音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

7時間ねごと三昧!デビュー5周年「お口ポカーンフェス?!」大盛況

703

「お口ポカーンフェス?! NEGOTO 5th Anniversary ~バク TO THE FUTURE~」の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

「お口ポカーンフェス?! NEGOTO 5th Anniversary ~バク TO THE FUTURE~」の様子。(Photo by AZUSA TAKADA)

ねごとが11月23日に東京・LIQUIDROOMにて自主企画イベント「お口ポカーンフェス?! NEGOTO 5th Anniversary ~バク TO THE FUTURE~」を実施した。

デビュー5周年を記念して行われた今回の「お口ポカーンフェス?!」は、出演者がねごとのみという内容に。1階のメインホールだけでなく、2階のギャラリースペースのKATAでは写真展示会が行われたり、Time Out Cafe & Dinerではメンバー考案のメニューが提供されたりと会場全体がねごと一色に染まった。

イベントの“夢の案内人”こと前説を担当したのはリーダーの藤咲佑(B)。彼女が「今日は素敵なバンドと、ソロアーティストがそろっております」とアピールすると満員のフロアから歓声が沸く。続いてステージの幕が開き、SEとともに登場したのはパジャマに身を包んだねごとメンバーたち。衣装もさることながら、蒼山幸子(Vo, Key)がステージ上手に、沙田瑞紀(G)がセンターにスタンバイする初期のライブと同じ立ち位置に観客は驚きの声を上げた。そしてこの日のオープニングナンバーとして届けられたのは「インストゥルメンタル」。ドラマチックなバンドサウンドに乗せて、蒼山の高くたおやかな声が会場いっぱいに響く。「こんにちは、ねごとです」という蒼山の挨拶を経て披露されたのは、「透き通る衝動」「NO」といったデビューミニアルバム「Hello! "Z"」からのナンバーたち。4人は懐かしい楽曲を現在のバンドサウンドでプレイすることで、しっかりと自分たちの進化をアピールしていく。また「ランデブー」の間奏では、蒼山が澤村小夜子(Dr)にこの日の意気込みを尋ねる場面も。澤村は「寝ない!」と威勢よく答えるも、繰り出すリズムには気合いがにじんでいた。

「夕日」でねごとの1stステージが終了すると、続く「ひとりごとステージ」のトップバッターである藤咲によるソロパフォーマンスがスタートする。お菓子作りが得意な彼女は、「ジ・エンターテイナー」をBGMにファンと会話をしながら慣れた手つきでケーキの飾り付けをしていく。途中で沙田に茶々を入れられつつ、藤咲はねごとのキャラクターであるバクのクッキーをあしらったフルーツケーキを無事完成させ拍手喝采を浴びていた。

2ndステージのねごとは、最新アルバム「VISION」からの楽曲を軸としたセットリストを中心に展開。ひさしぶりに披露するという「サイダーの海」や、パンキッシュな「100」といったナンバーも織り交ぜた緩急のあるステージとなった。なお、このステージの最後には「バンホーテンココア」をステージドリンクとして愛飲する澤村へのサプライズも。突然現れた明治の宣伝スタッフが「『バンホーテンココア』1年分」と書かれたパネルを澤村にプレゼントすると、場内に盛大な「バンホーテン」コールが飛び交い、澤村はオリジナルの「バンホーテン」ソングを即興で弾き語り喜びを表現していた。

続くひとりごとステージでは澤村が着物に着替え、幼少期から習っていたという琴を披露し、雅なパフォーマンスで観客を魅了する。そんな異色のステージを経て、「flower」から始まった3rdステージのねごとは映像を交えた視覚的にも楽しめる内容に。MCを一切挟まないノンストップの構成によるこのステージでは、シリアスな世界を描く新曲も披露されオーディエンスを圧倒していた。ストイックな3rdステージのあとは、沙田のソロステージへ。彼女は自作のオリジナルトラックを流しながら、ツアーの移動中に車の中で行っているという怖い話の朗読を行った。マネージャーのセレクトで選ばれたという怖い話を感情を込めながら読み上げるも、どうにもオチに納得ができなかったようで「意味がわかんなかったんですけどー!」と叫ぶ彼女。「あとで読み直します!」と宣言すると、場の空気を変えるように「カロン-Mizuki Masuda Remix-」でフロアを盛り上げた。

イベントも折り返し地点に入り、4thステージが「ふわりのこと」からスタート。ここでは穏やかなアンサンブルが奏でられる「ながいまばたき」や、さわやかで勢いのあるバンドサウンドが印象的な新曲などが披露されていく。MCでは藤咲が「1人ソロ、案外いけるものですね」、澤村が「ドラムからお琴って斬新だなって思った(笑)」とそれぞれのソロステージを振り返り、観客を笑わせる場面もあった。その後、ひとりごとステージのトリを務めた蒼山は、弾き語りライブを実施。「ずっと見られてると緊張しますね」と歌い始めるまで落ち着かない様子だったが、「彗星シロップ」や「Moon River」のカバーをゆったりと披露する。さらに「今日は新しいことをやろうかなと思ってギターを持って来ました」とアコースティックギターをつま弾きながら、くるりの「Baby I Love You」を歌い上げ、素朴なギターの調べとチャーミングな歌声でフロアを包み込んだ。

開演から6時間が経過し、いよいよこの日最後となるねごとのステージが幕を開ける。ラストステージとあってかメンバーも気合いが入っている様子で、沙田はガッツポーズをしながら登場。定位置に就いた4人は「憧憬」を皮切りに、「真夜中のアンセム」「透明な魚」、最新シングル「DESTINY」とノンストップで畳みかけていく。疲れを微塵も見せることなくエネルギッシュなプレイを繰り広げる4人に感化されるように、オーディエンスも熱狂的に盛り上がる。蒼山は「トリのねごとです。来たよ、最後だよー! 今日は素晴らしいバンドが出てくれたと思いません?」とこれまでのステージを振り返り、デビュー5周年を祝福する拍手がフロアから沸くと観客に感謝の思いを告げ「『お口ポカーンフェス?!』をもっともっと大きいフェスにするのが私たちの目標なので、それまでついてきてくれますか?」と述べた。5thステージの後半を彩ったのはねごとの代表曲「カロン」やダンサブルな「シンクロマニカ」、最新アルバムからの「endless」。熱気が漂う中で本編が終了すると、自然とアンコール代わりの「バンホーテン」コールが発生した。

再びステージに戻ってきた4人は、集まった観客のために新曲をプレゼント。これまでは新曲をリリースしてからライブで披露するというスタイルの彼女たちだったが、「今、ライブは楽しくて。ライブで曲を育てていくのもいいかなと思って」と新たな試みに対する思いを語った。そして新曲の余韻を残したまま、バンドが高校時代に初めて作ったオリジナル曲「ループ」へ。高揚した空気がフロアを満たす中、澤村の「10周年もよろしく!」という言葉がイベントをフィナーレに導いた。7時間という長時間におよぶイベントだったが、メンバーも観客も存分に楽しんでいた様子。ねごとの幅広い音楽性や成長とともに、メンバー個々の魅力を味わえる充実した5周年企画となった。

記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

ねごと「お口ポカーンフェス?! NEGOTO 5th Anniversary ~バク TO THE FUTURE~」
2015年11月23日 LIQUIDROOM セットリスト

【ねごとステージ Act.1】 ねごと

01. インストゥルメンタル
02. 透き通る衝動
03. 七夕
04. ランデブー
05. うずまき
06. NO
07. 夕日

【ひとりごとステージ Act.1】 藤咲佑(B)

-おしゃべりクッキング-

【ねごとステージ Act.2】 ねごと

01. 未来航路
02. 黄昏のラプソディ
03. GREAT CITY KIDS
04. サイダーの海
05. 迷宮ラブレター
06. 100
07. コーラルブルー
08. sharp ♯

【ひとりごとステージ Act.2】 澤村小夜子(Dr)

-お琴 LIVE-
・夏の組曲
・黄昏のラプソディ

【ねごとステージ Act.3】 ねごと

01. flower
02. トレモロ
03. 新曲
04. nameless
05. 勲章

【ひとりごとステージ Act.3】 沙田瑞紀(Gt.)

-DJ-
・オリジナルトラック
・~怖い話~
・カロン -Mizuki Masuda Remix-

【ねごとステージ Act.4】 ねごと

01. ふわりのこと
02. ながいまばたき
03. B.B.B
04. 新曲
05. エイリアンエステート
06. メルシールー
07. week...end

【ひとりごとステージ Act.4】 蒼山幸子(Vo, Key)

-弾き語り LIVE-
・彗星シロップ
・Moon River(カバー)
・Baby I Love You(カバー)

【ねごとステージ Act.5】 ねごと

01. 憧憬
02. 真夜中のアンセム
03. 透明な魚
04. DESTINY
05. カロン
06. シンクロマニカ
07. endless
<アンコール>
08. 新曲
09. ループ

音楽ナタリーをフォロー