左からSAM、RIKU。

THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.10(後編) [バックナンバー]

ネガティブなSAMが大事にしていることは?

信用はせず信頼して生きていく

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人に期待をしない自分を信じる生き方

RIKU ちょっと大きな話になっちゃうかもしれませんが、SAMさんが生きていくうえで大事にしていることはありますか?

SAM あまり人に期待しないことですかね。ネガティブですみません(笑)。みんなの前で本心を話して自分を鼓舞するタイプの人もいると思うんですけど、俺の場合はそれだけでそこにかける熱量がなくなっちゃう気がして。ちょっと話はずれるんですけど、優しさとか愛とかって、最初はそれぞれのエゴでしかなくて、あとから色を付けて優しさや愛情って呼んでいるんだと思うんです。そういう考え方だから周りのことをあまり信用していないというか、信頼はするけど信じられるのは自分だけみたいな考え方なんですよね。そういう思考になってからはずっと自分のペースで音楽を続けられるなと思うようになったんです。

SAM

SAM

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU 信頼はするけど信じているのは自分だけという考え方、めちゃくちゃわかります。THE RAMPAGEになってLDHという会社に入って、マネージャーや宣伝のチームがいろんな仕事を持ってきてくれるから僕はやりたいことをやれているので、周りのスタッフにすごく感謝の気持ちはあるんですよ。でもいつかは自分だけでマネジメントしたり、プロデュースをできるようにならないといけないと思っているので、いい意味で信用しすぎないようにしていて。いろんな経験をしてきた会社の先輩が「絶対こうしたほうがいいよ。うまくいくよ」と言ってきたとして、それに従ってやるのは違うというか。危機管理能力みたいなものかもしれないんですけど、いつ自分がここから放り出されても食っていかなきゃいけないわけで。そうなったときのために「誰かの力を借りなくても自分だけで大丈夫」という状態にいつでもなっていないといけない。自分の人生を誰かに委ねて失敗してもそれを選んだのは自分になるので、いい意味で大人を信用しないというか。自分も大人なのでこの表現が合っているのかわかりませんが(笑)。

SAM 本当にその通りだと思います。

RIKU 自分の人生を生きるのは自分、結局は1人という考え方は一見ネガティブかもしれないですけど、生きていくうえで一番大事なことだと思うんですよね。

ラップも歌もダンスもやってみないと始まらない

RIKU SAMさんやいろんなラッパーさんの活躍もあって、最近は日本でもヒップホップやジャパニーズラップが流行っていますよね。例えばこれからラップを始めようと思っている方に何かアドバイスってあったりしますか?

左からSAM、RIKU。

左からSAM、RIKU。

SAM たぶんみんなの中でラッパーって、犯罪をしてるような悪いやつって認識されてると思うんですよ。自分は悪いことしてないからラップは向いてないと思っている人がいるのであれば、実際はそんなことなくて。例えですけど“黒だからカッコいい”ではなくて、“黒なのにカッコいい”みたいな状態かなと思うんです。悪いことをやっているけれど、それをカッコよく表現している人もいるし、何気ないただの日常をカッコよく表現している人もいる。声を大にして「俺はドラッグが大好きだ」って言っている人もいますけど、ラッパーの根本はそこじゃないから気にしないでほしいですね。悪いバックボーンがなくてもラップはできます。

RIKU ラップは怖くないということですね。

SAM そうですね。ラップが好きならそういう音楽をたくさん聴くと思うし、その好きな気持ちが強くなったら勝手に曲も作り始めるはずなんですよ。サイファーに入る勇気がないならそこまでラップが好きじゃないんじゃないかな。俺はそう思いますね。本当に好きになったら恥ずかしい気持ちよりもラッパーになりたい気持ちが前に来るはず。迷っているうちはまだまだラップを好きになれる。

左からSAM、RIKU。

左からSAM、RIKU。

RIKU 間違いないですね。歌もダンスもそうなんですよ。「どうやったらうまくなりますか?」とかよく聞かれるんですけど、僕はそれを愚問だと思っていて。好きだったらやるし、マッチョになりたかったら筋トレするでしょっていう。まずはやってみないと始まらない。

SAM そうなんですよね。

RIKU 活躍している人って才能があるからそうなれたと思われがちなんですけど、実際はそうじゃない。たくさんの努力の上にその地位がある。好きこそ物の上手なれって言葉は真理ですよ。あー、この話、僕の闇の部分出ちゃってます?(笑)

SAM (笑)。

SAM

SAM

SAM

1994年11月15日生まれ。AB型。2015年に宇都宮駅で開催されていたサイファーをきっかけにラップを始める。フリースタイルバトルでは、2019年に行われた「戦極MCBATTLE 第19章」「戦極MCBATTLE 第20章」「凱旋MC Battle 東西選抜 秋ノ陣」、2021年に行われた「凱旋MC Battle 西日本ZEPP TOUR - 大阪ノ陣」で優勝。2020年には毎月ミュージックビデオを公開したり自身のレーベル・PerLifeを立ち上げたりと、音源制作にも力を入れて活動し、等身大なリリックで人気を博している。テレビ朝日系「フリースタイルティーチャー」では、末吉9太郎(CUBERS)、岡野海斗、森本晋太郎(トンツカタン)、ずま(虹色侍)のティーチャーを担当。小出恵介主演ABEMAオリジナルドラマ「酒癖50」では犬飼貴丈への作中のラップ指導を行いながら自身も出演するなど、さまざまな形で活躍している。10月9日には東京・日本武道館で開催されるMCバトル「戦極MCBATTLE 第24章」に出演した。

SAM (@Perlife_SAM) / Twitter

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RIKU

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル。2014年4月に行われたLDH主催オーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」に合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2021年7月から東京・東京ドーム2DAYS公演を含むアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 "REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~」を開催。9月には初の舞台「ETERNAL」で座長を務めた。RIKU個人としては毎週金曜日にメンバーの陣と共にスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演している。

RIKU (@_riku_r.m.p.g_ldh)・Instagram photos and videos

RIKUが撮ルンです

SAMさんとRIKUさん。

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打ち解けたSAMさんとRIKUさん。

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音楽ナタリー @natalie_mu

THE RAMPAGE・RIKUさんの連載「#音楽大陸」Vol.10のゲストはSAMさん。共通する“闇”を持つ2人が活動を続けていくうえで大事にしていることとは?少し距離の縮まった2人のトークをお楽しみください。
https://t.co/twWrGY5Fqp

#RIKU #THERAMPAGE #SAM https://t.co/AACyQzaWvu

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