5人組ダンス&ボーカルグループ・AVESTが、12月29日に東京・神田明神ホールにてワンマンライブ「2025 YEAR LAST LIVE」を開催する。
「2番ではなく1番になる」という思いが込められたグループ名を背負うAVEST。1stシングル、2ndシングルでオリコンデイリーシングルランキング1位を獲得した気鋭のボーイズグループだ。2024年1月には、ABEMAの恋愛リアリティ番組や「ミュージカルテニスの王子様」出演経験のある3人のメンバーが加入。5人の新体制となってからは一層活躍の幅を広げている。音楽ナタリーでは、年末のワンマンライブの開催を記念してメンバー全員にインタビュー。AVESTというグループ、そして、個性豊かな5人のメンバーたちの素顔に迫る。
取材・文 / 小松香里撮影 / 上野留加
プロフィール
AVEST(アヴェスト)

5人組ダンス&ボーカルグループ。2024年にKEITO、KOHEIのオリジナルメンバーに、ABEMA「キミとオオカミくんには騙されない」への参加で知られるRYUTA(長嶺龍汰)、「ミュージカルテニスの王子様」に出演したHAJIME(桜井一)、ABEMA「今日、好きになりました。」出身の「Ranzuki」元専属モデル・SORA(中野蒼空)の3人が加わり、現在は5人体制で活動している。1stシングル「New World」、2ndシングル「Lily Flower」でオリコンデイリーシングルランキング1位を獲得した。2025年12月29日にワンマンライブ「2025 YEAR LAST LIVE」を東京・神田明神ホールにて開催する。
「2番ではなく1番になる」
──AVEST結成までの成り立ちを教えてください。
KEITO エーライツという俳優やアーティストが所属する事務所内で、歌もダンスも未経験のメンバーが集まっておよそ5年前に結成されました。グループ活動と並行して俳優として舞台や映像作品に出るメンバーも多いですね。グループ名には「2番ではなく1番になる」という意味が込められています。デビューして1、2年でオリコンで1位を獲得したりもしつつ、僕たちはライブを中心に活動してきました。一番こだわっているのは楽曲です。偏りがない音楽性で、いろんな表現を見せられたらいいなと思っています。
──2024年1月からこの5人体制になったんですよね。
KOHEI そうですね。僕とKEITOがオリジナルメンバーで、HAJIMEとSORAとRYUTAが新メンバーオーディションを通して2024年の1月に加入してくれました。
KEITO オーディションをやるにあたって事務所のアカデミー生に声をかけたり、僕とKOHEIが直接声をかけたりもして。SORAはABEMAさんの「今日、好きになりました。」に出演した経験があって、僕たちはマネージャーさんからSORAのことを教えてもらったことをきっかけにオーディションに誘ったんです。
SORA 僕はもともとアーティストやグループとしての活動に憧れていたので、マネージャーさんからオーディションの機会をいただいたときは「ぜひ参加したい!」と思いました。
──憧れのアーティストはいるんですか?
SORA GENERATIONSさんとそのメンバーの白濱亜嵐さんやTHE RAMPAGEさんです。LDHのアーティストの方々に憧れて、アーティストとしてステージに立って輝きたいと思うようになりました。
──HAJIMEさんもオーディションに参加されたんですよね。
HAJIME はい。僕は事務所に所属していたわけでもアカデミー生でもなくて、KOHEIくんとの共通の知り合いが紹介してくれたことをきっかけにオーディションを受けました。
KOHEI その知り合いが「とにかく歌がうまくて顔がカッコいいから」ってHAJIMEのことを教えてくれて。その後、彼に直電して「オーディションを受けてほしい」ってお願いしたんです。HAJIMEは最初乗り気じゃなかったんですが、説得したら「一緒に夢を叶えたい」と言ってくれて。あのとき電話して本当よかったです。
HAJIME 僕はSUPER BEAVERさんやSEKAI NO OWARIさんが好きで、「歌を届けたい」という思いで芸能の仕事を始めました。別の事務所で活動していたんですが、そこを辞めて1年間何もしていない時期があったんです。いろいろうまくいかないこともあったので「もう芸能はいいかな」って思ってたんですが、心の奥底にはまだ続けたい気持ちが残っていて。そこでKOHEIくんから連絡があり、「チャンスをもらえるんだったらもう1回がんばってみたい」と思ったんです。
KOHEI HAJIMEは以前所属してたグループでは歌を生かしきれなかったそうなので、「もったいない! 眠れる才能やな」と思って「その歌をAVESTで生かしてほしい」と熱烈なアプローチをかけました。AVESTにHAJIMEの歌が必要だと思ったんです。
HAJIME オーディションでのKOHEIくんとKEITOくんの熱意がすごかったんですよ。「この人たちと一緒にやったら絶対に楽しいし、いろんなところに行けるだろうな」って。
──RYUTAさんはいかがでしょう?
RYUTA 僕は高校に通いながらエーライツのアカデミー生として1年間くらい活動していました。ダンス&ボーカルグループに憧れがあったのでオーディションに応募して合格しました。4歳からやっているダンスが取り柄だったんですが、「アカデミーの逸材や」と言ってもらえて……。
KEITO オーディションで見た彼のダンスは思った以上にすごかったし、歌も歌えるのでオールラウンダーだなと思いましたね。
──AVESTに入ってから本格的に歌を始めたんですか?
RYUTA そうですね。HAJIMEくんとKEITOくんは歌がとても上手なので、2人を見て吸収していきました。
──そんなRYUTAさんの憧れのアーティストは?
RYUTA 小さい頃から山田涼介さんに憧れてます。
KEITO 10月にやったRYUTAのバースデイライブでは、AVESTでHey! Say! JUMPさん曲をカバーさせていただきました。
──KEITOさん、KOHEIさんの憧れのアーティストも教えてください。
KEITO BTSのキム・テヒョン(V)さんです。あと、韓国のバンドのFTISLANDさん。唯一ライブに行ったことがあるアーティストで、母親の影響で好きになりました。
KOHEI KinKi Kids(現DOMOTO)さんです。母と姉がファンで、子供の頃にはライブに連れて行ってもらってました。お二人でドームに立つ姿に感銘を受けて、僕自身もステージに立つことに憧れるようになりました。
5人でいる時間がすごく楽しい
──オーディションを経てこの5人の体制で再スタートするにあたって、AVESTはどんなグループを目指そうと思ったんでしょう?
KEITO 「お互いに意見をしっかり言おう」という話をしました。全員の意見を聞いたうえで、それをライブやメディアでの活動に生かすことを大事にしてます。AVESTはそれぞれが俳優などの個人活動も行っていますが、グループ外の活動についてもメンバー内で共有して、グループでも個人でも活躍できるようになることを目指しています。あくまでも主軸はAVESTで、という考え方で走り続けてます。
SORA 曲を作るうえでも意見をどんどん言わせてもらってます。自分の思いが形になっていくのがうれしいんですよね。それぞれが積極的に意見を言うことで、いい曲をどんどん作れていると思います。
──AVESTのグループとしての強みはどこにあると思いますか?
KOHEI 自由さですかね。AVESTのライブってMCの台本が一切なくて基本アドリブなんです。すごく自由なんですよ。ファンの人も僕らを大いにいじるし、もちろんメンバー同士ではボケたりツッコんだりして。
RYUTA 楽屋でもみんな自由で。ライブもリハも5人でいる時間がすごく楽しいです。ステージだとみんな目の色が変わってパフォーマンスに集中するところがカッコいいし尊敬します。
HAJIME MCって「こんな好きにしていいの?」って驚きました。パフォーマンス中も振りが付いてなくてフリーで踊るところは好きなように踊るしめちゃくちゃ自由にやらせてもらえて楽しいです。
SORA 僕も「こんな自由にやりたいことやっていいんだ」って思いましたね。あと、僕は加入した頃、メンバー全員との間に分厚い壁があって。僕自身人見知りなのもあって、それまではプライベートと仕事をきっちり分けていたんです。仕事中にプライベートの話はしないし、ふざけたりもしないというスタンスだった。でも、メンバーと一緒の時間を過ごす中でその境界線がなくなって、加入当初からは想像できないほど仲よくなりました。自分のすべてをさらけ出せるようになって、「仕事ってこんな好きなことやって楽しんじゃっていいんだ」と毎日思ってます。
──新体制になる前も、今と同じく自由で仲のいい雰囲気だったんですか?
KEITO この5人だから、というのは大きいと思います。3人の加入からたった数カ月で、メンバー全員で草津旅行に行ったんです。それくらい仲がよくて。
SORA 僕は最初の1カ月はガチガチで全然しゃべれなかったんですが(笑)、草津旅行のときには完全にメンバーと打ち解けて、自分の素が出せてましたね。
HAJIME プライベートでもメンバー同士でよく遊びに行くんですよ。SORAくんとKOHEIくんは休みの日にゲームセンターに行ったりしてるよね。5人全員でごはんを食べに行くこともよくあります。今日もこの取材のあと、打ち上げしようっていう話になってます!
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AVESTを見ても飽きない理由










