まった「Run」では、ギターからベースへとパートチェンジした早川知輝(B)や新メンバーの吉田もそれぞれソロパートで技量の高さを見せつける。その後もスキルフルなメンバーの特性を生かしたライブアレンジで楽曲を熱演し、「Interude」「Session」と続けたインストナンバーのパートでは、オーディエンスが狂喜乱舞といった様子で熱狂していた。
またこの日のライブでは新曲も3曲披露され、来場者たちはDATSの新境地を体感。新曲を歌い終えたMONJOEは「半年ぐらいバンドとして大変でした。それでも前を向いて続けていこうと決心してがんばってこれたのは待っててくれるみんなのおかげだと思っています。(目標にしている)日本武道館(でのライブ)へはまだ遠いけど、この4人で必ずその目標へと向かっていきます。今後は皆さんに恩返ししていければと思っているので、よろしくお願いします」とファンにこれまでの感謝と決意の思いを伝える。そして「新しいDATSの音を全身で感じてみてください」と「Heart」をプレイ。本編最後の「Message」ではメンバー全員がドラムやサンプリングパッドを叩き、迫力のあるパフォーマンスを繰り広げた。
アンコールでは演奏中はクールな大井が“物販販売促進部”として、早川のフォローを受けながら茶目っ気たっぷりにグッズを紹介。会場がほっこりとしたムードに包まれたあと、バンドは新曲と「Jane」を披露し、東名阪で行われた「Digital Analog Translation System Tour 2018」の幕を下ろした。
DATS「Digital Analog Translation System Tour 2018」2018年11月10日 LIQUIDROOM セットリスト
01. Mobile
02. Memory
03. JAM
04. Netflicks
05. Alexa
06. Dice
07. Run
08. Health
09. 404
10. Interude
11. Session
12. 新曲(1)
13. 新曲(2)
14. Pin
15. Heart
16. Message
<アンコール>
17. 新曲(3)
18. Jane
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【ライブレポート】DATS、新体制で臨んだ東名阪ツアー完走「この4人で必ず武道館へ」(写真13枚)
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