SPARTA LOCALSが復活！冬の恒例企画で大森靖子、あっこゴリラら熱演

12月4日に東京・赤坂BLITZで音楽事務所ムーヴィング・オン主催のライブイベント「DECEMBER'S CHILDREN」が開催された。

今回で5回目を数える「DECEMBER'S CHILDREN」にはDJを含め全8組が出演した。まず現役高校生の3人組バンド・Altheaがエネルギッシュな演奏でオープニングアクトを務めたあとに本編がスタート。uri gagarnは「korobbokuru」でノイジーなサウンドに届け、ラストにはメロウなパーティーチューンの新曲（※タイトル未定）をドロップしてフロアを沸かせた。

3組目には昨年の同イベントでオープニングアクトだったthe peggiesがメインアクトとして登場。メンバーはその喜びを口にするMCを挟みつつ、キレのある楽曲を次々に披露していき、人気曲「グライダー」まで駆け抜けた。その後フロアの爆笑を誘ったのはあっこゴリラ。2MC、1DJを従えてステージを闊歩しながら「TOKYO BANANA」「Back to the Jungle」と畳み掛け、MCではゴリラ好きが高じて訪れたアフリカでゴリラに襲われそうになったエピソードなどを話した。さらにZAZEN BOYSの向井秀徳への恋心をつづった「向井さん」の歌唱後、ラストの「ドンキーコング」では観客に肩車をされながらフロアを移動し、会場全体を祭りのように盛り上げた。

DJエンドウによるDJタイムを挟み、真っ赤な衣装を着た沖ちづるがステージに登場。アコースティックギターを抱えた彼女は、2月15日リリースの2ndミニアルバム「僕は今」より1月11日に先行配信する「向こう側」「僕は今」の2曲を歌唱。凛然とした佇まいで説得力のある歌声を響かせ、大きな拍手を浴びた。続く大森靖子は転換中に弾き語りを始め、本編の1曲目「PINK」へとつなげて生々しくパワフルな演奏で観客を魅了する。ラストナンバー「音楽を捨てよ、そして音楽へ」で「音楽は魔法ではない」というフレーズを髪を振り乱しながら叫び、マイクをフロアに投げ込んで観客を煽るなどして異彩を放っていた。

トリを飾ったのは、解散後約7年ぶりにしてオリジナルメンバーでは約10年ぶりの復活となったSPARTA LOCALS。「バイオレンスサマー」でライブの口火を切り、「黄金WAVE」「UFOバンザイ」と軽快な楽曲を披露していく。彼らは安部コウセイ（Vo, G）、伊東真一（G）のギターカッティング、安部光広（B）、中山昭仁（Dr）によるグルーヴィなベースラインとビートでフロアを揺らし、ラストナンバー「トーキョウバレリーナ」では観客と共に合唱した。本編終了後、アンコールでバンドはドラマチックな展開の「GRUNGY SISTER」を演奏。最後はフィードバックノイズが鳴り響く中でライブを終えた。