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4歳のさくらしめじ、ロックに覚醒!結成記念日ライブで「暴れまくろうぜ!」

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さくらしめじ(撮影:埼玉泰史)

さくらしめじ(撮影:埼玉泰史)

さくらしめじが昨日6月14日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにてワンマンライブ「しめたん~さくらしめじが生まれた日~イヤイヤ期突入!?編」を開催した。

この日の公演は2014年6月14日に結成されたさくらしめじの“4歳の誕生日”を祝うため行われたもの。会場には満員のきのこりあん(さくらしめじファンの呼称)が集まり、フロアは開演前から活気にあふれていた。

開演時刻を迎えると、さくらしめじの“ゆったりまったり”というキャッチフレーズとはかけ離れたDeep Purpleの「Smoke on the Water」がSEとして鳴り響く。ステージが明転すると、そこにはバンドTシャツにサングラスをかけたロッカースタイルの2人の姿が。ファンの驚きの歓声が湧き上がると田中雅功は「何突っ立ってんだ。大人も子供も男も女も暴れまくろうぜ!」と絶叫。アッパーなロックナンバー「でぃすとーしょん」に乗せて2人は一心不乱にギターをかき鳴らし、高田彪我はフロア最前列の柵に足をかけてきのこりあんを煽る。勢いのまま「菌カツ!」になだれ込むと2人はサングラスを投げ捨ててひと際大きな歓声を誘う。ファンが息の合ったかけ声を飛ばす中、彪我は「おいおい、まだまだ本気出してねえだろ!」とさらにフロアを焚き付けた。

衝撃のオープニングにどよめきが残る中、2人は「俺たち、フォークデュオのさくらしめじだ!」と声を合わせる。いつもはマイペースな2人ののんびりとしたトークが展開されるMCも、この日は“ロッカー仕様”。雅功は「『イヤイヤ期突入』ということで、今日はこんな感じでライブを送っていく。どうだ? 思ってたのとちょっと違っただろ? いつもはもっとちゃんとしている」とライブの趣旨を説明し、彪我は「俺の名は高田彪我だ。ヨロシク!!」とぎこちないオラつき口調で自己紹介した。

「まだまだ盛り上がれるよな? そのパワー、俺らにくれるよな?」と雅功が呼びかけた「いーでぃーえむ」では、きのこりあんがハンドクラップで彼らの演奏を彩った。2人はその後も激情的なパフォーマンスで曲数を重ねていく。2人の日々のイライラエピソード披露から「日々の恨み、妬み、嫉み。すべてここで爆発させろ!」という彪我のメッセージと共に届けられた「ねこの16ビート」で雅功は「揺れろ渋谷!」とシャウト。2人は普段めったに披露することのないがなりを効かせたボーカルと激しい演奏でファンを鼓舞し、続く「ふうせんはなび」が終わる頃には額や首筋に汗をにじませていた。

中盤には彼らのライブハウスツアー「菌育 in the 家(はうす)」の定番コーナーである「即興3ワードソング」のコーナーも。観客から集めた3つのワードを入れた即興ソングを彪我が披露するというこの企画に今回は雅功が挑戦し、彼は「片付け」「宿題」「嫉妬」という“イライラワード”を使って曲を作ることになった。マイナー調のコード進行で彪我がギターを鳴らすと、雅功は彪我から奪ったタンバリンを叩きながらフォークソングふうの即興曲「あいつのこと」を歌い上げる。曲を終えると彼は「嫉妬の対象になるヤツって、部屋がキレイだったり宿題をちゃんとやったり、やるべきことをちゃんとやってる。俺が何を伝えたいかというと、嫉妬する前に自分もやることちゃんとやっとけよ、ってことだ!」と歌に込めた思いを語った。

この日最も大きな黄色い歓声が起こったのはカバーソングが披露されたシーン。2人がAAA「恋音と雨空」のタイトルコールをすると、その意外な選曲に「わあっ」とフロアが色めき立つ。雅功と彪我はギターの弾き語りというさくらしめじ流のシンプルなアレンジでこの切ないラブソングを歌い、息の合ったハーモニーを会場に響かせた。

ミラーボールの下「朝が来る前に」をしっとりと歌った2人は、彪我の「年に1回の『しめたん』だからさ、ちょっと素直になろうよ」という声かけで“オラオラモード”を解除。いつものさくらしめじに戻ると、雅功は「オラオラしてたら疲れちゃうねー」と表情を和らげ、彪我はスタッズ付きのレザーブレスレットを見て「なんかクッパみたい」と笑った。2017年の「しめたん」からの1年を振り返った2人は「いろいろあって本当に充実した1年だったし、今日初めてライブに来てくれた方とは新たな出会いがあって、最高です。それもこれも応援してくださるみなさんのおかげです」ときのこりあんへ感謝を伝え、ラストナンバーとしてデビュー曲「いくじなし」をさわやかに歌い上げる。すると、「いくじなし」が終わるやいなや彪我は「ちょっと待ったー! 今日のライブは“イヤイヤ期突入”! 『いくじなし』で終われるか―!」と絶叫。彼らは再びギアを入れ替え、アグレッシブに本当のラストナンバー「でぃすとーしょん」を歌って舞台袖へと姿を消した。

アンコールに応えてステージに戻ると、雅功と彪我は今回のライブのコンセプトを2人で考えたことを明かす。彪我は「イヤイヤ期って2~3歳くらいの『第1次反抗期』のことを指すらしくて。マイナスに捉えられるかもしれないけど、でも自分の思っていることを包み隠さず相手に伝えることでもあると思うんですよ。皆さんも大切な人とぶつかりあって、深い絆を作ってほしいなと思います」と公演のテーマに込めた思いを伝えた。そして彼らは「あやまリズム」を笑顔で届け、雅功は「僕たち、まだまだたくさんのところに行きます。たくさんの人に歌を届けます。なので、ちょっと辛いこと、『イヤだな』と思うことがあったとしても、僕たちの歌を聴いて前を向いてほしいなと思います。これからもさくらしめじをよろしくお願いします!」と呼びかける。ラストナンバー「みちくさこうしんきょく」ではきのこりあんの1つになったシンガロングが響き渡り、雅功と彪我は晴れやかな表情でフロアを見つめる。最後に彪我は「この先もずっとさくらしめじとして歳を重ねていきたいです。来年も『しめたん』やりたーい!」と思い切り声を上げていた。

なおこのライブで初披露された「恋音と雨空」のカバーは7月7日にAWAにて独占配信される。

さくらしめじ結成記念ライブ「しめたん~さくらしめじが生まれた日~イヤイヤ期突入!?編」2018年6月14日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE セットリスト

01. でぃすとーしょん
02. 菌カツ!
03. いーでぃーえむ
04. スタートダッシュ
05. ねこの16ビート
06. ふうせんはなび
07. 恋音と雨空 / AAA
08. 朝が来る前に
09. いくじなし
10. でぃすとーしょん
<アンコール>
11. あやまリズム
12. みちくさこうしんきょく

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