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キセル、5人編成バンドで体現した「明るい幻」の作品世界

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キセル「明るい幻 Release Tour 2015」東京・赤坂BLITZ公演の様子。

キセル「明るい幻 Release Tour 2015」東京・赤坂BLITZ公演の様子。

キセルが2月21日に東京・赤坂BLITZで「明るい幻 Release Tour 2015」の最終公演を実施した。

舞台上に立てられた明かりがぼんやりと輝く中、登場した辻村豪文(Vo, G)と辻村友晴(Vo, B)、サポートメンバーの北山ゆう子(Dr / lake)、エマーソン北村(Key / シアターブルック)、野村卓史(Key / グッドラックヘイワ)はまずニューアルバム「明るい幻」から「君をみた」「夏の子供」を続けて演奏。しばらくするとステージ背面で多数の電球が光り始め、5人はまるで星空を背にしたような幻想的なシチュエーションでパフォーマンスを行った。

この夜、彼らは繊細な照明演出とともに「明るい幻」の全収録曲をプレイ。合間にはダンサブルなバンドサウンドの「エノラ・ゲイ」をはじめ、過去のナンバーが新しいアレンジで繰り出される。オーディエンスは次々届けられる楽曲に体を揺らして楽しんだり、辻村兄弟による独特のテンポのMCに笑ったりしてライブを堪能した。

中盤には友晴が楽器をミュージックソーに持ち替え、辻村兄弟だけで「たまにはね」を歌唱。その後は再び5人に戻り、友晴と北山が歌った「花に変わる」、水玉模様の照明を浴びながらのパフォーマンスとなった「空の上」といった楽曲で観客を魅了していく。そして豪文の「4年半ぶりのアルバムとツアーで、前作『凪』は前回のワールドカップ前だったから、去年ワールドカップが始まっても(『明るい幻』が)できてなくてあせった(笑)。自分らにとっては大事な作品ができたと思ってるので、アルバムを末永くよろしくお願いします」という言葉から、彼らは本編のラストにアルバム1曲目「時をはなれて」をプレイした。

アンコールを求める拍手に迎えられ、再びステージに立つ5人。豪文は「1月末からツアーが始まって。あっという間でしたけど楽しかったです」と挨拶し、友晴も「終わってほしくないなあ」と感慨深げに話す。そして彼らは「春」「ベガ」「声だけ聴こえる」の3曲を披露してステージをあとにした。2度目のアンコールを受けて、今度は辻村兄弟がステージに登場。彼らは「今回のツアー中に聴いていた曲」と説明し、細野晴臣「終りの季節」を2人だけでカバー。静かな会場で「つぶやく言葉は さようなら」と歌声を響かせた。

なおキセルは4月11日に東京・EX THEATER ROPPONGIでCaravanと対バンライブを実施する。オフィシャルサイトでは3月1日23:59までチケットの先行予約を受付中。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

キセル「明るい幻 Release Tour 2015」
2015年2月21日 赤坂BLITZ セットリスト

01. 君をみた
02. 夏の子供
03. 春の背中
04. 同じではない
05. 覚めないの
06. エノラ・ゲイ
07. そこにいる
08. ミナスの夢
09. 青空に
10. たまにはね
11. 花に変わる
12. 絵の中で
13. 空の上
14. ギンヤンマ
15. 今日のすべて
16. 時をはなれて
<アンコール>
17. 春
18. ベガ
19. 声だけ聴こえる
<ダブルアンコール>
20. 終りの季節(細野晴臣カバー)

A spring evening with LIVE MUSIC

2015年4月11日(土)東京都 EX THEATER ROPPONGI
<出演者>
キセル / Caravan

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