清竜人、SHIBUYA-AXで一夜限り「MUSIC」完全再現ライブ

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清竜人が最新アルバム「MUSIC」の再現ライブ「清 竜人 MUSIC SHOW」を7月24日に東京・SHIBUYA-AXにて開催した。

ライブの最後を飾った「ぼくはシンデレラ・コンプレックス」で歌い踊る清竜人。

ライブの最後を飾った「ぼくはシンデレラ・コンプレックス」で歌い踊る清竜人。

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「GENERATION GAPなんて言わせない!」でちゃぶ台を囲む清竜人、伊集加代、山田洋子、若子内悦郎、藤島新。

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子供たちとの共演がハートウォーミングな空気を生んだ「ゾウの恋」。

子供たちとの共演がハートウォーミングな空気を生んだ「ゾウの恋」。

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ダイナミックな演出とゲームの登場人物さながらの衣装が目を引いた「バカ▽バカ▽バカ▽」のワンシーン。

ダイナミックな演出とゲームの登場人物さながらの衣装が目を引いた「バカ▽バカ▽バカ▽」のワンシーン。

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竜人の最新作「MUSIC」は、楽曲ごとにアレンジャーを変え、曲に盛り込んだ寸劇では人気声優たちを多数起用し、サウンド面でも大きな変化をみせ、従来のファンはもちろん多くのリスナーを驚かせた問題作。24日のライブで彼は、前代未聞の作品を、“りゅうじんダンサーズ”を筆頭に子供から大人まで数多くのキャストとともに音と視覚の両方で表現した。

期待と一抹の不安が混じった声がフロアに響く中、定刻の19:30が近付くと徐々に不気味なSEが大きくなる。暗転と同時にSEが止み、それを合図にステージを覆っていた幕が開くと、ステージに並べられた学校用の学習机に竜人を含む6人のキャストが詰め襟の学生服を着て鎮座していた。そこから始まったのは「MUSIC」の1曲目を飾る「CAN YOU SPEAK JAPANESE?」だ。金香里扮する女性教師を巡る愛を歌ったこの曲は、竜人扮する「ジャパンくん」を中心に展開。ヘッドセットを着用した竜人は、愛の言葉をメロディに乗せて歌いながら、女子生徒に扮したダンサーと躍動感たっぷりに踊る。肉体を駆使しながら楽曲のストーリーを忠実にたどる竜人に、満員のオーディエンスは驚きつつ魅了されていく。

その後も竜人は、1曲ごとに衣装を着替え、舞台装置を変え、楽曲の世界観を徹底的に再現。続いてのナンバーは、子供たちと竜人のあどけない歌声がドリーミーに響く「ゾウの恋」だった。同曲が始まると竜人はグレーのタキシード姿で登場し、優しい表情で子供たちとの共演を楽しむ。かと思えば「インモラリスト」では戦士風の衣装を着込み、敵対するライバルと剣を交える。最初は従来のライブとの違いに戸惑っていた観客も、曲ごとに異なる魅力を放つ竜人と彼の表現力の高さに、すっかりとりこになった様子。時間が経つにつれて拍手と歓声は大きくなった。

「Fall▽In▽Loveに恋してるっ♪」で竜人はキュートな4人の女性キャストに囲まれ“俺様”なモテ男に扮し、お立ち台で80年代アイドル風の振り付けでダンス。また「おどれどつきまわしたろか」は「EMI ROCKS 2012」で初披露されたときと同様に大阪のチンピラになりきり、艶のあるサウンドをバックに乱暴の限りを尽くしてみせた。

また、ライブの中盤を飾った「雨」では竜人本人は登場せず、多部未華子との朗読とデュエットにあわせて男女ダンサーがコンテンポラリーダンスを披露する一幕も。傘を使った演出で、曲で描かれている感情の移ろいを観客に伝えていた。そして「りゅうじんのエッチ▽~ぼくのばちあたりな妄想劇~」はそのタイトルどおり、竜人の妄想をそのまま再現。さらに「GENERATION GAPなんて言わせない!」では、レコーディングにも参加した伊集加代、山田洋子、若子内悦郎、藤島新の4人が登場し、やる気のない若者を演じる竜人を叱咤激励する。

そしてチップチューンを取り入れたキッチュなサウンドが光る、恋愛をアクションゲームになぞらえた「バカ▽バカ▽バカ▽」はゲーム風の衣装とセットが用意された。ハイテンションなサウンドにあわせて、竜人はスパッツ1枚になって筋トレを始めたかと思えば、次の瞬間には勇者に変貌するという早着替えを披露。観る者を楽しませる演出の数々に会場は興奮の声をあげた。

ほぼアルバムの流れをくむ形で繰り広げられたライブの最後は、10分におよぶ壮大な交響曲「ぼくはシンデレラ・コンプレックス」。栗毛色のウィッグにティアラを身に付け、青いラメ入りのハーフパンツで現れた竜人に、驚きの歓声が浴びせられる。そして竜人は自らの葛藤をポップに描き出した一大叙情詩を、ダンサーたちとともに歌い踊った。曲の終盤で「ぼくのこと 見捨てないでよ」と身振り手振りで訴える竜人。その思いを受け止めたかのように、観客は笑顔を浮かべ、彼に向かって手を大きく振った。

竜人の妄想が詰め込まれた「MUSIC」を、過剰な演出と振り切ったパフォーマンスで完全再現した「MUSIC SHOW」。エンドロールを食い入るように見つめる観客と、そのあとに続いた大喝采がライブの成功と衝撃を物語っていた。

清竜人「清 竜人 MUSIC SHOW」
2012年7月24日@東京都 SHIBUYA-AXセットリスト

01. CAN YOU SPEAK JAPANESE?
02. ゾウの恋
03. インモラリスト
04. Fall▽In▽Loveに恋してるっ♪ (※▽は白抜きハート)
05. おどれどつきまわしたろか
06. 雨
07. りゅうじんのエッチ▽~ぼくのばちあたりな妄想劇~ (※▽は白抜きハート)
08. GENERATION GAPなんて言わせない!
09. バカ▽バカ▽バカ▽ (※▽は白抜きハート)
10. ぼくはシンデレラ・コンプレックス

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うすやま @usuqui

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